釧路市漁協 5億円の不正融資発覚
釧路市漁協は4日、記者会見を開き、金融業務の責任者だった前総務指導部長兼信用部長の男性(55)が12年間余りにわたり、組合員と職員の計21人に対して、限度額を超えるなどの不正融資を行っていたと発表した。
男性は8月下旬に自ら命を絶った。未返済の貸付残高は現在、18人に対して計5億2900万円に上るという(一人当たり2,938万円)。
男性は信用部次長だった2002年から、内規で決められた上限を超える貸付や名義貸しなど、正規の審査を通さない融資を繰り返し実行。
06年からは担当外の総合流通加工事業部次長や総務指導部長(専任)などを務めたが、その間も部下に指示して不正融資を続け、金融トップの信用部長兼務となった今年4月から、自ら命を絶つまでの1ヶ月前の7月まで一貫して同様な融資を繰り返していたという。
以上、道新など
内部牽制制度がまったくない田舎の漁協の実態を浮き彫りにしている。早急に監査法人に依頼し、内部牽制制度の導入を図り、権限を集中させず、融資には2重3重のチェック機能を働かせる必要がある。
結局、不正融資した人が遺書に不正融資の事実を記載していたことから不正融資が発覚するなど、後手後手の釧路漁協の杜撰な経営が、自ら命を絶つという悲劇をもたらしたものとも言える。
釧路市漁業協同組合
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所在地
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釧路市浜町3番12号
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代表理事組合長
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近藤 龍洋
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平成25年度実績
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市場事業取扱高
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13,488百万円
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購買事業取扱高
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745百万円
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加工事業取扱高
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1,868百万円
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[ 2014年9月 5日 ]
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