追報:第3セクターの鳥栖観光開発(株)/会社更生法開始決定
第 3セクターで政府登録の国際観光ホテル「ビアントス」鳥栖観光開発(株)(佐賀県鳥栖市酒井西町789-1、代表:古藤久晴)は6月30日、大阪地方裁判 所において、会社更生手続きの開始決定を受けた。管財人には、木村圭二郎弁護士(電話06-6222-5755)が選任されている。
同社は5月、大阪地裁に債権者から会社更生法の適用申請を申し立てられていた。
負債額は約40億円。
鳴 り物入りで総工費32億円をかけ建設された国際観光ホテル「ビアントス」であるが、九州新幹線開業を受け、多くの大手ビジネスホテルが集合、少し離れた物 流産業団地に所在する同ホテルはジリ貧に陥っていた。また、稼ぎの多い宴会や結婚式もこれまでの不況により不振が続いていた。
第3セクターなどが建てるホテルは、利権優先で将来のことなど考えず開発されることに問題があった。
開発当時から新幹線ルートの青図面はあり、鳥栖市は税金を垂れ流し続けたに過ぎない。
今回、会社更生法により、経営者は経営責任を問われ退任、出資金も実質債務超過であり100%減資される。運営は第3者に委託されるか売却され、結婚式場を備えた格安総合ホテルとして再生されるものと思われる。
ホテルとしては経営不振に陥っており、鳥栖市などの腐れ縁も切れ、これしかなかっただろう。
[ 2014年7月 2日 ]
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