ちぇっそもっさの四畳半

【遠回りする雛】
こらっカツオー！


第一話だけ感想書いて、それ以降ほっぽっておいてしまいました。すいません。

で最終回となるお話では「生き雛祭り」の行事が開催。傘持ちが病気かなんかでこれなくなったと言うので、折木さんに代役を頼んだ、えるちゃん。

さて、えるちゃんの部落までやって来た折木さんでしたが、緊張でこわばっている。村の長老がやって来たので、折木さんは丁重に挨拶を交わします。

「しっかりしていなさる」

御大からお墨付きをもらって一安心。

私も思わず、「波平！波平！波平！」とエールを送ってしまいました（エールを送る相手を間違えている

エピソードとしては、生き雛祭りで行列が渡る予定になっていた橋が工事中で、遠回りをするというお話でした。「雛」が「遠回り」と言うことで、今回のサブタイを示していたわけですね。

何故こうなったのか？

キャメラマン志望で都会に出ていた茶髪の青年が、工事関係者に「工事してオケー！」と連絡を入れていたからでした。

では動機は？

今年は桜が見事に咲いており、その下を通らせたかったのですね。茶髪の彼はきっとその光景を写真に収めたかったのでしょう。キャメラを構えているシーンはなかったですけどね。

祭りが終わった後は、えるちゃんと折木さん2人がたそがれの中を歩いているシーンへ。

寂れた村でも愛していると告白するえるちゃんに、折木さんは「君の足りないところは俺で埋められないだろうか」と答えました。実質、大告白大会ですね。

まあそんな展開の中で、「ああ、あのときの里志はこんな気持ちだったのか」と思い返す場面もありました。

前回のエピソードでめっちゃ株落とした里志ですからね。ここで回収されておかないと後味が悪い。なんだかさっくり簡単にまとめられちゃいましたけど。

でも摩耶花とはデートしてたみたいだから、リア充は満喫してるのかな。え、でもちゃんと付き合うことになったのかな、この2人って？

はい。そんな感じで氷菓、最終回は波平回でした。

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＜総評＞
なんかぁ～・・・ストーリーが進むにつれて、えるちゃんがあざとくなって行ったのがなんとも・・・。

京アニらしい映像の美しさは堪能できたものの、ストーリーは正直それほど盛り上がらないまま終了した感があります。

中盤のエピソードがカタルシスの頂点で、前半と終盤は単発のエピソードが連続してしまい、どうにもコンパクトになり過ぎちゃった感じでした。

例えばこう、お盆に親戚のおじさんがやって来たんだけど、疲れてるらしいおじさんは寝てばっかりで、なんかつまんないよう！と言った感覚？

おじさんがやって来る前の期待感だけで終わっちゃった感じね。

シリーズ構成に難があったのかなぁ。キャラの絡みも痛々しい場面が多くて、救いがないのがなんとも言えませんでした。

確かに青春ってこうだけど、もっと無邪気にバカなところもあるんじゃないかな。まあ、文化祭のときはそう言うシーンもあって、このときはバランスが良かったんですけどね。

しこりが残ってしまったのが残念。

別に京アニを弁護するつもりはないんですけど、「ほんとうはこんな子じゃないんです！今度は期待してください！」と老婆心を掻き立てるものがあります。

もう凡打しか打てなくなった最近のイチローを見るようで、何かが辛かったです。

それでもまあ、映像が素晴らしいとそれだけで見せて（そして魅せて）しまうものだなあと思いました。

あ、この話はこのくらいなんだ。ってのが分かった上で、もう一度向き合ってみると、味わいを感じながら見れる作品なのかも知れません。

「私、気になります！」

今年の流行語大賞はこれに決まりですね。あ、よかった。ひとつは良いことが書けて。

何かが足りないながらも、作品としては良質であったと思います。

どうもありがとうございました。


＠ムハンホウちぇっそ＠

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タグ : 氷菓

2012/09/17 14:27 | アニメ感想 | COMMENT(0) | TRACKBACK(5)