- マミ「ティロ・フィナーレ!」
マミ「真ティロ・フィナーレ!」
マミ「絶望ティロ・フィナーレ」
マミ「ティロ・フィナーレ零」
マミ「終焉のティロ・フィナーレ」【完結】
1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/06(日) 23:18:13.77:LENJAqYd0
ドカーン!
マミ「やった!魔女を倒したわよQB!」
QB「うん、けど今のはなんだい?」
マミ「なにが?」
QB「なにか叫んでたじゃないか」
マミ「あぁ、あれは必殺技の名前よ」
QB「え?」
マミ「え?」
【画像】主婦「マジで旦那ぶっ殺すぞおいこらクソオスが」
【速報】尾田っち、ワンピース最新話でやってしまうwwww
【東方】ルックス100点の文ちゃん
【日向坂46】ひなあい、大事件が勃発!?
韓国からポーランドに輸出されるはずだった戦車、軽戦闘機、自走砲などの「K防産」、すべて霧散して夢と終わる可能性も…
9:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/06(日) 23:22:52.77:LENJAqYd0
QB「技名……?」
マミ「えぇ…だって普通魔法少女って言ったらそれぐらいするでしょ?」
QB(おかしいな…技名を叫ぶ魔法少女なんて今まで会ったことがないよ。前代未聞だよ、マミ)
マミ「変かしら…?」
QB「いや、それで君のモチベーションが上がるのなら僕は良いと思うよ」
マミ「そうよね!やっぱり技名は必要よね!」
12:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/06(日) 23:24:15.73:zj2CmH78O
マミ「実は昨日からずっと考えてたの。ほら、ノート見て」
QB「すごいね、なんだいこの文字の羅列は」
マミ「私が考えた必殺技集よ。授業中や休み時間にこそこそ書いてたの」
QB「そうなんだ、君は意外と暇なんだね」
マミ「他にはこんな候補もあったのよ」
マミ「サザンクロス・レインボー!」
ドカーン!
QB「さっきのフィロ・フィナーレと変わらないじゃないか」
マミ「フィロじゃなくてティロよ。ティロ・フィナーレ」
18:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/06(日) 23:30:36.04:LENJAqYd0
マミ「あとはこんあのもあるわよ」
マミ「アルティメット・ヘブンズドア!」
ドカーン!
マミ「デッド・オブ・パラダイス!」
ドカーン!
マミ「ブラッディマリー!」
ドカーン!
マミ「マミ・スペシャル!」
ドカーン!
QB「もう分かったよマミ、君のネーミングセンスには脱帽させられたよ」
マミ「ふふ、ありがとうQB」
21:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/06(日) 23:35:34.48:LENJAqYd0
マミ宅
マミ「ふぅ…今日もお疲れ様、私。ご褒美に紅茶とケーキよ♪」
QB「相変わらずケーキと紅茶が好きなんだね、君は」
マミ「だって乙女の栄養源ですもの♪」
QB「そうか…それで体力が回復するのならいいんだ」
QB「ところでマミ、ちょっと話があるんだけどいいかな?」
マミ「なにかしら?」
QB「実は新たに魔法少女候補の子を見つけたんだよ。それも二人も」
マミ「!?」
22:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/06(日) 23:38:56.90:LENJAqYd0
QB「しかもそれは君と同じ中学に通っているんだ」
マミ「ほ、本当なのQB!?」
QB「あぁ、間違いないよ」
マミ「……それで、どうするつもり?」
QB「もちろん契約して魔法少女になってもらうつもりだよ」
マミ「そう……」
QB「とにかく明日接触するつもりだ。君も手伝ってくれるかい?」
マミ「えぇ、分かったわ」
24:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/06(日) 23:43:01.11:LENJAqYd0
翌日
まどか「今日も良い天気だねー」
さやか「帰りはどこよって行く?」
マミ「あの子たちが?」
QB「そうだよ」
マミ「……」
QB「とりあえず放課後になったら彼女たちに接触しよう。マミはそれまで普通に過ごしていてくれ」
マミ「分かったわ」
26:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/06(日) 23:45:13.03:LENJAqYd0
授業中
マミ「……」
マミ(新しい魔法少女…彼女たちが……)
マミ(もしこの事実を彼女たちが知ったらどう思うんでしょうね……)
マミ(とにかく、放課後まで待つしかないわ…)
マミ(今は新しい必殺技開発に専念しましょう)
28:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/06(日) 23:49:24.13:LENJAqYd0
放課後
マミ(よし、放課後になったし早速…)
「あっ、巴さーん」
マミ「!?」
「巴さんって、放課後ヒマ?」
マミ「ぇっ…ぁ…ぇと……」
マミ(ク、クラスメイトに話しかけられた…今までそんあことなかったのに…!?)
マミ(まさか遊びのお誘い!?)
「ねぇ、ヒマなの?」
マミ「ぇっと…ヒマなような……ヒマじゃないような…」
「じゃあヒマなんだね」
マミ「…ぅ、うん」ドキドキ
「なら私の代わりに掃除やってきてよ」
マミ「……え?」
29:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/06(日) 23:50:03.85:Dmdz6LOg0
QB(大変だマミ!予想外のことが起きたよ!)
ほむら「まちなさい!」
QB(とにかく助けにきてくれ!マミ!)
ほむら「覚悟して、もう逃がさないわよ!」
QB(マミ?どうしたんだい!返事をしてくれマミ!!)
ほむら「はっ!」
ドカーン!
QB「うわっ!?」
ほむら「もうここまでのようね」
QB「うぅ……」
QB(一体どうしたんだ…マミになにが……)
36:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/06(日) 23:57:02.87:LENJAqYd0
マミ「……」サッサッ
マミ「……」
マミ「ディアボロ…アタック……」ブツブツ
マミ「ディアボロ…クラッシュ……」ブツブツ
マミ「うーん…いまいちね」
マミ「……」サッサッ
マミ「先生、掃除終わりました」
「はい、ご苦労様。もう帰っていいよ」
マミ「さようなら」
マミ「……あっ、QB」
38:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/06(日) 23:59:14.41:LENJAqYd0
ほむら「ここまでのようね」
QB「くぅ…っ」
QB(こうなったら……)
QB(助けてくれまどか!)
まどか「そこでなにをしてるの!?」
QB「まどか!来るの早いね!」
ほむら「!?」
まどか「ほむらちゃん、一体なにを…」
さやか「なにこれ、どうなってるの?」
39:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 00:02:39.20:Q6j3PQkR0
まどか「だめだよほむらちゃん、こんなことしちゃ…」
ほむら「あなたには関係ないわ、そこをどきなさい」
まどか「っ……」
さやか「にげるよまどか!」グイッ
まどか「さやかちゃん!」
さやか「早く!」
まどか「う、うん」ダダダッ
ほむら「くっ、逃がさな…」
ほむら「!?」
ほむら(しまった、使い魔がこんなところに!)
41:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 00:05:47.53:Q6j3PQkR0
まどか「はぁ、はぁ…」
さやか「なんとか逃げ切れたね。ていうかなんなのアイツ」
まどか「分からない……それより、ここはどこ?」
さやか「あれ?なにこの変な空間……」
使い魔「きぃー!」
まどか「!?」
さやか「な、なにこれ!!」
QB「こいつらは使い魔だ」
さやか「うわ、喋った!?」
QB「こいつらを倒せるのは魔法少女しかいない。さぁ、僕と契約を」
マミ「それには及ばないわ」
42:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 00:08:41.32:Q6j3PQkR0
さやか「だれ!?」
QB「マミ…ようやく来てくれたんだね」
QB(なんてタイミングだ……)
マミ「ごめんねQB、ちょっと野暮用があって」
マミ「でも私が来たからにはもう大丈夫よ!さぁ、二人は私の後ろに下がって!」
まどか「は、はい!」
マミ「いくわよ使い魔、覚悟しなさい!」
マミ「メタモルフォーゼ!」
46:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 00:16:04.90:Q6j3PQkR0
さやか「うわ、まぶしい光が!!」
マミ「光の使者、魔法少女マミ!」
まどか「変身した!?」
使い魔「きぃー」
マミ「すぐに終わらせてあげるわ、使い魔!」
マミ「出てきて!エターナルスナイパー!」
さやか「銃がでた!?」
マミ「これで終わりにしてあげる」
マミ「エクストリーム・ファイナルブレイカー!!」
ドカーン!!
まどか「す、すごい…」
マミ「ふぅ、一件落着っと」
48:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 00:19:01.98:Q6j3PQkR0
QB「結局昨日の技と同じだったね」
マミ「違うわQB、気合が違うの」
まどか「あ、あの…」
マミ「ごめんなさい、自己紹介が遅れたわね」
マミ「私は巴マミ。人類の平和を守る愛の戦士、魔法少女マミよ」
さやか「ま、魔法少女……?」
マミ「詳しいことは私の家で話すわ。着いてきて」
51:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 00:22:18.98:iIrihFGqO
マミ宅
まどか「魔法少女…ほんとうにいるんだ」
マミ「えぇ、あなた達もさっきの戦闘を見たでしょ?」
さやか「そ、そうですけど……」
マミ「あれがこの世の真実よ。この世界は魔女という恐ろしい怪物に狙われているの」
まどか「さっきの怪物が魔女なんですか?」
マミ「いいえ、あれは使い魔。ザコ戦闘員みたいなものよ」
マミ「あの使い魔を操ってる魔女がどこかにいるはずよ」
まどか「そんな…私たちの知らないところでそんなことが起きているなんて……」
マミ「世界って残酷よね…でも、だからこそ美しいんだわ」
さやか「は?」
54:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 00:26:15.04:luuRKzoo0
まどか「そ、そういえばこの白い生き物は何なんですか?」
QB「僕の名前はQB」
マミ「私はこのQBと契約して魔法少女になったの」
まどか「契約?」
QB「そうだよ。僕と契約して魔法少女になればどんな願いも一つだけ叶えられるんだよ」
さやか「ほんとに!?」
マミ「その代わりに魔法少女になって戦う使命を背負わなきゃいけないの」
まどか「戦うって…さっきのマミさんみたいにですか?」
マミ「ええ、そうよ」
63:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 00:37:38.80:Q6j3PQkR0
マミ「魔女との戦いは常に死と隣り合わせの危険な舞踏会なの。下手したら死んでしまうこともあるわ」
マミ「だから契約は慎重にね」
QB「僕としては早く契約してくれると嬉しいんだけどね」
まどか「……」
さやか「……」
マミ「こわい?」
まどか「え?」
マミ「そうよね、気持は分かるわ。私もこのデスゲームに初めて参加したときは体が震えて動けなかった」
マミ「けど返り血を浴び、魔女たちが次々と倒れていくうちに……だんだんと恐怖を感じなくなってしまったわ」
マミ「その時、『あぁ・・・これがモノ殺すことなんだ』って理解したの」
まどか「はぁ…」
マミ「あの日以来、私は感情を失ってしまった」
さやか「感情がないんですか?」
マミ「えぇ、ないわ」
65:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 00:40:01.31:xg9bysDi0
まどか「そんな…マミさん、そんなの悲しすぎますよ」
マミ「だから、できればあなた達には血で染まった茨の道を歩んで欲しくないの」
QB(マミ…よけいなことを言わないでくれるかな)
マミ「闘うのは…業を背負うのは私一人でいい」
まどか「で、でも一人で戦うなんて危険すぎますよ!」
QB「その通りだまどか!マミ、君一人じゃ荷が重過ぎるだろ?」
マミ「そんなことない!私は一人でも…」
QB「でも、これからの戦いには…」
マミ「そんなことないって言ってるでしょ!!」
さやか「あ、怒った」
71:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 00:50:04.02:Q6j3PQkR0
マミ「……とにかく、あなた達一般人には関係のないことなの。もう帰りなさい」
さやか(マミさんが私たちをつれてきたんじゃ…)
まどか「でも…私…」
マミ「鹿目さん?」
まどか「私…マミさんを一人にさせることなんてできません!」
マミ「!?」ドキッ
まどか「だって、マミさんはずっと一人で私たちのために戦って……それでこれからもずっと一人なんて……」
まどか「そんなのダメですよ!悲しすぎます!」
QB「えらいまどか!よく言った!」
72:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 00:52:13.74:93UYlHBy0
まどか「だから…私もマミさんと一緒に…」
マミ「……」ブルブル
まどか「マミさん…?」
マミ(あわ…あわわっ……)
マミ(なにこの子……かわいい…!?)ドキドキ
まどか「あの、マミさん…?」
マミ「あ、ごめんなさい。ちょっとインターフェースと通信していて…」
まどか「?」
さやか「よし、まどかもやるのなら私もやるよ!魔法少女!」
76:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 00:58:21.05:Q6j3PQkR0
マミ「だ、ダメよ…二人に危険なことなんて……」
まどか「私、マミさんをひとりにさせたくないんです!」
マミ「!?」ドキッ
まどか「お願いです、私も仲間に入れてください!」
さやか「ください!」
QB「やれやれ、ここまで頼まれちゃったらしかたないねマミ」
QB「さぁ二人とも、とりあえず僕に願いを…」
マミ「まってQB」
QB「え?」
マミ「この件はまだ保留にしておいてちょうだい」
79:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 01:05:49.88:Q6j3PQkR0
まどか「ど、どうしてですか?」
QB「そうだよマミ、二人はマミのことを想って……」
マミ「あなた達はまだ魔法少女のなんたるかを理解してないわ」
マミ「それをせずに契約するなんて認めるわけにはいかない」
QB「なに勝手なことを言ってるんだマミ!」
マミ「とりあえず、しばらくは私の仕事に付き合ってみない?」
まどか「え?」
マミ「戦場の風を肌で直に感じるの。そうすればこの闘いの心理が見えてくるわ」
さやか「体験入学みたいなものですか?」
マミ「そうよ、その方があなたちにも良いと思うわ」
まどか「分かりました、マミさんがそう言うのなら」
マミ「ありがとう、鹿目さん」
QB(やれやれ……)
84:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 01:11:57.93:dPkYs7bb0
夜
QB「まったく、いったい何を考えているんだマミ」
QB「せっかく心強い仲間ができるところだったのに」
マミ「QB、私は弱くなってしまったわ」
QB「え?」
マミ「愛を知ってしまった私は…弱くなったの。もう昔の私には戻れない」
QB「いつも思ってることなんだけど、君は変だよ。まったく思考が読めない」
マミ「QB、もうちょっと待ってちょうだい。今は時期が早いわ」
QB「はぁ…わかったよ」
マミ「もう寝たほうがいいわよQB。今日は疲れたでしょ?」
QB「マミは寝ないのかい?」
マミ「私は宿題があるから」
QB「そうか、分かったよ。おやすみ」
87:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 01:18:40.32:Q6j3PQkR0
マミ「はぁ…」
マミ(――鹿目まどか、さっきからあの子の顔が頭から離れない)
マミ(こんな感覚は初めて。これが恋だというの?)
マミ(あぁ、なんてことなの。後輩の、しかも同性の子に恋心を抱くなんて)
マミ(禁じられた果実――わたしはその一口目をかじろうとしてい)
マミ(まどかさん、あなたはこんな私のことをどう想うのかしら?)
マミ(私は――)
マミ(……よし、今日の秘密日記はここまでにしましょう)
マミ(あとは二人を驚かせる新必殺技を考えないと)
マミ(流石に今までと同じじゃつまらないわよね……)
マミ「うーん……」
89:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 01:20:28.40:dPkYs7bb0
翌日
まどか「おまたせしました、マミさん」
さやか「おまたせ!」
マミ「遅かったわね、二人とも。さて、死線を潜る準備はできたかしら?」
まどか「あのぅ……マミさん」
マミ「なに?」
まどか「目の隈すごいですよ。大丈夫ですか?」
マミ「えぇ、昨日の深夜も魔女と闘っていたから」
さやか「深夜にですか!?」
QB(初耳だよ)
マミ「まぁ大したことなかったわ、二秒で倒せたし」
まどか「すごいなー、マミさんすごいなー」
96:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 01:32:25.89:iAVDTa7d0
97:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 01:33:44.07:Q6j3PQkR0
マミ「ところで、ちゃんと準備はしてきた?」
さやか「はい、私はバット持ってきました。武器になると思って」
マミ「はぁ…まぁいいわ」
まどか「私は…こんなの考えてきました。コスチュームです」
さやか「ぷっ…あははは!なにそれ!」
まどか「え?変かな…」
さやか「変だって。ねー、マミさん」
マミ「美樹さん、笑ってる場合じゃないわよ」
さやか「え?」
マミ「私たちはもうこの世と冥界の狭間に立っているの。それを自覚しなさい」
さやか「は、はぁ…?」
マミ「鹿目さん。あなたが考えた魔神装甲、とても素敵よ」
まどか「あ、ありがとうございます」
99:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 01:37:16.93:OZiAjK1T0
マミ「さて――それじゃあ狩りを始めましょうか」
まどか「あの、マミさん。一つ聞きたいことがあるんですけど」
マミ「なに?」
まどか「ほむらちゃんのことです。ほむらちゃんも魔法少女なんですか?」
マミ「ほむら?」
QB「そういえばマミには説明がまだだったね。この街にはもう一人魔法少女がいたんだ。それも僕を狙ってくる魔法少女がね」
さやか「なんでQBを狙うの?」
QB「おそらくこれ以上魔法少女が増えるのを阻止して、手柄を横取りするつもりだよ」
マミ「そう…そんな子が」
QB「もし彼女が現れたら気をつけるんだよ。彼女は強い」
マミ「けど、この街で二番目に…ね」
QB「え?」
マミ「この街で一番強いのは私よ、だから心配しないで」
まどか「まみさんかっこいー!」
QB(やれやれ……)
105:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 01:48:24.67:Q6j3PQkR0
廃ビル
さやか「ここに魔女がいるんですか?」
マミ「えぇ、私のソウル・オブ・エナジーが反応してるわ」
QB(ソウルジェムだよ…なんで勝手に改名するんだい)
マミ「近いわ!すぐそこよ!」
まどか「マミさん!ビルの屋上に女の人が!」
女「……」
107:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 01:53:57.53:Q6j3PQkR0
さやか「あ、あれ飛び降りる気じゃない!?」
マミ「くっ…メタモルフォーゼ!」
女「……」ヒュン
まどか「危ない!!」
マミ「愛を知り孤独に怯える光の使者、魔法少女マミ!」
マミ「はあっ!」ズサァァ
さやか「よかったぁ…地面すれすれでマミさんがキャッチした」
まどか「マミさん!」
マミ「大丈夫よこの人は気絶しているだけだから」
109:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 02:03:04.28:Q6j3PQkR0
マミ「これは…魔女の口付け(マウス・トゥー・マウス)」
さやか「なんですかそれ?」
マミ「一種のマインドコントロールよ。彼女はこの魔女に操られていたの」
まどか「そんな……」
マミ「とにかく魔女はこの近くにいる。二人とも、行くわよ」
「「はい!」」
マミ「そうだ美樹さん、そのバットを貸してちょうだい」
さやか「え?」
フゥッ
さやか「わっ、バットが変形した!?」
マミ「『エクスカリバー』…それを使って鹿目さんを守るのよ」
さやか「はい!」
114:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 02:08:30.98:Q6j3PQkR0
結果内
魔女「……」
まどか「あれが魔女…」
さやか「グロイね」
マミ「二人はそのまま動かないで」
まどか「マミさん!」
マミ「大丈夫、負けたりしないから」
魔女「……」
マミ「さぁ、あなたの血は何色かしら?」バキューンッ!!
115:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 02:14:45.98:Q6j3PQkR0
魔女「っ……!?」
マミ「ふふ、こうなった以上私はもう止まらないわ」
バン!!バン!!バン!!
魔女「!?!?!?!?」
マミ「痛覚はまだ生きてる?脊髄はまだ存命?脳漿はこぼれてない?」
魔女「っっっ……」
マミ「Zwei Kalt!!」バキューン!!
マミ「Scbmeiden Ende!!」バンバンバン!!
マミ「Sterben Ende!!」
ドカーン!!
さやか「やった!よく分かんないけど魔女を倒した!」
116:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 02:15:46.28:OvR6Ks7C0
マミ「ふぅ、これで今日の仕事はひとまずおしまいね」
まどか「お疲れ様ですマミさん!」
マミ「鹿目さん、怪我はない?」
まどか「はい!」
さやか「私もありません!」
マミ「……ところで、さっきからそこで何をしてるのかしら」
まどか「え?」
ほむら「……」
118:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 02:24:28.90:Q6j3PQkR0
まどか「ほ、ほむらちゃん…」
ほむら「……」
マミ「まぁ…あなたの目的は分かっているわ。ウィッチエレメントでしょ?」
ほむら「……?」
QB「マミはグリーフシードのことを言ってるんだよ」
ほむら「いらないわ、それはあなたのものにすればいい」
マミ「あなたは一体何者なの?」
ほむら「……」
まどか「ほむらちゃん、もしよかったら私たちと一緒に…」
ほむら「鹿目まどか、巴マミと関わるのはもうよしなさい」
121:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 02:29:01.67:Q6j3PQkR0
まどか「え?」
マミ「!?」
ほむら「昨日の話を覚えている?」
まどか「え…うん」
ほむら「ならいいわ。それと、そいつの言うことにも惑わされないようにね」
QB「……」
ほむら「それじゃ…」
まどか「あっ、待ってほむらちゃん!」
さやか「行っちゃったね……」
マミ「……」
マミ(なにあの子…私とキャラが丸被りじゃない!?)
122:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 02:31:20.59:xg9bysDi0
さやか「なんか気に食わないね…あいつ」
まどか「でも…悪い子じゃないと思うよ?」
マミ「鹿目さん、油断しないで。彼女は危険よ」
まどか「え?」
マミ「私には分かるわ…彼女も私と同じ臭いがするんですもの」
まどか「おなじ…におい?」
マミ「この世に在ってはならない存在…眼を見れば分かるわ」
さやか「あれ、臭いじゃないんですか?」
マミ「私と同じく――因果に魂を縛られる者ね」
まどか「仲良くはできないんですか?」
マミ「それは難しいわ」
134:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 02:42:40.10:Q6j3PQkR0
まどか「でも、同じ魔法少女なのに……」
マミ「彼女の魂は鋭く尖りすぎている…」
マミ「アルファでありオメガなのよ」
さやか「QB、どういう意味?」
QB「それは僕が聞きたいよ」
マミ「とにかく鹿目さん、あの子には近づいちゃダメよ」
まどか「でも…」
マミ「あなたのために言ってるの。彼女はあなたにとって災厄でしかないわ」
QB「それに関しては僕もマミと同意見だよ。暁美ほむらは危険だ、近づいちゃいけないよ」
まどか「う、うん……」
さやか「そうそう、あいついかにも悪そうなやつだし!ね、マミさん」
マミ「さて、もう帰りましょうか」
マミ「よかったらうちによって来て。ケーキごちそうしてあげる」
141:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 02:50:30.54:Q6j3PQkR0
マミ宅
まどか「ごちそうさまでした」
マミ「もう帰っちゃうの?」
まどか「はい、お父さんも心配すると思うんで」
マミ「そう夜道は気をつけてね」
さやか「大丈夫ですよ、私もついてますし」
QB「そうだね、今日は僕もまどかの家に泊まっていくことにするよ」
マミ「QBが?」
QB「まどかは強い力を持っている。いつ何が起きても対処できるように一応ね」
マミ「ふぅん…まぁいいわ。でも鹿目さんに変なことしちゃダメよ?QB」
まどか「あはは。では、失礼します。今日はありがとうございました」
さやか「また明日ー!」
142:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 02:57:56.67:Q6j3PQkR0
マミ「はぁ…久しぶりの一人ぼっちね」
マミ「せっかくだから泊まってもらえばよかった……」
マミ「……」
マミ「まどかさんは…私が守ってあげないと」
マミ「私が…もっと強くなって…」
マミ「くっ!!誰なの!?」
マミ「私の体を乗っ取ろうとするあなたは誰!?」
マミ『ふふっ…ずいぶんと情けない顔じゃない、マミ』
マミ「あなたは…もう一人の私!?」
143:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 02:58:49.58:iMgtkfaQ0
マミ『闘いしか知らずに生きてきたあなたが、まさか恋をするなんてね』
マミ「こんな時間に出てきて、一体何の用なの!?」
マミ『あら?あなたが一人で寂しそうにしてたから来てあげたのに、ひどいわね』
マミ「余計なお世話よ!早く私から出て行って!!」
マミ『ふふ、あなたの想い人は確か…鹿目まどかっていう子だっけ?』
マミ「!?」
マミ『あの子はどんな味がするんでしょうね』
マミ「やめて!まどかさんに何をするつもりなの!?」
マミ『欲しいんでしょ?あの子が。私が手を貸してあげてもいわよ?』
マミ「ふざけないで!誰があなたの力なんか……もう早く出て行って!!」
マミ『こわいこわい、分かったわよ。けど忘れないで、私は貴女のなかにずっと潜んでいる』
マミ『あなたの身体をいつでも乗っ取れるようにね。ククク…アーッハッハッハッ!!』
マミ「くっ…もう一人の私。いつか決着をつけてあげるわ」
マミ「……」
マミ「次の必殺技はなにが良いかしら……」ブツブツ
150:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 03:14:42.55:8K2oHhhmO
まどか宅
QB「魔法少女になる決心はついたかい?まどか」
まどか「ごめん…もうちょっと待って。今日は色々と混乱してて」
QB「そうか……」
まどか「私にもできるかなぁ…マミさんみたいに」
QB「まどかが魔法少女になれば、それはすごい力を発揮するはずだよ」
QB「ついでにマミのようになる必要はないからね」
まどか「マミさん、かっこよかったなぁ。私も…マミさんみたいに……」
まどか「すぅ…すぅ……」
QB「やれやれ……」
次へ
QB「技名……?」
マミ「えぇ…だって普通魔法少女って言ったらそれぐらいするでしょ?」
QB(おかしいな…技名を叫ぶ魔法少女なんて今まで会ったことがないよ。前代未聞だよ、マミ)
マミ「変かしら…?」
QB「いや、それで君のモチベーションが上がるのなら僕は良いと思うよ」
マミ「そうよね!やっぱり技名は必要よね!」
こいつのせいで一人一人に必殺技があるのかと、期待してしまったじゃないか
16:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/06(日) 23:27:22.38:LENJAqYd0マミ「実は昨日からずっと考えてたの。ほら、ノート見て」
QB「すごいね、なんだいこの文字の羅列は」
マミ「私が考えた必殺技集よ。授業中や休み時間にこそこそ書いてたの」
QB「そうなんだ、君は意外と暇なんだね」
マミ「他にはこんな候補もあったのよ」
マミ「サザンクロス・レインボー!」
ドカーン!
QB「さっきのフィロ・フィナーレと変わらないじゃないか」
マミ「フィロじゃなくてティロよ。ティロ・フィナーレ」
マミ「あとはこんあのもあるわよ」
マミ「アルティメット・ヘブンズドア!」
ドカーン!
マミ「デッド・オブ・パラダイス!」
ドカーン!
マミ「ブラッディマリー!」
ドカーン!
マミ「マミ・スペシャル!」
ドカーン!
QB「もう分かったよマミ、君のネーミングセンスには脱帽させられたよ」
マミ「ふふ、ありがとうQB」
マミ宅
マミ「ふぅ…今日もお疲れ様、私。ご褒美に紅茶とケーキよ♪」
QB「相変わらずケーキと紅茶が好きなんだね、君は」
マミ「だって乙女の栄養源ですもの♪」
QB「そうか…それで体力が回復するのならいいんだ」
QB「ところでマミ、ちょっと話があるんだけどいいかな?」
マミ「なにかしら?」
QB「実は新たに魔法少女候補の子を見つけたんだよ。それも二人も」
マミ「!?」
QB「しかもそれは君と同じ中学に通っているんだ」
マミ「ほ、本当なのQB!?」
QB「あぁ、間違いないよ」
マミ「……それで、どうするつもり?」
QB「もちろん契約して魔法少女になってもらうつもりだよ」
マミ「そう……」
QB「とにかく明日接触するつもりだ。君も手伝ってくれるかい?」
マミ「えぇ、分かったわ」
翌日
まどか「今日も良い天気だねー」
さやか「帰りはどこよって行く?」
マミ「あの子たちが?」
QB「そうだよ」
マミ「……」
QB「とりあえず放課後になったら彼女たちに接触しよう。マミはそれまで普通に過ごしていてくれ」
マミ「分かったわ」
授業中
マミ「……」
マミ(新しい魔法少女…彼女たちが……)
マミ(もしこの事実を彼女たちが知ったらどう思うんでしょうね……)
マミ(とにかく、放課後まで待つしかないわ…)
マミ(今は新しい必殺技開発に専念しましょう)
放課後
マミ(よし、放課後になったし早速…)
「あっ、巴さーん」
マミ「!?」
「巴さんって、放課後ヒマ?」
マミ「ぇっ…ぁ…ぇと……」
マミ(ク、クラスメイトに話しかけられた…今までそんあことなかったのに…!?)
マミ(まさか遊びのお誘い!?)
「ねぇ、ヒマなの?」
マミ「ぇっと…ヒマなような……ヒマじゃないような…」
「じゃあヒマなんだね」
マミ「…ぅ、うん」ドキドキ
「なら私の代わりに掃除やってきてよ」
マミ「……え?」
おいやめろ
33:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/06(日) 23:53:02.07:LENJAqYd0QB(大変だマミ!予想外のことが起きたよ!)
ほむら「まちなさい!」
QB(とにかく助けにきてくれ!マミ!)
ほむら「覚悟して、もう逃がさないわよ!」
QB(マミ?どうしたんだい!返事をしてくれマミ!!)
ほむら「はっ!」
ドカーン!
QB「うわっ!?」
ほむら「もうここまでのようね」
QB「うぅ……」
QB(一体どうしたんだ…マミになにが……)
マミ「……」サッサッ
マミ「……」
マミ「ディアボロ…アタック……」ブツブツ
マミ「ディアボロ…クラッシュ……」ブツブツ
マミ「うーん…いまいちね」
マミ「……」サッサッ
マミ「先生、掃除終わりました」
「はい、ご苦労様。もう帰っていいよ」
マミ「さようなら」
マミ「……あっ、QB」
ほむら「ここまでのようね」
QB「くぅ…っ」
QB(こうなったら……)
QB(助けてくれまどか!)
まどか「そこでなにをしてるの!?」
QB「まどか!来るの早いね!」
ほむら「!?」
まどか「ほむらちゃん、一体なにを…」
さやか「なにこれ、どうなってるの?」
まどか「だめだよほむらちゃん、こんなことしちゃ…」
ほむら「あなたには関係ないわ、そこをどきなさい」
まどか「っ……」
さやか「にげるよまどか!」グイッ
まどか「さやかちゃん!」
さやか「早く!」
まどか「う、うん」ダダダッ
ほむら「くっ、逃がさな…」
ほむら「!?」
ほむら(しまった、使い魔がこんなところに!)
まどか「はぁ、はぁ…」
さやか「なんとか逃げ切れたね。ていうかなんなのアイツ」
まどか「分からない……それより、ここはどこ?」
さやか「あれ?なにこの変な空間……」
使い魔「きぃー!」
まどか「!?」
さやか「な、なにこれ!!」
QB「こいつらは使い魔だ」
さやか「うわ、喋った!?」
QB「こいつらを倒せるのは魔法少女しかいない。さぁ、僕と契約を」
マミ「それには及ばないわ」
さやか「だれ!?」
QB「マミ…ようやく来てくれたんだね」
QB(なんてタイミングだ……)
マミ「ごめんねQB、ちょっと野暮用があって」
マミ「でも私が来たからにはもう大丈夫よ!さぁ、二人は私の後ろに下がって!」
まどか「は、はい!」
マミ「いくわよ使い魔、覚悟しなさい!」
マミ「メタモルフォーゼ!」
さやか「うわ、まぶしい光が!!」
マミ「光の使者、魔法少女マミ!」
まどか「変身した!?」
使い魔「きぃー」
マミ「すぐに終わらせてあげるわ、使い魔!」
マミ「出てきて!エターナルスナイパー!」
さやか「銃がでた!?」
マミ「これで終わりにしてあげる」
マミ「エクストリーム・ファイナルブレイカー!!」
ドカーン!!
まどか「す、すごい…」
マミ「ふぅ、一件落着っと」
QB「結局昨日の技と同じだったね」
マミ「違うわQB、気合が違うの」
まどか「あ、あの…」
マミ「ごめんなさい、自己紹介が遅れたわね」
マミ「私は巴マミ。人類の平和を守る愛の戦士、魔法少女マミよ」
さやか「ま、魔法少女……?」
マミ「詳しいことは私の家で話すわ。着いてきて」
こんなの絶対おかしいよ
53:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 00:24:55.90:Q6j3PQkR0マミ宅
まどか「魔法少女…ほんとうにいるんだ」
マミ「えぇ、あなた達もさっきの戦闘を見たでしょ?」
さやか「そ、そうですけど……」
マミ「あれがこの世の真実よ。この世界は魔女という恐ろしい怪物に狙われているの」
まどか「さっきの怪物が魔女なんですか?」
マミ「いいえ、あれは使い魔。ザコ戦闘員みたいなものよ」
マミ「あの使い魔を操ってる魔女がどこかにいるはずよ」
まどか「そんな…私たちの知らないところでそんなことが起きているなんて……」
マミ「世界って残酷よね…でも、だからこそ美しいんだわ」
さやか「は?」
は?
59:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 00:30:23.49:Q6j3PQkR0まどか「そ、そういえばこの白い生き物は何なんですか?」
QB「僕の名前はQB」
マミ「私はこのQBと契約して魔法少女になったの」
まどか「契約?」
QB「そうだよ。僕と契約して魔法少女になればどんな願いも一つだけ叶えられるんだよ」
さやか「ほんとに!?」
マミ「その代わりに魔法少女になって戦う使命を背負わなきゃいけないの」
まどか「戦うって…さっきのマミさんみたいにですか?」
マミ「ええ、そうよ」
マミ「魔女との戦いは常に死と隣り合わせの危険な舞踏会なの。下手したら死んでしまうこともあるわ」
マミ「だから契約は慎重にね」
QB「僕としては早く契約してくれると嬉しいんだけどね」
まどか「……」
さやか「……」
マミ「こわい?」
まどか「え?」
マミ「そうよね、気持は分かるわ。私もこのデスゲームに初めて参加したときは体が震えて動けなかった」
マミ「けど返り血を浴び、魔女たちが次々と倒れていくうちに……だんだんと恐怖を感じなくなってしまったわ」
マミ「その時、『あぁ・・・これがモノ殺すことなんだ』って理解したの」
まどか「はぁ…」
マミ「あの日以来、私は感情を失ってしまった」
さやか「感情がないんですか?」
マミ「えぇ、ないわ」
マミさん完全に厨二病じゃねーかwww
67:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 00:44:19.06:Q6j3PQkR0まどか「そんな…マミさん、そんなの悲しすぎますよ」
マミ「だから、できればあなた達には血で染まった茨の道を歩んで欲しくないの」
QB(マミ…よけいなことを言わないでくれるかな)
マミ「闘うのは…業を背負うのは私一人でいい」
まどか「で、でも一人で戦うなんて危険すぎますよ!」
QB「その通りだまどか!マミ、君一人じゃ荷が重過ぎるだろ?」
マミ「そんなことない!私は一人でも…」
QB「でも、これからの戦いには…」
マミ「そんなことないって言ってるでしょ!!」
さやか「あ、怒った」
マミ「……とにかく、あなた達一般人には関係のないことなの。もう帰りなさい」
さやか(マミさんが私たちをつれてきたんじゃ…)
まどか「でも…私…」
マミ「鹿目さん?」
まどか「私…マミさんを一人にさせることなんてできません!」
マミ「!?」ドキッ
まどか「だって、マミさんはずっと一人で私たちのために戦って……それでこれからもずっと一人なんて……」
まどか「そんなのダメですよ!悲しすぎます!」
QB「えらいまどか!よく言った!」
黙れQB
73:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 00:53:54.36:Q6j3PQkR0まどか「だから…私もマミさんと一緒に…」
マミ「……」ブルブル
まどか「マミさん…?」
マミ(あわ…あわわっ……)
マミ(なにこの子……かわいい…!?)ドキドキ
まどか「あの、マミさん…?」
マミ「あ、ごめんなさい。ちょっとインターフェースと通信していて…」
まどか「?」
さやか「よし、まどかもやるのなら私もやるよ!魔法少女!」
マミ「だ、ダメよ…二人に危険なことなんて……」
まどか「私、マミさんをひとりにさせたくないんです!」
マミ「!?」ドキッ
まどか「お願いです、私も仲間に入れてください!」
さやか「ください!」
QB「やれやれ、ここまで頼まれちゃったらしかたないねマミ」
QB「さぁ二人とも、とりあえず僕に願いを…」
マミ「まってQB」
QB「え?」
マミ「この件はまだ保留にしておいてちょうだい」
まどか「ど、どうしてですか?」
QB「そうだよマミ、二人はマミのことを想って……」
マミ「あなた達はまだ魔法少女のなんたるかを理解してないわ」
マミ「それをせずに契約するなんて認めるわけにはいかない」
QB「なに勝手なことを言ってるんだマミ!」
マミ「とりあえず、しばらくは私の仕事に付き合ってみない?」
まどか「え?」
マミ「戦場の風を肌で直に感じるの。そうすればこの闘いの心理が見えてくるわ」
さやか「体験入学みたいなものですか?」
マミ「そうよ、その方があなたちにも良いと思うわ」
まどか「分かりました、マミさんがそう言うのなら」
マミ「ありがとう、鹿目さん」
QB(やれやれ……)
いい仕上がり具合のマミさんwww
85:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 01:12:08.00:Q6j3PQkR0夜
QB「まったく、いったい何を考えているんだマミ」
QB「せっかく心強い仲間ができるところだったのに」
マミ「QB、私は弱くなってしまったわ」
QB「え?」
マミ「愛を知ってしまった私は…弱くなったの。もう昔の私には戻れない」
QB「いつも思ってることなんだけど、君は変だよ。まったく思考が読めない」
マミ「QB、もうちょっと待ってちょうだい。今は時期が早いわ」
QB「はぁ…わかったよ」
マミ「もう寝たほうがいいわよQB。今日は疲れたでしょ?」
QB「マミは寝ないのかい?」
マミ「私は宿題があるから」
QB「そうか、分かったよ。おやすみ」
マミ「はぁ…」
マミ(――鹿目まどか、さっきからあの子の顔が頭から離れない)
マミ(こんな感覚は初めて。これが恋だというの?)
マミ(あぁ、なんてことなの。後輩の、しかも同性の子に恋心を抱くなんて)
マミ(禁じられた果実――わたしはその一口目をかじろうとしてい)
マミ(まどかさん、あなたはこんな私のことをどう想うのかしら?)
マミ(私は――)
マミ(……よし、今日の秘密日記はここまでにしましょう)
マミ(あとは二人を驚かせる新必殺技を考えないと)
マミ(流石に今までと同じじゃつまらないわよね……)
マミ「うーん……」
秘密日記wwwww
90:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 01:23:42.20:y1DRe9En0日記に秘密もクソもねーだろww
91:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 01:24:12.08:Q6j3PQkR0翌日
まどか「おまたせしました、マミさん」
さやか「おまたせ!」
マミ「遅かったわね、二人とも。さて、死線を潜る準備はできたかしら?」
まどか「あのぅ……マミさん」
マミ「なに?」
まどか「目の隈すごいですよ。大丈夫ですか?」
マミ「えぇ、昨日の深夜も魔女と闘っていたから」
さやか「深夜にですか!?」
QB(初耳だよ)
マミ「まぁ大したことなかったわ、二秒で倒せたし」
まどか「すごいなー、マミさんすごいなー」
97:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 01:33:44.07:Q6j3PQkR0
マミ「ところで、ちゃんと準備はしてきた?」
さやか「はい、私はバット持ってきました。武器になると思って」
マミ「はぁ…まぁいいわ」
まどか「私は…こんなの考えてきました。コスチュームです」
さやか「ぷっ…あははは!なにそれ!」
まどか「え?変かな…」
さやか「変だって。ねー、マミさん」
マミ「美樹さん、笑ってる場合じゃないわよ」
さやか「え?」
マミ「私たちはもうこの世と冥界の狭間に立っているの。それを自覚しなさい」
さやか「は、はぁ…?」
マミ「鹿目さん。あなたが考えた魔神装甲、とても素敵よ」
まどか「あ、ありがとうございます」
魔神装甲wwwwwwwwwwwwwww
103:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 01:41:09.58:lwYLwlJV0こんなのマミさんじゃない
104:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 01:43:11.26:Q6j3PQkR0マミ「さて――それじゃあ狩りを始めましょうか」
まどか「あの、マミさん。一つ聞きたいことがあるんですけど」
マミ「なに?」
まどか「ほむらちゃんのことです。ほむらちゃんも魔法少女なんですか?」
マミ「ほむら?」
QB「そういえばマミには説明がまだだったね。この街にはもう一人魔法少女がいたんだ。それも僕を狙ってくる魔法少女がね」
さやか「なんでQBを狙うの?」
QB「おそらくこれ以上魔法少女が増えるのを阻止して、手柄を横取りするつもりだよ」
マミ「そう…そんな子が」
QB「もし彼女が現れたら気をつけるんだよ。彼女は強い」
マミ「けど、この街で二番目に…ね」
QB「え?」
マミ「この街で一番強いのは私よ、だから心配しないで」
まどか「まみさんかっこいー!」
QB(やれやれ……)
廃ビル
さやか「ここに魔女がいるんですか?」
マミ「えぇ、私のソウル・オブ・エナジーが反応してるわ」
QB(ソウルジェムだよ…なんで勝手に改名するんだい)
マミ「近いわ!すぐそこよ!」
まどか「マミさん!ビルの屋上に女の人が!」
女「……」
さやか「あ、あれ飛び降りる気じゃない!?」
マミ「くっ…メタモルフォーゼ!」
女「……」ヒュン
まどか「危ない!!」
マミ「愛を知り孤独に怯える光の使者、魔法少女マミ!」
マミ「はあっ!」ズサァァ
さやか「よかったぁ…地面すれすれでマミさんがキャッチした」
まどか「マミさん!」
マミ「大丈夫よこの人は気絶しているだけだから」
マミ「これは…魔女の口付け(マウス・トゥー・マウス)」
さやか「なんですかそれ?」
マミ「一種のマインドコントロールよ。彼女はこの魔女に操られていたの」
まどか「そんな……」
マミ「とにかく魔女はこの近くにいる。二人とも、行くわよ」
「「はい!」」
マミ「そうだ美樹さん、そのバットを貸してちょうだい」
さやか「え?」
フゥッ
さやか「わっ、バットが変形した!?」
マミ「『エクスカリバー』…それを使って鹿目さんを守るのよ」
さやか「はい!」
結果内
魔女「……」
まどか「あれが魔女…」
さやか「グロイね」
マミ「二人はそのまま動かないで」
まどか「マミさん!」
マミ「大丈夫、負けたりしないから」
魔女「……」
マミ「さぁ、あなたの血は何色かしら?」バキューンッ!!
魔女「っ……!?」
マミ「ふふ、こうなった以上私はもう止まらないわ」
バン!!バン!!バン!!
魔女「!?!?!?!?」
マミ「痛覚はまだ生きてる?脊髄はまだ存命?脳漿はこぼれてない?」
魔女「っっっ……」
マミ「Zwei Kalt!!」バキューン!!
マミ「Scbmeiden Ende!!」バンバンバン!!
マミ「Sterben Ende!!」
ドカーン!!
さやか「やった!よく分かんないけど魔女を倒した!」
所々で色々混ざってるな
117:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 02:17:48.90:Q6j3PQkR0マミ「ふぅ、これで今日の仕事はひとまずおしまいね」
まどか「お疲れ様ですマミさん!」
マミ「鹿目さん、怪我はない?」
まどか「はい!」
さやか「私もありません!」
マミ「……ところで、さっきからそこで何をしてるのかしら」
まどか「え?」
ほむら「……」
まどか「ほ、ほむらちゃん…」
ほむら「……」
マミ「まぁ…あなたの目的は分かっているわ。ウィッチエレメントでしょ?」
ほむら「……?」
QB「マミはグリーフシードのことを言ってるんだよ」
ほむら「いらないわ、それはあなたのものにすればいい」
マミ「あなたは一体何者なの?」
ほむら「……」
まどか「ほむらちゃん、もしよかったら私たちと一緒に…」
ほむら「鹿目まどか、巴マミと関わるのはもうよしなさい」
まどか「え?」
マミ「!?」
ほむら「昨日の話を覚えている?」
まどか「え…うん」
ほむら「ならいいわ。それと、そいつの言うことにも惑わされないようにね」
QB「……」
ほむら「それじゃ…」
まどか「あっ、待ってほむらちゃん!」
さやか「行っちゃったね……」
マミ「……」
マミ(なにあの子…私とキャラが丸被りじゃない!?)
マミさんまったく被ってないですよwww
125:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 02:33:15.11:KSQd8e4a0何言ってんすかwwwww何言ってんすかwwwwwwwwwwwwwwww
129:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 02:35:22.09:Q6j3PQkR0さやか「なんか気に食わないね…あいつ」
まどか「でも…悪い子じゃないと思うよ?」
マミ「鹿目さん、油断しないで。彼女は危険よ」
まどか「え?」
マミ「私には分かるわ…彼女も私と同じ臭いがするんですもの」
まどか「おなじ…におい?」
マミ「この世に在ってはならない存在…眼を見れば分かるわ」
さやか「あれ、臭いじゃないんですか?」
マミ「私と同じく――因果に魂を縛られる者ね」
まどか「仲良くはできないんですか?」
マミ「それは難しいわ」
まどか「でも、同じ魔法少女なのに……」
マミ「彼女の魂は鋭く尖りすぎている…」
マミ「アルファでありオメガなのよ」
さやか「QB、どういう意味?」
QB「それは僕が聞きたいよ」
マミ「とにかく鹿目さん、あの子には近づいちゃダメよ」
まどか「でも…」
マミ「あなたのために言ってるの。彼女はあなたにとって災厄でしかないわ」
QB「それに関しては僕もマミと同意見だよ。暁美ほむらは危険だ、近づいちゃいけないよ」
まどか「う、うん……」
さやか「そうそう、あいついかにも悪そうなやつだし!ね、マミさん」
マミ「さて、もう帰りましょうか」
マミ「よかったらうちによって来て。ケーキごちそうしてあげる」
マミ宅
まどか「ごちそうさまでした」
マミ「もう帰っちゃうの?」
まどか「はい、お父さんも心配すると思うんで」
マミ「そう夜道は気をつけてね」
さやか「大丈夫ですよ、私もついてますし」
QB「そうだね、今日は僕もまどかの家に泊まっていくことにするよ」
マミ「QBが?」
QB「まどかは強い力を持っている。いつ何が起きても対処できるように一応ね」
マミ「ふぅん…まぁいいわ。でも鹿目さんに変なことしちゃダメよ?QB」
まどか「あはは。では、失礼します。今日はありがとうございました」
さやか「また明日ー!」
マミ「はぁ…久しぶりの一人ぼっちね」
マミ「せっかくだから泊まってもらえばよかった……」
マミ「……」
マミ「まどかさんは…私が守ってあげないと」
マミ「私が…もっと強くなって…」
マミ「くっ!!誰なの!?」
マミ「私の体を乗っ取ろうとするあなたは誰!?」
マミ『ふふっ…ずいぶんと情けない顔じゃない、マミ』
マミ「あなたは…もう一人の私!?」
もう一人のwwwわたしww
146:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 03:06:07.33:Q6j3PQkR0マミ『闘いしか知らずに生きてきたあなたが、まさか恋をするなんてね』
マミ「こんな時間に出てきて、一体何の用なの!?」
マミ『あら?あなたが一人で寂しそうにしてたから来てあげたのに、ひどいわね』
マミ「余計なお世話よ!早く私から出て行って!!」
マミ『ふふ、あなたの想い人は確か…鹿目まどかっていう子だっけ?』
マミ「!?」
マミ『あの子はどんな味がするんでしょうね』
マミ「やめて!まどかさんに何をするつもりなの!?」
マミ『欲しいんでしょ?あの子が。私が手を貸してあげてもいわよ?』
マミ「ふざけないで!誰があなたの力なんか……もう早く出て行って!!」
マミ『こわいこわい、分かったわよ。けど忘れないで、私は貴女のなかにずっと潜んでいる』
マミ『あなたの身体をいつでも乗っ取れるようにね。ククク…アーッハッハッハッ!!』
マミ「くっ…もう一人の私。いつか決着をつけてあげるわ」
マミ「……」
マミ「次の必殺技はなにが良いかしら……」ブツブツ
うわぁwwwwwwwwwwww
151:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 03:15:07.10:Q6j3PQkR0まどか宅
QB「魔法少女になる決心はついたかい?まどか」
まどか「ごめん…もうちょっと待って。今日は色々と混乱してて」
QB「そうか……」
まどか「私にもできるかなぁ…マミさんみたいに」
QB「まどかが魔法少女になれば、それはすごい力を発揮するはずだよ」
QB「ついでにマミのようになる必要はないからね」
まどか「マミさん、かっこよかったなぁ。私も…マミさんみたいに……」
まどか「すぅ…すぅ……」
QB「やれやれ……」
コメント 8
コメント一覧 (8)
男は全員百合好きとか思ってんだろこれだから百合厨は
これなら大丈夫そう