ソフトバンクアカデミア開校式 vol.6
2行目は僕のオリジナルのものです。
これはビジョンという項目の行になりますけども。
これはさっき僕が答えをいいましたね。頂上の頂。
これは山の頂上から見て、見渡した時の景色。
山の麓から上ってるときはね、外界は見えないよね。
頂上に登って初めて、その外界の景色が見える。
街全体の景色が見えると。ビジョンを持つというのはそういうことです。
まだ登る前に、登ってみた後の山から見える景色ってどんなものだろうということを、
登る前に既に想像するということであります。
僕はTwitterの中でもね。時々、自らが登るべき山を決めなければいけない。
その山を決めたら自分の人生が半分決まる、ということです。
勝利が半分決まるということです。
ですから、登った後に自分の登るべき山を決める。
ソフトバンクグループのソフトバンクの後継者としてやるには、
ソフトバンクグループが僕の後を受け継いだ後にどこに向かうべきか。
今から10年後、20年後、30年後、どういう世の中になるのか。
どういうビジネスモデルになるのかを常に考えながら、ビジョンをより鮮明にする。
鮮明にするということはなんとなく思うということではないですからね。
期限を持って、10年後にはこうなってると。未来はこうなるだろうというのはもう常に落第。
未来っていったって10年後も100年後も未来です。それではもう全然落第。
そうではなくて、10年後にこうなるだろう、30年後にこうなるだろう。
明確な期限、その時のイメージを徹底的に思い描く。
その山に登って、登った山から外界を見下ろしたように、
しっかりとその未来から見下ろしてみる。そういうイメージです。
ビジョン。
登る山を決めよと。山から見た景色をイメージせよということです。
頂上の頂。
ビジョンを持っていないリーダーというのはもう最悪です。
もしみなさんが後継者になって、10年後にわしゃこうすると、
30年後に我が社がこうなるとバシッと言いきれない男は、
まぁ女性でもいいんだけど、リーダーとしては失格ということですね。
日本の会社でよく社長に就任してすぐの最初の挨拶で、
色んな新聞とか雑誌とかテレビのインタビューを受けますね。
その時に皆さんが私の後継者になったと思ってください。
その日、膨大な数のテレビ局と新聞社が訪れます。
気分はどうですか?とか、抱負は?と聞かれます。
その時になんと答えるか。今から考えてないと駄目だということですね。
日本の大企業の、上場会社の社長の大半の人がなんて言うか。
まず最初にいうのが「図らずも社長を拝命しまして」。こう言うのよね。
図らずも社長となったら部下が可哀相だ。
まぐれでなってしまった社長は部下を路頭に迷わすと。
そんな奴にビジョンがあるわけがない。ビジョンなんて急に浮かばない。
普段から考えに考えて、ちぎれるほど考え抜かないと、
そんなぽっと2、3日考えて浮かぶようなもんじゃないということですね。
今回発表した30年ビジョンのやつも、あれ一年間かけてずっとずっと考え抜いて。
もちろん皆さんにも考えてもらって一緒に作り上げたものですね。
2、3日で考えられるビジョンなんてものはこれはもう全然失格と。私に言わせれば。
ましてはビジョンのない奴ってのは絶対にリーダーに、
なっちゃいけないということであります。
ということでビジョンはものすごく大事です。
次この情。はい、君。
回答:「心の底から思いがける情熱だと思います。」
はい、その後ろ。
回答:「熱い情熱だと思います。」
回答:「正義を貫く情を持つことだと思います。」
回答:「情というのはタイミングを逃さない。情報だと思います。
回答:「情報という武器を持って戦うということです。」
はい、情報です。
僕がソフトバンクをスタートする時に、アメリカから大学卒業して戻ってきて一年半。
自分が事業家になると。
でもどんな事業を始めたらいいのか、何をやったらいいのか。
一年半悩みに悩みに悩み抜きました。考えに考えに考え抜きました。
僕が悩む時っていうのはなんかこう悲しげに悩むってことじゃないからね。
それはもう考えに考えて非常にアクティブに、アグレッシブにその選択肢を考え抜く、
ということなんだけど、40ほど新しい事業を考えました。
40の事業、それぞれ一度に40考えるわけじゃないでしょ。
一年半かけて毎月ね、いくつかその「これだ!」と。「これを俺はやるぞ」
この事業を新しいビジネスモデルの40とも、全部新しいビジネスモデルです。
全て今まで人がやってない新しい切り口の、新しいビジネスモデルのものを40ほど。
まさにビジネスモデルを発明したような形で考えて、これをやれば絶対に日本で一番になれると。
No.1企業を作れると。こうやって興奮しまくって考えて。
そしてその事業についてビジネスプランを、10年分のビジネスプランを、
予想資金繰り表、予想損益計算表、予想バランスシート、予想人員計画。
予想売上、まぁ当然ですけども。
マーケットシェア、こういうものを徹底的に調べて競合になるであろうという会社の規模、
ビジネスモデル、売上・利益、バランスシート、徹底的に調べまくって、
一つのビジネスモデルについてもう1m以上。その資料を集めまくって調べ抜いて。
その時はこれをやると決心している状態ですよ。
で、それから2~3週間して「んんんっ」と、もっといいアイデアが浮かんだと。
もっと良いアイデアが浮かんだっちゅうのが40回繰り返されて。
もっと良いものじゃないとわざわざ考えないからね。
もっと良いという風に思えるものじゃないとわざわざもう1個の
別の選択肢としては自分で候補にあげない。
もうその時は興奮しまくって、徹底的に情報を集めてという形で行った。
だから皆さんが新規事業を行う。
今現在も新規事業の部門に携わるとかいっぱいあると思うんだけど、
中途半端になんか上司から言われたからやるんだ、言われたとおりやるんだって、
もうそれだったらその時点で失格。
自分から提案する能力を持ってないと既に失格と。
自分からこれやりましょうと。我が社はこれをやらないと世界の潮流から乗り遅れる。
これをやることによって、ソフトバンクが何倍も大きな会社になれるという風に、
思えるようなビジネスモデル。これを常に考え続けると。
僕は1年半で40考えたんだ。新しいビジネスモデル。
自分の過去のアイデアを超えるというものを40回繰り返す。
その中で絞り込んで、点数を付けて自分で、そして選び抜いたのがソフトバンクという、
この情報革命というこの事業なんですね。
ですから行き当たりばったりで、何かのたまたまの経緯で決めたというのは、
それはもう駄目ということですね。やはりなるべくしてならなきゃいけないと。
まぐれ当たりというのは絶対続かないということです。
ですからそういう意味で情報収集すると。ビジョンを描くと。
ビジョンを描いたら、ビジョンに対して本当にそのビジョンが正しいのか、
この情報収集を徹底的に行うということであります。
続きは vol.7 へ
孫正義氏の側近が書いたソフトバンク経営の実態
ビジネスマンを目指す方にはおすすめ
孫正義になるのは難しいが、学ぶべきポイントは多い
懐かしくもあり、新しく知ることもあり。
明確な期限、その時のイメージを徹底的に思い描く。
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しっかりとその未来から見下ろしてみる。そういうイメージです。
ビジョン。
登る山を決めよと。山から見た景色をイメージせよということです。
頂上の頂。
ビジョンを持っていないリーダーというのはもう最悪です。
もしみなさんが後継者になって、10年後にわしゃこうすると、
30年後に我が社がこうなるとバシッと言いきれない男は、
まぁ女性でもいいんだけど、リーダーとしては失格ということですね。
日本の会社でよく社長に就任してすぐの最初の挨拶で、
色んな新聞とか雑誌とかテレビのインタビューを受けますね。
その時に皆さんが私の後継者になったと思ってください。
その日、膨大な数のテレビ局と新聞社が訪れます。
気分はどうですか?とか、抱負は?と聞かれます。
その時になんと答えるか。今から考えてないと駄目だということですね。
日本の大企業の、上場会社の社長の大半の人がなんて言うか。
まず最初にいうのが「図らずも社長を拝命しまして」。こう言うのよね。
図らずも社長となったら部下が可哀相だ。
まぐれでなってしまった社長は部下を路頭に迷わすと。
そんな奴にビジョンがあるわけがない。ビジョンなんて急に浮かばない。
普段から考えに考えて、ちぎれるほど考え抜かないと、
そんなぽっと2、3日考えて浮かぶようなもんじゃないということですね。
今回発表した30年ビジョンのやつも、あれ一年間かけてずっとずっと考え抜いて。
もちろん皆さんにも考えてもらって一緒に作り上げたものですね。
2、3日で考えられるビジョンなんてものはこれはもう全然失格と。私に言わせれば。
ましてはビジョンのない奴ってのは絶対にリーダーに、
なっちゃいけないということであります。
ということでビジョンはものすごく大事です。
次この情。はい、君。
回答:「心の底から思いがける情熱だと思います。」
はい、その後ろ。
回答:「熱い情熱だと思います。」
回答:「正義を貫く情を持つことだと思います。」
回答:「情というのはタイミングを逃さない。情報だと思います。
回答:「情報という武器を持って戦うということです。」
はい、情報です。
僕がソフトバンクをスタートする時に、アメリカから大学卒業して戻ってきて一年半。
自分が事業家になると。
でもどんな事業を始めたらいいのか、何をやったらいいのか。
一年半悩みに悩みに悩み抜きました。考えに考えに考え抜きました。
僕が悩む時っていうのはなんかこう悲しげに悩むってことじゃないからね。
それはもう考えに考えて非常にアクティブに、アグレッシブにその選択肢を考え抜く、
ということなんだけど、40ほど新しい事業を考えました。
40の事業、それぞれ一度に40考えるわけじゃないでしょ。
一年半かけて毎月ね、いくつかその「これだ!」と。「これを俺はやるぞ」
この事業を新しいビジネスモデルの40とも、全部新しいビジネスモデルです。
全て今まで人がやってない新しい切り口の、新しいビジネスモデルのものを40ほど。
まさにビジネスモデルを発明したような形で考えて、これをやれば絶対に日本で一番になれると。
No.1企業を作れると。こうやって興奮しまくって考えて。
そしてその事業についてビジネスプランを、10年分のビジネスプランを、
予想資金繰り表、予想損益計算表、予想バランスシート、予想人員計画。
予想売上、まぁ当然ですけども。
マーケットシェア、こういうものを徹底的に調べて競合になるであろうという会社の規模、
ビジネスモデル、売上・利益、バランスシート、徹底的に調べまくって、
一つのビジネスモデルについてもう1m以上。その資料を集めまくって調べ抜いて。
その時はこれをやると決心している状態ですよ。
で、それから2~3週間して「んんんっ」と、もっといいアイデアが浮かんだと。
もっと良いアイデアが浮かんだっちゅうのが40回繰り返されて。
もっと良いものじゃないとわざわざ考えないからね。
もっと良いという風に思えるものじゃないとわざわざもう1個の
別の選択肢としては自分で候補にあげない。
もうその時は興奮しまくって、徹底的に情報を集めてという形で行った。
だから皆さんが新規事業を行う。
今現在も新規事業の部門に携わるとかいっぱいあると思うんだけど、
中途半端になんか上司から言われたからやるんだ、言われたとおりやるんだって、
もうそれだったらその時点で失格。
自分から提案する能力を持ってないと既に失格と。
自分からこれやりましょうと。我が社はこれをやらないと世界の潮流から乗り遅れる。
これをやることによって、ソフトバンクが何倍も大きな会社になれるという風に、
思えるようなビジネスモデル。これを常に考え続けると。
僕は1年半で40考えたんだ。新しいビジネスモデル。
自分の過去のアイデアを超えるというものを40回繰り返す。
その中で絞り込んで、点数を付けて自分で、そして選び抜いたのがソフトバンクという、
この情報革命というこの事業なんですね。
ですから行き当たりばったりで、何かのたまたまの経緯で決めたというのは、
それはもう駄目ということですね。やはりなるべくしてならなきゃいけないと。
まぐれ当たりというのは絶対続かないということです。
ですからそういう意味で情報収集すると。ビジョンを描くと。
ビジョンを描いたら、ビジョンに対して本当にそのビジョンが正しいのか、
この情報収集を徹底的に行うということであります。
続きは vol.7 へ
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