もじまと

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お金いらないっていってたのがお金ないと。ねぇ。
個人的にちょっと借金してたけど、借金数えたら僕の持ってる
株の価値より超えてると。あちゃーと。こういう状況ですね。
いらないなんて贅沢なことゆってられなくなったと。
そのどん底の時にもういいと、もう破れかぶれだと。
どうせお金ない、ここで最後の勝負行くぞということで。
もう既に準備し始めてた大勝負。ブロードバンドに行くぞと。





もうこれはプランしてましたから。バブルの頂点の時に、金余ってるっちゅう時にですね。
よしと、あのNTTに勝負しかけてやると。日本で最大の企業、あのNTTをぶち抜いてやると。
ぶち負かしてやると。こうカーッと燃えてましたからね。
で、いざ入るっちゅうた時にもうどん底であちゃー金がないと。
でも思い立ったら引けないという事で名乗りを上げたと。

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そして30代がやってきました。病気治って30代になったと。
もう一度仕事にチャレンジできるということでありました。
アメリカに行くぞと。もう一度しっかりと働けるという状況になってアメリカだと。
あの1度学生時代に学んだアメリカにチャレンジするぞと。
そろそろ軍資金も溜まったと。でももっと大きな軍資金を貯めたいと。
株式上場だ、株式公開をしよう。
そして始まったばかりのインターネットにチャレンジしようということで、
人生3回目の勝負にでました。

つまり株式上場、そしてアメリカ進出ということであります。
その当時上場してすぐにソフトバンクの時価総額が2000億円になったわけです。
2千数百億円ですね。2千数百億円の時にその資金を使って会社全体の価値が2千数百億円ですよ。
その時にまずアメリカで世界最大のコンピュータの展示会コムデックス。
さっき創業の時に我々が最初に出た展示会が大阪のエレクトロニクスショー。
そこで800万円使ったわけですけどね。今度は800億円使って。

800万円じゃなくて800億円使って、世界最大の展示会これを買収しちゃうということです。
まぁちょっと勝負ですね。そして更に出版もやってましたけども。
出版もコンピュータ業界の世界最大の出版社ジフデービスという会社がありました。
この会社を買収しようということです。これが人生3度目の勝負ということですよね。
ちょっと画面を出してくれますか。

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日本ソフトバンク。
福岡の小さな街、雑種の熊というところで会社を起こしました。資本金1000万円でした。
アルバイトの社員を2人雇って僕とアルバイトの社員2人と。会社を起こしました。
で、その彼らにこれからソフトバンクという会社を起こして立派な事業を起こすぞと。
情報革命だ、コンピュータを使ってコンピュータの力でマイクロコンピュータで、
デジタルな社会、デジタルの情報革命を起こすんだと。

これを1時間くらい最初の朝礼でぶちました。
2人のアルバイトの社員を前にですね。ミカン箱、当時ミカン箱というのは木の箱でした。
この箱の上に乗ってですね、30年後の我が社の姿を見よということで朝礼をぶちました。
それがちょっと画面出してくれますか。

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大学を卒業して日本に帰ってきました。
日本に帰ってきて、僕は大学卒業するちょっと前にはね。
アメリカでは優秀な学生は大抵大学院に行きます。大学院で博士号まで目指します。
僕のクラスメートも優秀な学生はそういう人が多かったです。

僕は大学4年の時には先程言ったようにめちゃくちゃ勉強してましたから。
大学院の中でもですね、ハーバードだとかスタンフォードだとかバークレーだとかMITだとか。
そういういくつもの所からもう月謝いらないと。
月謝はいらないから、入学料もいらないからうちの大学院に博士号課程に来ないかと。
そういう招待状がいくつもの大学から来ました。
そのくらいめちゃくちゃに勉強してて、教授からも推薦状が出てました。
でも僕は全部お断りして。お袋と約束したと、大学卒業したら日本に帰ってくると。
いうことでその約束通り帰ってきました。

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先程言いましたように、親父は血吐いて病気で入院している状態ですから何年間か入院してました。
まぁあんまり家族に経済的に負担をかけちゃいけないということで、
僕は19歳の時、大学3年生の時に1日1つ、1日5分間勉強以外に費やそうと。
食事するときも必ず教科書をね…。左手に教科書、右手で箸とかフォーク。
でその時思ったんですけどね、一度ゆっくり両目でお皿を見て食べたいなぁて。
そしたらどんなに美味しいだろうかなぁと。
そんな贅沢ってあるのかなぁっと思ったんですよ。

みなさん食事する時、たいがい両目で見てお皿見て食べるでしょ？
僕はね、そんな贅沢は無かった。そんな事は出来ない。
必ず食事するときも教科書をがぁー睨みながら、視野の端っこにボーっと見える皿に、
なんかフォークを突き刺して取りあえず刺さった物を食べると。
時々なんか胡椒みたいなのそのまんま入って、うわぁっと叫んだりすることもありました。（笑）
そのぐらいの状態で勉強してました。

だから5分間自分に勉強以外の時間を与えるというのはどれ程の贅沢かと。
学校の勉強以外の時間を僕に5分間与える。これは大変な贅沢だと。
その贅沢なこの時間を1日1つ何か発明をしようということに当てたと。

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