こんにちは(こんばんは)、Miya5です。
…さて昨日はデートをすっぽかされて一日を無駄にしてしまい、今日は家の中で非常に萎えながら過ごしています…外も心の天気も完全に晴れきれない感じですね⛅はぁ…
…突然ですが、投資をされているのであれば
金利と株価はシーソーの関係である
という文句は誰もが一度は聞いたことがあると思います。
→金利が1%なら、安全資産で運用すれば今日の1万円は30年後には1.35万円。
→金利が3%なら今日の1万円は30年後には2.43万円
→逆に言えば将来の1万円は金利1%の時は現在価値にして7,400円
→金利3%の時には現在価値にして4,100円…。
だから「将来」稼ぐ利益を投資家に支払う企業としては、金利が上昇すると将来支払われる価値に相当する現在の価値が減る。=株価は下落する…🤠
良くなされる主張ですよね…
FRBによるTaperingが怖いのは利上げ観測→金利上昇→株価下落のリスクがあるからと皆さん口を揃えて唱えます。
でも、突然ですがすみません、これ本当に成り立っていると思いますでしょうか🤨
…私はこの考えに少し違和感があります…。
2021年以降の相場…シーソー成り立っている…??
上のチャートは2021年1月以降の期間で、NASDAQと米国10年国債利回りの相関係数(過去5営業日だけに注目して計算)です。
By Definition、シーソーの関係なら逆相関(片方が上がれば片方が下がる)、つまりはグラフの相関係数はだいたいマイナス圏にあるはずです。
が、しかし…
随所でプラス相関、ほぼ相関係数がない局面が多いですよね。シーソー関係と断言できるんでしょうか…。
…そんなの偶然シーソーにならない期間もあるだろう。長い目で見ればシーソーの関係。
という指摘を受けるかもしれません…
過去6年間の相場…本当にシーソー…?!
下段の赤いグラフが、過去6年間の週足での米国債10年利回りとNASDAQの相関係数(20週で見た場合)です。本当にこれでもシーソー関係といえますでしょうか…。
…プラス相関も多くない❓ランダム指数…❓笑
私には、シーソーという説明が、難しい説明を避けることを目的としているように思います。確かにわかりやすいですもんね。納得感もあるし。
「りんごが木から落ちる」を説明するときに、量子力学的に…XXXとか万有引力が…XXXとか言われても意味わかんないですが、「重力っていう上から下に引っ張る力があってね…リりんごを下に引っ張る力が働いているんだよ…」と言い切ってくれた方が分かりやすいですよね…✨笑
株価や債券の価格が下がったときのやり場のない鬱憤をパウェルさんに押し付け用として無理やりとってつけた理由に聞こえてしまいます…。😑笑
それはさておき、株価と金利の相関があるないにせよ、金利と株価の関係性はどう考えれ良いのでしょうか。
【吾輩も資産である…もう名前もある】
2021年初来のNASDAQ100(年始を100に指数化)、IEF(米国債7-10年に連動するETF、年始を100に指数化、ただし変動率は5倍に調整)の価格推移です。
※IEFの変動率を5倍に調整したのは、債券は値動きが少ないこと、他方で市場規模は株式に比べると格段に大きいことを加味することが目的です。妥当だと思われる大まかな倍率を掛けました。
灰色のグラフは単にNASDAQ100とIEFの指数を合計したもので、厳密性は全くないですが債券と株式に投入されている資金量の目安位なイメージで。
金利が上がれば債券価格は下がります。これは自明です。
金利が上がると株価も下がるのであれば、金利が上がることによって、株式も債券も売られて、価格は双方ともに下がるはずです。
然しながらどうでしょうか、年初来でNASDAQは100→117に成長、IEF(レバレッジ5x)は逆に100→88に値段が落ちています。債券の価格下落は金利が上がっているので説明が付きます。然し…
金利が上がっているのに…NASDAQが下がっていない、というか最高値…
グレーの部分が本来は金利上昇の影響で年初来でガツンとへこむはずですが、株式・債券市場全体で見れば年初来では資金流入が続いている状況です。なぜでしょうか…
こいつの仕業です←
…🤨 USドル…
そんな名前の資産があります。
ドル建てで資産価値を図るときは彼の値段は常に1ドル = 1ドルで一定です。(当たり前…😑)
が、DXY(ドルインデックス、他通貨で見た場合のドルの値段)という指数があります。
1ドルで買える他の通貨はいくらか、といったコンセプトなのですが、ドルの価値を図るのにほかの通貨との相対価値を示している指標です。
例えば金融危機等の下落相場では安全資産としてドルが買われます。株や債券、不動産等のアセットが売られてドルが買われることでDXYが上昇
米国経済が強くなるとこれまた安定経済国としてドルが買われます。他通貨が売られてドルが買われてDXYが上昇
変動要因は様々ですが、ドル自身にも流通量があって、株価や債券の値段が「上がる」というのはドルが売られて株価・債券が買われることで相対的に株・債券の需要がドルに対して上がっている状態ですよね。
さて、これまでで何が言いたいか…。
自分のポートフォリオを株・債券だけで組んでいる人はおらず、株・債券・キャッシュ(USD等)で組んでいる人がほとんどです。給料もキャッシュで基本は受け取りますよね。現金や債券でテレビ購入やレストラン等の決済はできません…
株を買うのはキャッシュを売却して株・債券に変えているときです。
通貨、例えばUSDは毅然とした資産であって、需要が高まれば株や債券のように買われて”相対価値で値上がり”することを考えると、株、債券だけではなく”キャッシュであるUSDの残高”の三つの合計額の範囲内で、ローテーションしていることが仮説として成り立ちます。
先ほどの表にDXY(年始を100として指数化)の黄色を追加しています。DXYの黄色のグラフはまぁ、ざっくり人々が持っているドルの規模と考えてもらってよいです…。
3月の株・債券が一斉に下落する相場では、DXYが上昇、ドルが買われて値段が上昇しています。
「株価が下がっている…これ以上下がると怖い。キャッシュの比率を引き上げよう」
当たり前ですが、資金が株・債券からキャッシュにローテーションしますよね…。
ローテーション=資金の流れには二種類あると思います。
・キャッシュ⇔株・債券(リスクオフ・リスクオン)
・株⇔債券(リスク資産の中でのローテーション)があると思います。
リスクオン相場では、投資をする手順として、給料のキャッシュを証券口座に振り込む。口座の現金から株、債券に振り分けるイメージですよね。
リスク資産の中でのローテーションは、口座に新規にキャッシュ入金・出金がなされない場合があるんじゃないでしょうか。なので、債券が売られる(金利が上昇する)場合でも、株式にローテーションされますので、株価が上がり、株価と金利はシーソー関係になりません。
本当の暴落懸念、例えばコロナショックのようなときにはリスクオフで株も債券も売られて株価下落と金利上昇につながるパターンなので、金利と株価はシーソーの理論や説明は半分くらいは詭弁な気もします…(全否定するつもりはありません…笑)
NASDAQが上がっているのに金利も上がっている…。どういうことだ、と疑問に思う局面が何度か今年見られましたよね😑
そういう時はリスクオン、両方買われているのでDXYが下落していることに気が付きます株・債券の需要に対してドルの需要が薄くなり、ドルが売られることでDXYが下落ってことですね。
となるとやっぱり
…ドルも立派な資産ですよね🤔
株や債券のように、通貨建てで資産価格が表記されるときは”一ドル = 一ドル”なのでその価値変動に気が付きにくいかもしれません…
しかし、資産アロケーションの際にドル(現金)という選択肢があることを考えると、株の値段の上下を考えるときに、改めて資産価値は流通量の希少価値であること、ドル・株・債券のアロケーションであることを考えると、今の株価上昇・下落が株・債券のローテーションなのか、ドル・リスク資産のローテーションなのかを意識する必要がありそうです。
さて、…ここまでであまりオチが無くてすみません…笑
今日のまとめ
- 「金利と株価はシーソーの関係である」は嘘ではない。だけど本当だと主張できる根拠も弱い。リーマンショックやコロナショックのような急速な下落相場であればそのように動いた事例“も”あるので、そうかもしれないし、そうでないかもしれない😋
- 詭弁だとしたら、単に株価下落のやり場のない気持ちを投資家がパウエルさんのせいにしたいだけ…😛パウエルさんお疲れ様です…本当かわいそう
- シーソー関係ではなくトライアングルで考えるべき。株、債券、キャッシュ(例:米ドル)間のローテーション
- シーソーが成り立つ(株と債券が同じ方向に価格が動く)のはリスクオン・リスクオフの調整に対して
- シーソーが成り立たないときは、株と債券間のローテーションが起こっているパターンが多い
…という夢を見ました😋
今日の話は全部妄想、嘘です。投資は自己責任で!笑 (おちた…←)
それでは皆さん、今週もお疲れさまでした😉
来週も仕事頑張っていきましょう✨
xx