† 書かずに死ねるか!?

前回の続きです。

【デスラー】
デスラーは、74年版と「さらば」以降では人物が大きく違う。
「さらば」以降のデスラーを刷り込みイメージに持っている人が大勢いると思うが、
今回の2199は第一作のリメイクなので「好敵手」ではない。
監督は第一作のデスラーを描きたかった。
監督が一番好きな登場人物はデスラーだったのだ。

狂気への変貌が理解しにくいかもしれないが、デスラーは孤独な人で誰も信じない。
有能な人材を登用はするけれど信じてはいない。
74年版と違って、今の時代の敵役は勧善懲悪では成立しない。
スターシャへの想いは「新た」以降になるが、これは持ってきてもいいのではないかということで採用された。

「ヤマトを欲しい」というのは、子どもがおもちゃを欲しがるように
「自分を追い詰めたヤマトを手に入れたい」ということだったのではないか。


【古代守】
イスカンダルで古代守が生きていると、ドラマが膨れてしまう。
本筋と違う部分でメロドラマが出来てしまう。
司会者「ああ、三角関係とかね」（会場・笑）
それはそれで面白いのだが、あくまでも本筋ではないし、コスモリバースのためにも死んでいる方が都合が良い。
監督の考えとして「軍人が、好きな女ができたからといってイスカンダルに残れないだろう」と納得できないものがあった。


【藪助治】
藪はレプタポーダで内乱に巻き込まれてから、シナリオ上、もう出て来ないはずだった。
でも突然監督が「あのままでは可哀想だから出すよ」と言いだし
「どこで？」と聞いたら「ux-01の中」って。
彼は内向的な性格でヤマトの中ではだんだん居場所がなくなっていったけど、有能な機関士だから拾われたんだよ。
ザルツ人としてヤーブ・スケルジという名前も、クレジット画面を作成していて初めて知った。
監督は名前まで思いついていたようだった。

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ここで時間がなくなったので、ゼーリック、伊東、ゲールについての話はカットされました。
聞きたかったよ！
特にどうして伊東が宇宙人嫌いなのかってあたりを！
とにかく、ここから先は晩秋公開予定の劇場版のお話となりました。


【劇場版について】
まず言っておきたいのは、「さらば」や「ヤマト２」ではないということ。
劇場用にモデリングを改修していて、公開されたイラストのヤマトも改修されている。
主砲などの砲身の先が少しラッパ状になっている。
これまでは先がすぼまっていたので、違いを見て欲しい。
また実弾を撃てるように、砲身はこれまでと同じ太さだが穴を小さくして肉厚にしてある。

500分の一モデルのパッケージに描いてあるヤマトもそうなのだが、今回のヤマトには測距儀が付いている。
レーダーの横や、第一艦橋横、第二主砲横など確認して欲しい。
ゼロ、ファルコンもモデリングのディティールアップをしている。

劇場用のために初めて出てくるメカがある。

晩秋に向けて作業中で、暮れにはならない予定。
スタッフの発表もまだで、出渕監督と石井メカディレクターのみ公開されている。
「さらにヤマトだなぁ」と思っていただけるように頑張っていて、
「あっと言わせます」
「楽しみにしていてください」

４月から東京MX・BS１１で再放送があります。
４月２２日から池袋の西武百貨店でヤマト２１９９原画展が開催されます。
我々も宣伝を頑張るので、みなさんもぜひ広めてください。


ということで、原画展のチラシが帰りに配られました。



以上でレポートは終わりです。
間違いなどお気づきのことがありましたら、メールをくださったら修正いたしますのでよろしくお願いします。

テーマ : 宇宙戦艦ヤマト - ジャンル : アニメ・コミック