
HDL-コレステロール(HDL-C)増加作用をもつナイアシンの心血管疾患予防効果を検討した大規模臨床試験、HPS2-THRIVE(Heart Protection Study 2-Treatment of HDL to Reduce the Incidence of Vascular Events)の最終結果が3月にサンフランシスコで開催された米国心臓学会(ACC2013)のLate breakingにて発表された。LDL-C低下薬が出尽くした感のあるなか、HDL-Cをターゲットとしたナイアシンによる効果の上乗せが期待されたが、残念ながら有意な心血管予防効果は認められず、むしろ有害事象が増加するという結果に終わった。