2005年 12月 18日
Required Workplace Harassment Training for California Supervisors |
現在、年内に終わらせておかなくてはいけない研修で終わってないもの、のRemindが山のようにきていて(苦笑)この週末は仕事と研修のCompletionで必死。
YOU ARE RECEIVING THIS EMAIL BECAUSE OUR RECORDS INDICATE THAT YOU HAVE NOT YET COMPLETED THIS REQUIRED TRAINING. THE DEADLINE FOR COMPLETION IS THIS FRIDAY, DECEMBER 16.
Required Workplace Harassment Training for California Supervisors
これは、時間が無くてためてしまっていたものではなく、つい最近きたもの。
一応部下をSupervisingする立場であるということで私も受けなきゃいけないんだが、言わせてもらうが、4時間もかかる研修を要求するならば、最初のお知らせはせめて3週間前だろう。これ、最初のメールが12月に入ってからだった。12月は実質Busy Seasonなので勘弁してくれって話。事務所もずるいなーとおもうのは、事務所として時間をとって集合研修にはしないんです。つまり、Web上でのセルフスタディだから、自分の時間を使って勝手に研修やってねー、という感じ。
Federal Law と California Lawで、「ハラスメント」の対象になるものが違って、カリフォルニアの場合はGender Identityとかもはいるんだそうだ。しかし!髪の色はカリフォルニアでは「ハラスメントの対象として保護されない」んだそう。。。苦笑
で、職場でといっても、出入りの業者さんなんかに対して働いてしまった行為も含まれるし、逆に客が行ったハラスメントもしかるべき手段で対抗される、んだな。
結局、「非常にケースバイケースなので、状況と、その人との関係と、周りがどう思うかをよく考えようという考え方の練習という感じ。
で、延々とケーススタディー。
・・・この手の研修はつけっぱなしにして別の仕事を進行して聞き流し、最後のFinal Examだけ、「自分のありったけの知恵と理解を振り絞って」ぎりぎりでパスする。。。んだけど(ごめんなさい。。。)、すっごく作りこみの凝った研修で、30秒ごとにどこかクリックしないと進まない仕組み。結構じっくりやらざるを得なかった。。。
・職場でこんな冗談を言う男がいた。
「ひとりのメキシカンと車椅子にのったおばさんが、バーに入っていった。バーテンダーは注文を聞く前に「どこまでライドがご入用ですか?といった」という。。。
>>彼の冗談にほとんどの人は笑ってやったが、かなりのひとが内心不愉快に思っていた。かれはやはりそういうことを言うべきではなかったのだ。ポイントは、、むこうが不愉快である旨を表していようがなかろうが、「不愉快に思わせた」らいけないってこと。
・たいした仕事を頼んだわけでもない女性アシスタントに、大げさにお礼をいって抱きついた女性プロフェッショナル。アシスタントのほうはあからさまに困惑気味。
一方、大きな仕事をおえた女性部下の肩をだいて褒め称える上司。彼女もにこにこ笑っている。
>>どっちがハラスメントかといったら上である。Hugをするのはアメリカでは非常に普通のことで、わたしも女性の同僚はもちろん、仲のいい弾性の同僚とも久しぶりに会ったりするとげんきー?みたいなかんじでする、こともある(相手による)。まあ、でも、親しい人と意外はしないよね。同性だったらいいわけではなく、相手がいやなフィジカル・アクションはしちゃいけないってこと。
・会社の掲示板に、バケーション中の同僚の送ってきたポストカードが飾られていた。「サンフランシスコはいいところだ、でもちょっとゲイが多すぎるよ!(苦笑)」
>>>これはアウト。Employees do not have the right to post derogatory materials in the workplace なーんである。
・おなじレベルではたらいてる同僚をデートにさそう。彼女はちょっと迷惑そうに断っている。
>>これは問題なし。女の子にあっさりことわられ、1週間後に「今週末はどうかなー」と未練がましくしても、それ以上迷惑にしなければOK。One or two polite, romantic overture is not sexual harassment, even if turns out that the other person is not interested. まあ、そうだよなあ。
しかし、「部下」を誘うときは、上司側に「彼/彼女はそれを本当に望んでいるか、力関係ゆえに断りきれずについてきているのか」を見極める責任が生じる。
・さらには、、部下の女性から「同僚の○○が、私に触ったり、いやらしい冗談をいったりするので、ちょっと困ってる。でも、私、彼に話して何とかしてみるから、誰にも言わないでくださいね」と相談を受けた。あなたが取るべきアクション」というロールプレイ。
>>よくできたロールプレイだった。英語の勉強にもなった気がして結構メモまでとっちゃった(笑)。
彼女の意思を尊重して、とりあえず様子をみてみる?マニュアルどおり通告する?というのがKEYだったが、彼女がなんと言おうとすぐ会社のしかるべき機関に通告して調査をさせる、その旨彼女に告げる。彼女は最初「内緒って言ったじゃない!」とおこるかもしれないがそれも説得する。彼女に任せた場合のシナリオとして想定されるのが、結局うまくハンドルできなかった彼女は疲れて会社をやめてしまう。その後任者にも、○○くんは同じことをして、後任者は即座にそれをHRにレポートした。調査の結果、「彼はそういうことを慢性的にやっており、前も同様の件があったのに、Supervisorであるあなたが報告を受けたのに通告をおこたった。。。」となったら、あなたの責任なんである。。。
日本で働いていたとき、同じような状況にあった女性の同僚が、暗い顔で、「そういう話があるってマネジャーのXXさんに言いに言ったら、『されるほうにも原因があるんだから、はっきりした態度をとりなさい』としか言ってくれなかった。。。」といってたんだけど、アメリカでそんなこといったら自分の首があぶないっすね。
カリフォルニアだなあ、と思ったのは、「女性が上司である」場合を多く想定してること、人種のバラエティが非常に高いこと、など。日本のように単一民族の国でよりも、考えなくてはいけないことは多いわけである。
しかし、「ひとの感じ方」って本当に多様なので難しい。日本にいたときからそれは当然感じてたし、いまや所詮職場で外国人のわたし、「この部下はどういう考え方をするんだろ」とかわかんないこともよくある。
日本で勤めていたときも「セクハラ研修」なるものはあり、同様の研修をうけたときは、あれもこれもいけません、という感じで、「非現実的だよね、あはは・・・」と周りは日常に戻ってしまった。
あのころすごい男職場だったので、「私以外の全員がアイドルのセクシー写真をスクリーンセーバーに入れてるけど、それに注意することすら馬鹿馬鹿しかった」状態、秘書さんとかに「あんな中で働くなんて、かわいそう、かわいそう」と同情されておりました(今考えてもすさまじい職場だ)。
実際のとこは、私は自分が矛先にならない限りはそういうのに大雑把というか鈍感なので、そういう状況をなんとなく受け流してきて「この人男扱いで大丈夫」といわれていたけれど、たとえば自分が上になって、そういう状況で誰か自分以外の女性が不愉快に感じているけれど、私がそういうのに何も言わないという環境を作ってしまっていたとしたら申し訳なかったなー、というのを考えた。
日本って「大人である」ことよしとする文化があるからさらに難しいですね、こういうの。
しかしまぁ、働きやすい環境を作るって言うのは大変なことです。。。
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Required Workplace Harassment Training for California Supervisors
これは、時間が無くてためてしまっていたものではなく、つい最近きたもの。
一応部下をSupervisingする立場であるということで私も受けなきゃいけないんだが、言わせてもらうが、4時間もかかる研修を要求するならば、最初のお知らせはせめて3週間前だろう。これ、最初のメールが12月に入ってからだった。12月は実質Busy Seasonなので勘弁してくれって話。事務所もずるいなーとおもうのは、事務所として時間をとって集合研修にはしないんです。つまり、Web上でのセルフスタディだから、自分の時間を使って勝手に研修やってねー、という感じ。
Federal Law と California Lawで、「ハラスメント」の対象になるものが違って、カリフォルニアの場合はGender Identityとかもはいるんだそうだ。しかし!髪の色はカリフォルニアでは「ハラスメントの対象として保護されない」んだそう。。。苦笑
で、職場でといっても、出入りの業者さんなんかに対して働いてしまった行為も含まれるし、逆に客が行ったハラスメントもしかるべき手段で対抗される、んだな。
結局、「非常にケースバイケースなので、状況と、その人との関係と、周りがどう思うかをよく考えようという考え方の練習という感じ。
で、延々とケーススタディー。
・・・この手の研修はつけっぱなしにして別の仕事を進行して聞き流し、最後のFinal Examだけ、「自分のありったけの知恵と理解を振り絞って」ぎりぎりでパスする。。。んだけど(ごめんなさい。。。)、すっごく作りこみの凝った研修で、30秒ごとにどこかクリックしないと進まない仕組み。結構じっくりやらざるを得なかった。。。
・職場でこんな冗談を言う男がいた。
「ひとりのメキシカンと車椅子にのったおばさんが、バーに入っていった。バーテンダーは注文を聞く前に「どこまでライドがご入用ですか?といった」という。。。
>>彼の冗談にほとんどの人は笑ってやったが、かなりのひとが内心不愉快に思っていた。かれはやはりそういうことを言うべきではなかったのだ。ポイントは、、むこうが不愉快である旨を表していようがなかろうが、「不愉快に思わせた」らいけないってこと。
・たいした仕事を頼んだわけでもない女性アシスタントに、大げさにお礼をいって抱きついた女性プロフェッショナル。アシスタントのほうはあからさまに困惑気味。
一方、大きな仕事をおえた女性部下の肩をだいて褒め称える上司。彼女もにこにこ笑っている。
>>どっちがハラスメントかといったら上である。Hugをするのはアメリカでは非常に普通のことで、わたしも女性の同僚はもちろん、仲のいい弾性の同僚とも久しぶりに会ったりするとげんきー?みたいなかんじでする、こともある(相手による)。まあ、でも、親しい人と意外はしないよね。同性だったらいいわけではなく、相手がいやなフィジカル・アクションはしちゃいけないってこと。
・会社の掲示板に、バケーション中の同僚の送ってきたポストカードが飾られていた。「サンフランシスコはいいところだ、でもちょっとゲイが多すぎるよ!(苦笑)」
>>>これはアウト。Employees do not have the right to post derogatory materials in the workplace なーんである。
・おなじレベルではたらいてる同僚をデートにさそう。彼女はちょっと迷惑そうに断っている。
>>これは問題なし。女の子にあっさりことわられ、1週間後に「今週末はどうかなー」と未練がましくしても、それ以上迷惑にしなければOK。One or two polite, romantic overture is not sexual harassment, even if turns out that the other person is not interested. まあ、そうだよなあ。
しかし、「部下」を誘うときは、上司側に「彼/彼女はそれを本当に望んでいるか、力関係ゆえに断りきれずについてきているのか」を見極める責任が生じる。
・さらには、、部下の女性から「同僚の○○が、私に触ったり、いやらしい冗談をいったりするので、ちょっと困ってる。でも、私、彼に話して何とかしてみるから、誰にも言わないでくださいね」と相談を受けた。あなたが取るべきアクション」というロールプレイ。
>>よくできたロールプレイだった。英語の勉強にもなった気がして結構メモまでとっちゃった(笑)。
彼女の意思を尊重して、とりあえず様子をみてみる?マニュアルどおり通告する?というのがKEYだったが、彼女がなんと言おうとすぐ会社のしかるべき機関に通告して調査をさせる、その旨彼女に告げる。彼女は最初「内緒って言ったじゃない!」とおこるかもしれないがそれも説得する。彼女に任せた場合のシナリオとして想定されるのが、結局うまくハンドルできなかった彼女は疲れて会社をやめてしまう。その後任者にも、○○くんは同じことをして、後任者は即座にそれをHRにレポートした。調査の結果、「彼はそういうことを慢性的にやっており、前も同様の件があったのに、Supervisorであるあなたが報告を受けたのに通告をおこたった。。。」となったら、あなたの責任なんである。。。
日本で働いていたとき、同じような状況にあった女性の同僚が、暗い顔で、「そういう話があるってマネジャーのXXさんに言いに言ったら、『されるほうにも原因があるんだから、はっきりした態度をとりなさい』としか言ってくれなかった。。。」といってたんだけど、アメリカでそんなこといったら自分の首があぶないっすね。
カリフォルニアだなあ、と思ったのは、「女性が上司である」場合を多く想定してること、人種のバラエティが非常に高いこと、など。日本のように単一民族の国でよりも、考えなくてはいけないことは多いわけである。
しかし、「ひとの感じ方」って本当に多様なので難しい。日本にいたときからそれは当然感じてたし、いまや所詮職場で外国人のわたし、「この部下はどういう考え方をするんだろ」とかわかんないこともよくある。
日本で勤めていたときも「セクハラ研修」なるものはあり、同様の研修をうけたときは、あれもこれもいけません、という感じで、「非現実的だよね、あはは・・・」と周りは日常に戻ってしまった。
あのころすごい男職場だったので、「私以外の全員がアイドルのセクシー写真をスクリーンセーバーに入れてるけど、それに注意することすら馬鹿馬鹿しかった」状態、秘書さんとかに「あんな中で働くなんて、かわいそう、かわいそう」と同情されておりました(今考えてもすさまじい職場だ)。
実際のとこは、私は自分が矛先にならない限りはそういうのに大雑把というか鈍感なので、そういう状況をなんとなく受け流してきて「この人男扱いで大丈夫」といわれていたけれど、たとえば自分が上になって、そういう状況で誰か自分以外の女性が不愉快に感じているけれど、私がそういうのに何も言わないという環境を作ってしまっていたとしたら申し訳なかったなー、というのを考えた。
日本って「大人である」ことよしとする文化があるからさらに難しいですね、こういうの。
しかしまぁ、働きやすい環境を作るって言うのは大変なことです。。。
by lat37n
| 2005-12-18 10:15
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