時間が経って”梓ひとりぼっちショック”のダメージはかなり回復。
いつもよりコメディ色が強かったのも手伝って楽しく見れました。

今回はさわちゃん先生（と梓）の回と言ってもいいでしょう。
3年生は登場シーンは多いもののコメディ描写がほとんどで
見る人の心に訴えかけるようなシーンはあまりなかったように思えます。
巣立つ者と残る者、この違いがすごくわかりやすかった。

・さわちゃん先生
まずは”どてら”を羽織っていたところがグッド。
まあそんな個人の趣向は置いておいて…。
家事をする唯達を見るさわちゃんの姿が良すぎるでしょ！
担任（しかも初担任）であり顧問であり軽音部OBでもある先生にとって
この4人は他の生徒以上に思い入れがあるのでしょうね。
彼女達が可愛い存在だったからこそ世話の焼き甲斐があっただろうし
逆に彼女達に教えられたことだっていくつもあった。。
元バンド仲間がお見舞いに来たのも唯達の好影響の一つだと思います。
普段から彼女達の仲の良さを見ていると昔を思い出すから少し懐かしい。
だから今回ついつい仲間に”かまってオーラ全開”の電話をしてしまった。
唯が風邪をひいた（実際は憂）エピですぐ全員集合した場面を思い出しました。
むしろ社会人なのに全員集合したデスデビルの方がすごい（笑）。
たぶん唯達が首を突っ込んだ結婚式エピなどを通じて
気の合う大切な仲間の存在を再確認したのでしょうね。
唯達も将来あんな感じの関係になることを示唆しているようでした。
先生にとってもこの3年間は非常に大きな経験だったのだと思います。
実際、問題児（主にYとR）を無事卒業＆進学させれたのですから
教師としてもすごく成長できたのではないでしょうか（笑）？
当然、人としても成長したことは言うまでもありませんね。

・梓
ずっと気になっていた”あずにゃんひとりぼっち問題”。
”部長・梓が一から新生軽音部を創る”ということで一応決着しました。
部員は1人、純も憂も部員になるとは言っていないから解決ではないです。
でもさわちゃん先生の言葉「大丈夫、軽音部はなくならないわ」は
梓の胸の内を先生が代弁したようなものだと思います。
梓の気持ちを汲み取ることができた先生もすごいわ。
梓が困っていても先生が手助けする絵が頭に容易に浮かんできます。
唯達を心配させないように隠れて練習しようとする梓には泣けてくるな～。
来年の軽音部について聞かれて口ごもる唯達より余程大人だ。
前回の感想で梓は意外とスパっと気持ちを切り替えるかも、と書いたけど
今回の行動でそれが確信に変わっちゃいました。
まあ先生宅に梓が行かなかったのが全てだと思いますね。
唯達との時間を選択せずに来年の為の時間を選択した。
梓も4人＋1人ということを薄々感じ取ったのかな？
個人的には唯達とは別れたほうがいいと思う部分も多々あるので
梓のこの選択はすごく納得しています。
それにしても梓の精神的な成長具合はとんでもないな（笑）。
正直、梓がこんなに好きなキャラになるとは思わなかったです。


けいおん!!、全話終了しました。
終盤あまり楽しめなかった部分がありましたけど
全体としてみれば非常に楽しめた作品だったと思います。
最終的にストーリーとしては”梓の成長物語だった”という印象です。
個人的には終盤の3年生組みの失態によってテンションガタ落ちしましたので
その分が梓への感情移入に繋がったのかなあという感じです。
5人全員の成長が見られなかったのが少し残念だった所です。
（成長を垣間見たキャラもいただけに反動が大きかった）
でも誰かに「気楽に見れる面白いアニメない？」って聞かれたら
まずこの作品を推薦するでしょうね。
ゆる～い楽しさと表情・仕草の細かさは超一級品の作品でした。

そして終わりかと思ったら映画化のお知らせ。
けいおん!!の映画ってどんな内容か想像できない…。