8/11 江田・横路を超えないポスト菅候補たち
民主党が念願の首相が退陣する方向が固まったみたいで、さぞや胸のつっかえが取れたことだろうとお祝い申し上げながら、しかし、後から出てくる面々の貧相なことときたら、ヤメロヤメロ大合唱しておいて、その後の展開はやっぱりこの程度か、と思わざるを得ない。
野田氏が選ばれる以外、1年と政権は持たないと断言してよい。なぜなら、他はみな増税阻止とマニフェスト堅持が公約になるからだ。この2つがある限り、野党との政策合意がデッドロックに乗り上げる場面は山ほどやってくる。ムダゼロと歳出カットと、民主党らしさと、自民党からの譲歩要求の間でなんだか菅首相以上にとんちんかんな展開が待っているように思う。この上、前原に至っては、中国や韓国に対する失言で、外交が大混乱に陥る可能性もある。媚米政策のTPPなんかもかなり強烈に推進されることだろう。
また野田氏も含めて、菅首相のように、政界の常識と違うことをやることにためらいのあるような小人物ばかりなので、原発問題なんかでも世論の袋だたきにあう可能性が高い。原発問題では、あー滅茶苦茶だったが菅にやらせておけばよかった、なんて世論になるかも知れない。
いずれにしても、あの党が、首相候補は終わった人と位置づけている、江田五月氏や、横路孝弘氏、党は違うが河野洋平氏などに比べても、まだまだな人物ばかり、という感じがしてならない。
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コメント
代表選挙をみると自民党と同じと言わないまでも、みんなの党の選挙かと思うくらいの顔ぶれです。しらけてしまうのは党内左派の候補者が皆無なことです。菅グループ所属でリベラルの会の平岡秀夫氏が立候補の意思を示していますが推薦人の確保が困難のようです。社会党系のグループに有力な候補者がいないとしても他のグループに対して、
① 日米同盟は安保条約の範囲までとして世界展開は否定
② 控除廃止も含めて消費税の前に所得・相続増税
③ 再婚禁止期間廃止・夫婦別姓か事実婚の権利拡大を含む民法改正
などの条件を付けた上で支持に回るくらいの政局センスが欲しいものです。③が上手くいけば民主・公明・社民が基盤となり自公に楔を打てるはずですが誰もリスクをとりません。私は横路孝弘氏のことをそれほど知らなかったんですが、ただ主流派でいることだけを目的にしてるような輿石東氏よりも左派としては評価できる気もします。
前原・野田の両氏では民法について前向きな前原氏を買いたい気もしますが、彼に外交を任せるのは「狂人に刃物」くらいの怖さがあります。野田氏も従来から直接税の穴埋めでしかなかった消費税を所得税とともに車の両輪として位置付けたことは良いのですが、A級戦犯についての発言は安倍晋三氏以下のレベルでしかありません。
外交では民主党に人材がいないのを認めて自民党から加藤紘一氏あたりを引き抜くしかない気がします。
投稿: RASEN | 2011.08.21 23:53