2/3 ご下問「なぜ公務員バッシングに政治家は燃え上がるのか」
内閣府社会経済総合研究所の小野所長と昼食をして意見交換する。小野所長が名古屋市長選挙を引き合いに出して、どうしてああいう公務員たたきや税金のバーゲンセールみたいなのが政治的に流行するのか、とご下問くださった。
私は「1人が選ばれる長の選挙というのは、特定の敵を作ってその他をまとめた方が勝ちやすい、公務員というのはどんなに多く見積もっても人口の5%以上になることはなく、有権者・国民を団結させるストーリーとして、政治的には反撃できない公務員を敵視するのが最もリスクが少ないからではないか」と答えた。
所長が「それは大変なことで、ナチスにとってのユダヤ人みたいなものですねぇ」と嘆かれるのに私は「それなら話は単純なんですが、今、子どもに最も影響力を持っている親たちが、そんな批判をしながら子どもになってほしい職業の1位が公務員なんですから」と答えて、ますます先生は不思議そうな顔をされていた。
ストイックになってせっせせっせと現金(預貯金含む)を貯め込んで、必死に耐えている金持ちの高齢者の気持ちをどうしたら解放できるのか、どんなシステムが考えられるのか談義しながら、昼食を終えた。
●先生いわく、他人にストイックなことや、重箱の隅を突く指摘をするようなことは、忙しくないからしているんじゃないかと言う。忙しくて有意義なことをしているときや、楽しいことをしているときには、他人の内面や他人の重箱の隅を突つくことに気が回らず、気にしないで結果オーライで仕事しているのではないか、と。マネジメントに過剰に力が入りすぎる今の社会は、不況現象なのか。
●公務員とか会社員は職業ではなくて身分なんだなぁ。職業としては事務職だったり企画職だったり保育士だったり看護師だったり清掃員だったり調理員だったり司書だったり…。
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