ココロ社

主著は『モテる小説』『忍耐力養成ドリル』『マイナス思考法講座』です。連絡先はkokoroshaアットマークkitty.jp

婚活に役立つようで役立たない、生まれたままの古墳が満喫できる五色塚古墳

こんにちは。
みなさまのおかげで、最近は有名になってきたココロ社ですが、そんな弊サイトでも、昆虫系・音楽系と並んで圧倒的不人気を誇っているのが古墳系の記事です。
たしかに「古墳なんて婚活には関係ないし、見ても関係ないよなー」という気持ちはわからないわけではないですが、実際のところ、古墳は婚活に関係ないどころか、大アリです。
たとえば、気になる男性がいた場合に古墳の話を振ってみて、その応対ぶりによって、その人との結婚生活がわかります。


◆パターン1:適当に流す

あなた「五色塚古墳っていう古墳に行ってきたんだけど…」
気になる男性「へぇー。いいねー。」

こういう男は結婚してもろくなことがないからおやめなさい、とアドバイスしたいですね。
なぜなら、古墳以外のしょうもない話も同様に流されます。
たとえば…

あなた「マミがさ、えーと、マミってこの前インフルエンザっぽくなって会社で大騒ぎになった人、前話したでしょ、そのマミの彼氏、鈴木さんっていう人がすごい競馬好きでさ、でもマミはギャンブルとか興味ない人じゃない?だから鈴木さんは加藤さんっていう、別の部の人、えーと女だけどさ、を連れて行ったらしいの。ただ競馬を見るだけだったらいいんだけど―」
気になる男性「へぇー…(毎回登場人物多すぎでついていけないよ!)」

というやりとりになってしまいます。
あなたが「歩くブラックジョーク集」と言われるくらいすばらしい話術をお持ちなら話は別ですが、「結婚したら夫にどうでもいい話をいっぱい聞かせちゃうゾ!」と意気ごんでいらっしゃる方には不向きなので、他の人をあたった方がよさそうです。


◆パターン2:古墳の形ばかりにこだわる

あなた「五色塚古墳っていう古墳に行ってきたんだけど…」
気になる男性「ああ、前方後円墳ね。後円部はどれくらい隆起していた感じ?足がだるくなるくらい豊かに盛り上がっていたらワクワクするよねー。誰が埋葬されてたかって?そんなのどうでもいいじゃん!」

こういう男は結婚してもろくなことがないからおやめなさい、とアドバイスしたいですね。
こういう男は、あなたの容姿にしか興味がないからです。このような男性からアプローチがあったとしても、ノリノリなのは今だけです。もしあなたが瀬戸内銘菓の母恵夢(ポエム)に夢中になったとしたらどうでしょうか?毎日6個ずつ食べると確実にfatになると思いますが、彼の愛情はたちまち薄れてしまうことでしょう。
ちょっとお菓子を食べたくらいで冷淡になるような男を選んでもいいことなんて何もないので、他の人をあたった方がよさそうです。


◆パターン3:ネガティブな方向に想像力を働かせすぎる

あなた「五色塚古墳っていう古墳に行ってきたんだけど…」
気になる男性「あそこはどんな人が埋葬されてたんだろうねー。地域の首長だったりしたんだろうか。非業の死を遂げてなければいいんだけど…背骨に刀が刺さってたりしてないといいなぁ…」

こういう男は結婚してもろくなことがないからおやめなさい、とアドバイスしたいですね。
彼はあなたのちょっとした行動にも何らかの意味を見出すことでしょう。たとえば、指輪をするのを忘れて出かけてしまったら、それを愛情が薄れてきた証拠であると考えて、mixiに「裏切り」というタイトルで日記を書いてみたりするのでご注意ください。
想像力はないよりある方がいいですが、ネガティブな方向にのみ想像力を発揮される男を選んでもいいことなんて何もないので、他の人をあたった方がよさそうです。


…ということで、なかなかいい男っていないよねーという話ですが、今回はさすがに飛ばしすぎたので、ここまで読んでくださっている方はいらっしゃらないかと思います。もしここまでyondaという方は、たぶん、わたしのことが大好きだと思うので、大人気のこちらの本をオススメします。

特にうちの母親に大人気です。
年金暮らしなのに…さっき「何度も読みましたよ」という、ありがたいメールを頂戴しましたヨ!
「何度読んでも使う場所ないだろ」と思ったのですが、「ありがとう」と返事しようと思います><

ガマン比べはこれにて終了!ここからが本題です!

ということで、やっとこさ本題です。奈良をうろうろしていると、けっこう古墳に遭遇することがありますが、単に小山があるだけにしか見えなくて残念な気持ちになるかもしれません。
「ピラミッドはあんなにエキサイティングに見えるのに、ジャパニーズトゥームは何ともボアリングであるよ」と嘆いてしまいがちですが、ちょっと待ってください。全国にいくつか、生まれたままの状態を再現して保存している古墳があり、そこでの体験をオススメして古墳観を変えていただきたいです!
そんなに強く主張したいんだったら冒頭からその話をしろよ…」という声が聞こえてきそうですが、話を続けます。ちょっと前に行ってきたのですが、たたずまいは変わらないはずなので参考にしてくださいませ。

神戸にとても近くて、気軽に行ける古墳です

というわけで、鼻息も荒く、神戸から快速で15分足らず、垂水駅から歩いて行けるのがここ五色塚古墳。山川の日本史の教科書の巻頭カラーのとこに載っていたりもしたので(今はどうか知らない)、ご記憶の方もいらっしゃるかもしれません。

てくてく歩いて行くと、このように剥き出しの古墳が…最近マタニティヌードが流行しているようですが、やはり古墳もヌードがいいみたい!だって夏だし!
ちょっと曇っていて、突然死者が復活しそうなムードが漂ってます。ゾンビ的なのを見てもそんなに焦らないかも…普通に生きてる人間の方がよっぽど恐ろしいです。
たとえば、三人で楽しそうにしゃべってて、そのうち一人が「じゃーねー」って帰ったとたん、残りの二人は帰った一人の悪口を言い始めるとか…ゾンビは言語能力がなさそうなのでそういう心配もありませんし。

埴輪も置いてあって、これがぼくたちのリアル!


▲ということで、さっそく登ってみます。



▲上部には円筒埴輪などが設置されていて、当時の雰囲気がよくわかりますねー。



▲しかし埴輪の中から植物が…ちょっとCawaiiですよね。
しかし油断してはいけません。古代の人たちも「ちょっとCawaii」と甘い顔をしているうちにどんどん草が生え、古墳を単なる丘にしてしまったので、これを許すわけにはいきません!(と言いつつ、かわいそうなので刈り取れなかったのですが…)



▲側面には葺石がされていて、地滑りなどで崩れないようになっています。

モサモサ草や木が生えている古墳に比べると、かなり建物っぽい雰囲気。
たとえば堺市の大仙古墳(仁徳天皇陵)ができたときは壮観だったろうなーと思います。
草木が生えている状態だと、教科書に書いてある、豪族の権威がどうのこうの、という話を読んでもピンときませんが、できたばかりの状態を見ると、たしかに圧倒的です。



▲また、ここは明石海峡大橋のすぐそばなので、古墳から橋がよく見えます。この古墳は4〜5世紀のものらしいのですが、瀬戸内海を望む場所で永眠、というのは本当に幸せだと思います。ぼくもこのへんで死にたい。

古墳のことはどうでもいいと思っている人のために、海がありまっせ!


▲近くには砂浜もあるので、帰りにお立ち寄りくださいませ。



▲岩場を観察していると、目みたいなものが!
…何かの卵かしら?これで成人だったら最悪の生きざまやね…



▲あと、このイソギンチャクですが、ブツブツのが透けてる…卵かしら。
イヤ〜ン!誰か来て〜!(いっしょに見ていっしょに鳥肌を立てよう!)



▲先日、健康診断で精密検査送りになって、「そろそろ人生のフィナーレか」と思ったのですが、検査の結果、何ともなかったので(ぼくに殺意を抱いている方、のさばっていて大変申し訳ありませんが、もうちょっとのさばらせていただきますね…)、まだ先の話なのでしょうけど、死んだらこんな感じかしら…と横になってみました。


ということで、神戸からも近いので、ぜひ行ってみてくださいませ。
ここを体験すると、奈良などに行って古墳を見たときも想像力がたくましくなってるので断然楽しいですよ!