【吉報】三男、危地から生還のご報告
先週来、拙山本家の三男坊(0歳10ヶ月)が高熱からの熱痙攣2回を起こし、救急車で運ばれ、結構大変なことになっておりました。業務等でご迷惑をおかけした方、すみませんでした。結束の固い山本家、家族総出で三男看病に臨戦態勢でありましたが、急性脳症の疑いで四日ほど意識がなかなか戻らず、最悪のことも覚悟しておりました。
まあ、その辺は地獄の沙汰も、という話でありまして、可能な限りの手配ができてよかったかなとは思うわけですが、それもこれも、三男に何かあっても人生の最期まで必ず責任を持って対処しようと夫婦で話し合い、また山本家に生まれて良かったと思ってもらえるような悔いのない対処をしようと考え、最後のところは神の差配であるとして、信仰すれども見返りは求めずの態度を貫いておりました。
何しろ、この寝顔のまま40度近い熱を出しまま4日寝ておりましたのでねえ…。
原因は、いまだ分からないままです。ひょっとしたら、先々週受けた予防接種の影響なのかもしれないし、拙宅の猫ズ(姉妹)から何か貰ったのかもしれません。ただ、一番最初に家内が「何かおかしい」と感じて最初の熱痙攣のときの対処が良かったのは間違いなく、単純に「まあ、子供は40度の熱を出すこともあるから」と鷹揚に構えていたら、間違いなく今頃も生死の淵を三男は彷徨っていたことでしょう。濡れ衣を着せられそうになった、わさび嬢もお気の毒です。
幸いにして家内は歯科医師であり、舌癌その他のオペなどを通してこの手の感染や脳機能障害についての知識があったから良かったものの、我が家三男の場合は診療中に二回目の熱痙攣を起こし、障害のない単純型ではなく、脳症他、恐ろしい後遺症を起こす可能性のある複雑型の熱痙攣であったことがすぐ分かりましたので、処置が早くて助かったと思っております。
その代わり、家族でお出かけする予定だった旅行はキャンセルになってしまいました。夏休みの思い出にとプールにでも繰り出そうと思って楽しみにしていた長男次男は神様の家の前でお見舞いの時間潰し。三男が元気になって退院したら、またどこか旅行の計画を立てましょう。
意識が回復してからは急ピッチ。山本家最高に凶暴と思われた三男らしく、起きるなり出された病院食を朝昼晩完食。急性脳症の疑いが強かった割には後遺症の気配がまるでない感じです。おもちゃは投げるわ点滴は引きちぎるわで「さっさと一般病棟へ行け」と集中治療から追い出される始末で、順調に病前の姿に戻りつつあります。よく戦って、帰ってきてくれました。担当してくださった医師も、奇跡的に後遺症もなく退院しそうなのは僥倖この上なし、とのこと。これは素直に山本家固有の悪運の良さ、というか豪運と、神に感謝したいと思っております。
腹いっぱい喰わされて、不機嫌な三男は、むしろ幸せ者だと思うのですが。
心苦しいのは、同じように急性脳症で大変な苦労をされているご家族がたくさんおられること。最善の努力を親御さんがかけても、残念なことが起きてしまっているケースも多く存じています。一般病棟でも、いろんなご家族を拝見するにつけ、人生や運命について思いを馳せてしまいます。真の意味で、ご多幸を祈る次第です。
三男の生還はもちろん彼自身の生命力や運命もあったのかもしれませんし、献身的な看病を続けた家内、惜しみない援助をしてくれた家族、旅行を割とすんなり諦めてくれた長男&次男と、最善の治療を施してくれた医療関係者には深く御礼申し上げたいと思います。
この10日間、文字通り完全に止まってしまった仕事関係やファンド関係の皆さん、シンクタンク関係の皆さんにはご迷惑をおかけしました。改めて、今週三男が退院しましたらフルスロットルで対応を進めることをお約束いたします、はい。
この世のすべてのものに感謝と恩恵を。