LINE発炎上系プロデューサー谷口マサト氏爆誕 featuring 高広伯彦氏
ああ、これは語らなければならないなあ、でも仕事立て込んでるしなあ、落ち着くまで話題が続いているといいなあと思っていた本件ですが、見事にネット社会で継続審議となっておりましたので、落ち穂拾いの役割を全うさせていただきたいと思っております。ご声援、ありがとうございます。
「あれっ、この人、こんなに面白い人だったっけ?」というのが今回スターダムに駆け上がろうという体勢で目下赤丸急上昇中の谷口マサト氏であります。
話の振り出しはこちら。アドタイに全6回の連載を敢行した谷口氏の連載記事の一個目が、膝に矢を受けてしまって冒険に出られないレベルで微妙な燻り方をしております。
広告“枠”買いから、広告“コンテンツ”買いへ。
http://www.advertimes.com/20130704/article119507/
読んでいただけると分かるのですが、要するに「広告コンテンツ生だとユーザーに届かないから、面白コンテンツをまぶせば反応レートは上がるよ」という、どちらかというと「アイスクリームを食べると口の中が冷たくなります」という類の記事なんですが、どういう理由か堀江貴文さんと佐々木俊尚さんがこれを絶賛。谷口氏の気球に熱風が送り込まれ大空高く舞い上がる下地が完成します。
当然、実際にアドテクをやっている人からすると「それはそうなのかもしれないけど、それがどうしたのだ」という話か「意味が分からない、ひょっとしてパブ広告とコンテンツマーケとを混同してるのか」などの見解になるのは仕方がなく、私などは「まあ連載の一回目だし、全部終わってから評論しよう」と思っていたわけですね。
ところが、その後の一連の動きは鱸 id:copiz 氏によってまとめられている内容を読んでいただければ分かりますが、いろんな人々が谷口マサト氏の記事に対する賛否両論を投げかけていつつも、その批判する側がわいわいといるところで、その群衆の中にいる高広伯彦さんをピンポイントで指差した谷口氏が「おい高広! このやろう!」ばりの騒ぎを起こすわけですね。この記事は必読です。
残念な感じの”LINE 谷口P”のやり方
http://copiz.hatenablog.com/entry/2013/07/27/024247
谷口氏が残念であるかどうかはともかく、騒ぎの冒頭にあった高広さんの指摘ツイートを読むとどっちが正しいんだろうかと言うのは一目瞭然です。
これは記事広告の話であって、コンテンツマーケティングの話ではないよな。あと「そもそも「広告枠」は、ユーザーがコンテンツを楽しむのが“不便”だったから成立していたものだと思います」とか、意味不明すぎて、なにいいたいのかよくわからん。 http://t.co/aeZU60NlWD
— 高広伯彦、経営者、プランナー、時々釣り師 (@mediologic) July 4, 2013
谷口氏の発言を好意的に解釈するのであれば、後段は「コンテンツを純粋に愉しみたいユーザーのために、広告枠はコンテンツと切り離すのが流儀であった」という意味であろうかと思うのですが、前段の記事広告(パブ記事)とコンテンツマーケとが混同されてて、その後の記事でも「SNSクール男子」とか全然関係ねえウケ狙いのライフハック的要素の記事が並存しているので本格的な武装漁船が谷口氏の本質ではないかと考えられるのです。
当然、揮発性で、かつ沸点が低い高広さんと、成長著しい遅れてきたルーキー谷口氏のバトルというのは俄然ヒートアップし、双方適切な距離感を保ちつつミサイルの撃ち合いの様相を呈して黒煙がもうもうとあがるのであります。いいぞお前らもっとやれ。
ある日突然Twitterで論争に巻き込まれた時のガイドライン(高広さん篇)
http://blog.chakuriki.net/archives/51403887.html
ヒートアップして、FACEBOOKでやりとりした私信まで公開する騒ぎとなり、この一線の超え具合が素敵です。なんか記事は削除されておりますが、魚拓は残っており、当然の如く画像で保存するヲチャーが続出する状況になってしまいました。いやー、いいですね、この自分を否定してきた相手を年甲斐もなくなりふり構わず攻撃する姿。これこそ、私たちが求めてきたネット社会の原体験だったわけですよ。幾つになっても少年の心を失わない谷口氏の真摯な姿に惜しみない拍手を贈りたいと存じます。
そして本日、高広さん本人との和解をネタとした終了宣言が。
【終了】ある日突然Twitterで論争に巻き込まれた時のガイドラインその3
http://blog.chakuriki.net/archives/51404390.html
高広さんをサイコパスだとまで疑った記事も消すのかと思ったら消えていないようです。これもまた核抑止力の一端ということなのでしょうか。いずれ再度戦争が再開されたときのために、宇宙戦艦ハヤトを海中に沈めておく的な。何でやイケダハヤトは今回関係ないやろ。しかし、アドタイでやけに考察の浅い不思議な記事を書いていたという事実は残ってしまいます。「テレビ黎明期の映画会社の失敗に学べ!――適正なウェブコンテンツ制作費の決め方」という記事ではさらに微妙なことを書いています。
[引用] 例えば、「大阪の虎ガラのオバチャン」の記事では、大阪ロケをしましたが、交通費を削減するため、東京から大阪に行ったのは私1人。カメラマンなど他のスタッフは全て現地で手配し、5時間ほどで撮影を終え、あとは私1人で3日ほどで記事を執筆・編集して作りました。
これは「立場の割に安い仕事しかしていません」という意味なのか、複数のコンテンツを同時に扱うために部下を派遣して稼ぎを最大にするべき立場のプロデューサーが何をしているんだという話にも聞こえます。ああ、もちろんこれは同じコンテンツでもゲーム制作をしている私どもとネット媒体を担当している谷口氏との間でのプロデューサーという肩書きが指す仕事の違いかもしれませんが。でも本来の仕事はクソ現場を安く上げましたとかそういう内容じゃないんじゃないの、谷口氏に期待されているレベルからすれば。
逆に言うと、LINEはいまとても勢いがあるので、谷口氏のような多才な人にも仕事を与えて試行錯誤させる余裕があるのだ、と前向きな評論をしつつ、高広さんとの休戦交渉も成立し、再びアドテクとかいう警戒海域にクソ記事のような機雷を巻いて通りかかったアドマンが爆発炎上するのかと思うと楽しくてしょうがありません。ここは紛争地帯だからね、しょうがないね。やはりここは平和維持軍としてmixiから掃海艇を出し機雷除去作業に精を出した挙句うしろからやってきたLIGがくしゃみをして爆発してボンバーマン的に誘爆しmixiもトレンダーズもはてなも貰い事故して大爆発を起こしどくろ型の煙が上がって与沢翼さんが「駄目だこりゃ」という展開を期待してやみません。
このような業界の一角に物議を醸す炎上マーケティングにGOを出した田端信太郎さんの英断にはネットヲチャー一同深い謝意を申し上げます。谷口氏の次回作に期待しております。
« 【告知&メルマガ64号】こんなの書きました&BLOGOSでバックナンバーのランキングが出るようになったみたいです | Main | サイバーエージェントの暑い夏 »