【号外】GREEがまたやらかす
本当はネクソンが面白いのでそっちで号外でも書こうかと思ったんですが、GREEが盛大にやらかしているので記事にしてみました。何が起きているんでしょうかね、ほんとに。
『人間迷路』
夜間飛行: http://yakan-hiko.com/kirik.html
BLOGOS: http://magazine.livedoor.com/magazine/50
現在、GREEにおかれましては人事制度改定という名の下に審判が行われ、人事制度改定→給料下がる→
自主退職という黄金ルートで固定費の一割強の削減を狙っているとの文書が出回るなど、業績の低下見通しとあわせて人員削減を進めているという美しい経営方針が露わとなっておりますが、なかなかいい感じで赤字となっている海外事業の現状については日経新聞が面白記事を掲載しております。
DeNAとグリー、海外でスマホ向けサービス拡充
http://www.nikkei.com/article/DGXNASDD180A1_U3A700C1TJ2000/
最初は「また日経か…」と呟いてしまったのですが、関係者からヒヤリングをしますと、どうやら海外事業の撤退方針が固まっていたにもかかわらず、日経の取材に対して「海外事業へ展開加速、不振をてこ入れ」という内容でGREEは対応していたようです。要するに、不採算だから撤収するよという経営判断をしていたのに、対外的にはもっと海外進出を頑張るのでよろしくという対応をしていたことになります。相変わらず統制の取れきった企業体質の香ばしさに身震いをする次第です。
社内ではすでにイントラネットを通じてドバイ、イギリス、ブラジル、韓国、オランダといった拠点閉鎖と事業縮小の方針が「選択と集中」の名の下に行われることが宣言されており、過日の中国拠点の閉鎖問題と併せてGREEとしてはP/F事業は完全にブラウザ方向に集中するという経営を裏付けるものだと思います。
もちろん、成功のモデルがひと段落し、成長鈍化にいたるのはどのような事業であっても必ず起きることですし、成長途上で広げた手を、一定のタイミングで見直すこと自体は経営的に何らの問題もなく、むしろ奨励されることだろうと思います。しかし、それは適切かつ適法に行われるべきことであり、すでに閉鎖・縮小が決まっている海外事業に、あたかもこれから積極展開するんだぞ風情の発表を行ってしまうことは、自社社内のみならず開発・制作会社や現地従業員にとっても大変なネガティブインパクトを与えるものですので、然るべき充分な配慮が行われるべきなのではないでしょうか。
なお、ご存知の方も多いかとは思いますが、いまをときめくネイティブアプリにおいて、未成年者の課金状況が加熱しており、なかなか歯止めがかからず被害を申し出る人々が増えてきているということや、飛ぶ鳥を落とす某コミュニケーションツールにおいて未成年者略取の被害が上半期激増している状況もあるようでして、こちらもあわせてちらちらと横目で見つつ夏を満喫してまいりたいと思っております。
引き続きよろしくお願い申し上げます。
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