ちきりん女史の釣果を妄想しつつ2歳になった次男の写真を晒す雑記
久しぶりに東京で家族と休日です。次男が先月末に誕生日を迎えまして、2歳になりました。ええ、反抗期が始まったんです。私も人生40年間反抗期が続いておりますので、次男もそれはそれは激しく反抗しております。親に似て、世の戦いに身を委ねる人生を送って欲しいものです。長男も反抗しておりますが、やっぱり兄弟で性格が違う分、反抗の仕方にも人格が現れるような気がしますね。毎日喧嘩ばかりしている兄弟ですが、それでもずっと一緒にいるのでかわいいです。
ところで、盛大な釣りをちきりん女史がやっているというのを聞いていて、さっきようやく落ち着いて全文を読むことができました。思った以上に面白かったです。
自分の強みを活かすというアホらしい発想
http://d.hatena.ne.jp/Chikirin/20130312
アメリカ系企業などと仕事をしておりますと、好調不調を問わずどこの会社も「弊社の強みは」とか「私どものポジションを意識したビジネスプランを」などと言われるわけで、ちきりん女史が「自分の強みを活かすというアホらしい発想」といっても強くもないところにコミットして資源を投資して勝ったり負けたりするのは精神衛生上良くないのではないかとも思うわけですね。ただ、一連の議論は興味深く、コンパクトにまとまってて、楽しいわけです。
技術戦略を考える上で、どこかが開発した技術を調達して製品開発することのリスクというのはとても大きく、必然的に自社の強い技術に特化して、ない技術についてはクロスライセンスをするなどして調達をかけ、将来そこの会社とビジネス的に対立することがあってもお互いに技術を融通しあうことなしに製品開発計画が立ち行かないという状態に持ち込まないと話にならないわけです。ただ、それは、ゲーム業界やクアルコムなど通信業界のルールではそうだ、というだけで、ちきりん女史が語る内容というのはもっとフツーの世間一般な会社を想定しているのでありましょう。
それは、業界他社や労働市場の誰よりもこれに秀でている、秀でていようという戦略が取れる企業や個人が少数だからだとも言えます。スキルを持っていて、「この技術の提供で飯が喰えています」というイノベーターからすると、技術が相対的に優れていてコスト的に良ければそこそこの営業でも仕事が取れてしまう。逆に、まだこれから成長しようというところで、お前がいなくても他の誰かがやるからという環境でのし上がっていこうと考えている人からすると、お前の強みは何だといわれても無いわけですしね。
「顧客を熱狂させる」というのは素晴らしい提案です。私もアブラハム社のあれこれには熱狂しており、ここ数週間のオンリーワンコンテンツになっております。子育てであったりゲームであったり野球であったり、熱狂してもらうために外部ネットワークを使いシステムを作って仕組みで商売しているところはやっぱり偉いなあと思いますね。
んで、ちきりん女史はアフィリエイト書評に繋げていっているわけですが、なんだよ商売かよと思うわけです。あれだけいいこと言って、撒き餌を流して大量に釣っておいて、紹介している本が野口悠紀雄だったりするんです。何ということでしょう。個人的には、野口せんせのほうがよほど「強いところにちゃんとフォーカスしろ。さうでないと負けるぞコラ」って言ってると思います。まあ、ちきりん女史自体が「求められているのを書いてる」わけだから、読者の目線まで下げて書く習慣がついてるからなんでしょうけどね。
そんなことをつらつら書いているうちに、WBCでアメリカが負けてしまいました。なんか牛丼食べに逝ったらライスだけ出される気分です。ドミニカとかプエルトリコと戦って熱狂するってのは大丈夫なんでしょうか。米本土決戦だ! とかさんざん煽っておいて、アメリカさんいないんすよ。責任者出て来い。
そういうことなので、ちきりんさんも頑張ってください。