中国人とのビジネス
少し前に、弊社社員が大地雷を踏んでしまいまして、ご厚意先も含めて大損害を与えそうになった事例があったのですが、まさにこれだなというところでありましたのでメモ。
絶対に言ってはいけないこのセリフ
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20120412/390745/
ただ、ここに書かれていた内容は、力関係の問題と、相手の知的レベルの問題がどうしてもあるので、一概には言えないかなあと思いつつ。
・場面1:みんなの前で叱って「面子をつぶすこと」
ロシアで中国人の労働者を使っている会社に出資していますが、ロシア人やモンゴル人もいるので、安全徹底をするためにも、まずい作業をした人間は中国人だろうがロシア人だろうがみんなの前で叱るというマネジメントをしています。確かに、この記事でもありましたように、ライバル会社に移っていってしまったようですが、もとからロシア人が中国人を信用していなかったので、何の問題もなく別の労働者を雇って終わりました。
・場面2:そんなこと常識だろうと「自分で考えさせる」
これは中国人に限らずまずいですね。自分で考えろ、とか言ってはだめで、お前の仕事は部下を使って利益を出すことだ、無駄な経費に関しては使うことを許さん、という話をしなければいけません。ロシア人にだって、お前に経営を任せているのだから、何が最善かは自分で考えろ、という話をしたら、会社の金をあるだけ使ってしまうことになります。
日本人に対しても、「分かっているだろ。自分で考えろ」で通じる人自体も少なくないですかね?
・場面3:「言い返す」
えええええと思ったのがこれ。中国人の言ったことを言い返さないと、了承されたと思って余計こじれることが多いような気がするのですが。このエピソードだけでは実際には別のこともあったのかなとも思いましたが、個人的には商売であればなおのこと相手の要求に対してはこちらからも充分な主張を重ねて言い返さないとろくなことにならんと思いますし、中国人相手に言い返してトラブルになったことはほとんどありません。
むしろ、少しでも働きが悪いようであれば、呼び出して要求をすることを繰り返して、面倒くさいと思われても言い続ける感じですね。
・最後にもう一つ。最悪の捨て台詞は「日本人だったら」の一言である。
いや、これもどうかなあと思うんですけど、私は「日本人だったら」とはあまり言わないかわりに「これだから中国人は信用できない」という発言はたくさんします。中国人全体が信用に値しないとはまったく思わないですが、少なくともお前は中国人の中でも信用できない、だから約束の荷物が配達されて仕事が終わるまで支払わない、ということはマネージャーにも日常的に言います。
まあ… 私の仕事は現場のマネージメントというよりは、プレイヤー同士のネゴシエーションが多いからかなあ。
少し違和感を感じた記事でした。
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