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2009.01.08

携帯電話の使用で脳腫瘍リスクが増大の件

 結構ガチでヤバいっぽいのでピックアップ。

携帯電話の脳腫瘍リスクを調べる史上最大の調査、中間報告は最悪
http://www.gizmodo.jp/2009/01/post_4847.html
Last Call?
http://www.popsci.com/scitech/article/2008-12/last-call

 元論文を読んだ奥さんが驚きの超高リスクで反論の余地あんまなしのマジネタじゃないですか。これはびっくり。


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Comments

ほんとかなぁ、って感じですけど統計で出てるんじゃしょうがないんでしょうね。
世の中携帯以外にも電波であふれているんだから、四六時中頭に押し当ててない限り影響なんて無さそうなんですけどね。

「携帯電話の使用は、あなたにとって脳腫瘍の危険性を高めます。疫学的な推計によると、携帯電話使用者は脳腫瘍により死亡する危険性が非使用者に比べて50%高くなります。」

など8種類ある警告文のうち、別表第一・第二から各1種類ずつ、計2種類を、ディスプレイ画面の30%以上の面積を使って表示することが義務づけられている。

切込隊長様
いつも楽しくブログを拝見させて頂いております。

さて今回の記事ですが、一読して疑問を持ったので投稿させて頂きました。

携帯電話利用が脳腫瘍などのリスクを増大させる・・・というのはずいぶんと前からある説ですが、幾度となく論争がありながらも結果としては影響なしと言われ続けています。今回もおそらくそんな感じではないかと思います。

携帯電話から発信される電磁波が、何か体に影響を及ぼすのでは・・・という連想はもっともですが、放射線のように遺伝子に直接影響を及ぼすものとは根本的に原理が違うので、遺伝子が壊れてガンになるというリスクはそもそもないのではないかと考えます。
もちろん、電子レンジレベルの高出力の電磁波を浴びればゆで卵が破裂したりするわけですが、携帯電話の出力ではゆで卵はできませんし、お日様の光を浴びて皮膚がんになるリスクに比べれば、そもそも4割とか5割もの影響なんてあるのかなと。従来の調査結果とあまりにも違うショッキングなデータだけに、逆に信頼性は非常に低いな~と思うのです。

今回の調査を見ると、そもそも「携帯電話を利用した人、しない人の10年間を追跡調査」したわけではなく、「脳腫瘍を起こした人」に対する聞き取り調査ですよね。前者の調査であればちゃんと統計的なリスクが把握できますが、後者の場合には、その人たちが本当に携帯電話を利用したかしないかはヒアリングの仕方によってずいぶん変わってくると思います。それこそ脳腫瘍になってしまった人は、それを何かのせいにしたいはずなので、「携帯電話を使った」という回答に偏る傾向があるのではないかと思います。おそらく4割とか5割とは、そういった聞き取りの問題にあるのではないでしょうか。

大新聞の世論調査などもよくブレますが、設問によって結果が変わってくるというのは朝日新聞と読売新聞の二社の違いを見ればとっても明らかです(笑)あまり心配することはないんじゃないですか?

水から発電・・・ほどヒドイ話ではないと思いますが、私はこの研究が間違っているほうに一票を投じたいと思います。

ではでは。

>今回の調査を見ると、そもそも「携帯電話を利用した人、しない人の10年間を追跡調査」したわけではなく、

論文そのものを読んだほうがいいと思うよ
臨床前段階のサンプル調査としては充分な統計的手法を使った正当な医療論文だから

脳腫瘍の出現率が低いから、リスクが倍になっても影響がない、というのは大学戻って医療倫理や法医学からやり直して来いとしかいえないなw

そこでウェルコムの巻き返しですよw違うか?

結構重要な傾向調査なのに、疑似科学とか似非科学とか批判をしている人が結構多いのな。

結論を言えば「メカニズムは分からんけど、電磁波と脳腫瘍の影響を否定する調査報告を無効にしかねない前臨床調査が出てしまった」というのが、医療関係で臨床やってる人間からすれば誰しもが考える内容のはずなんだが。

経年罹患率においては脳腫瘍は決して低い疾病ではないし、病気の性質上生活習慣によって発現する因子の非常に低い傾向があるのだから、電磁波による影響はそもそも否定しづらいはずなんだがなぁ。

この辺とかね。
http://d.hatena.ne.jp/folivoradelsuc/20090108/p1
医療論文読んだり、最低でも統計的手法に知見があるなら、こんな詭弁というかまるで分かってない見解は普通書けないだろ。臨床医でこんなこという奴が来たら、真っ先に分院に飛ばすね。

この論文の中間報告での意義は、電磁波は脳腫瘍など健康面の影響がないと完全に排除できる前提を失った、聞き取りから逆算しても15.0%以上の有意差のある罹患履歴を持ちうることが証明されそうだ、ということなんだ。

あと、これね。

遺伝子異常だけが疾病の原因にはならないから。むしろ、放射線のほうが最近の問題であってさ。

(引用)
放射線のように遺伝子に直接影響を及ぼすものとは根本的に原理が違うので、遺伝子が壊れてガンになるというリスクはそもそもないのではないかと考えます。

「元論文」て? まだ論文になってないんじゃないの?
kikulog で紹介されていた

 http://www.iarc.fr/en/content/download/8384/61101/file/Interphone8oct08.pdf

にざっと目を通してみたけど、これだけじゃなんとも。

だれかソース論文へのリンク張ってくれない?読んでみたい。

おれは、携帯もっていないから知らん。が、携帯だけが原因でないことを、単純に、統計的に分析しても無駄だろ。ただ、肉体的に不自然な刺激は、すべてストレスだろ。

面白ネタにすんなら、中国が一番ヤバイんだろうな。脳腫瘍でバタバタ死ぬより、キチガイになられたら、というか、このところ抗日心理が停滞しているのは案外、携帯電話の普及だったりしてな。携帯の電波恐るべし。

 「ゲームは1日1時間@高橋名人」と同じ理屈ですな。んでも、やるとなったら2,3時間はやり込むよね。

 携帯は命札代わりか緊急連絡限定だから、せいぜい使って月に1,2回(30分程度)だわな。私の場合。商用で使い込む必要のある人は定期健診等で処置してやむを得んけど、私用でアホほど使い込む傾向の人は注意した方がいいわなぁ。
 緑さんのバブル本にあったような、携帯繋げっぱなしで1日に8時間も9時間も喋りっ放しするような連中は流石にマズいんじゃないの? 電磁波以前に素行が危険とは思うけど。

 学術上有意な数値が出たから対処しましょうそうしましょうでも別にいいけど、そもそも常人の常用に関しては、さしたる問題なしとしか言いようが無いんで。ヘビーユーザー仕様の高性能機種を開発してそいつらだけで勝手に回せ、としか言いようがなかったり。
 んで、放っておいたら高規格品が市場に出回って買い替え負担その他で庶民の懐搾り上げられるから、そうなってから泡食わないように今のうちから対処しとけ、ってことでしょうな。

 現実的な問題としては数年先のことで、今の段階であーだこーだ言っても、詐欺かマルチのネタになるかならんか程度のことだと思うよ。

友達いない俺は余裕で生き延びるな。

てか、みんな基本は固定電話つかえばいいんじゃね?外で使うか?

こんなことも言われてます。

以下引用

一日 LAで住めば、空気汚染のせいで百万分の一ほど死ぬ確率が上がる。
70日過ごせば、10年間携帯電話を使って増えた分と同じだ。
空気汚染についてそんなに心配してるかい?
百万分の1の増加といえば、300kmのドライブ(交通事故死)や 1/2のタバコ(肺がん)、煉瓦のビルで3ヶ月過ごすこと(自然放射線による癌)でも起こる。

Last Call? | Popular Science

http://www.springerlink.com/content/x88uu6q103076p53/

どうやらソースはこれかな?

門外漢だからこの雑誌の信憑性がどの程度のものなのかわからないのだけど、インパクトファクターは1.6くらいなので、あまりpeer reviewの厳しくない雑誌なのではないかな。わかんないけど続報を待ちましょう。

http://www.springerlink.com/content/x88uu6q103076p53/

どうやらソースはこれかな?

門外漢だからこの雑誌の信憑性がどの程度のものなのかわからないのだけど、インパクトファクターは1.6くらいなので、あまりpeer reviewの厳しくない雑誌なのではないかな。わかんないけど続報を待ちましょう。

嫁さんは隊長の頭の中の石ころに興味津々とみた。

やばいので既に製品毎の規制がありますが・・・
EMC規制と言います

ただ主眼は電機電子機器からの
電磁波ノイズの発生(Emission)と
電磁波ノイズに対する耐性(Immunity)に関する規制で
生体への影響を管理するという観点からではなく
電機電子機器の誤作動や故障を防ぐことに置かれています

また欧米では管理主体が比較的まとまっていますが
日本では、機器の種類によって業界の自主規制だったり
根拠となる法律が異なっていたりします
役所の縄張りで効率性や実効性が制限されている
良くある構図ですね

それでもキチンとした疫学的な調査結果が出れば
対応はなされると思います

それと携帯電話に関してはEmissionを機種毎に測定して
発表しているサイトを昨年8月頃に本件関連を調べた際に
見かけました

検索するとすぐに見つかると思います

これはマスコミも知ってるけど隠してるネタだよね。
色々な調査が出てるのに、日本だけ華麗にスルー

これはマスコミも知ってるけど隠してるネタだよね。
色々な調査が出てるのに、日本だけ華麗にスルー

>結論を言えば「メカニズムは分からんけど、電磁波と脳腫瘍の影響を否定する調査報告を無効にしかねない前臨床調査が出てしまった」というのが、医療関係で臨床やってる人間からすれば誰しもが考える内容のはずなんだが。

臨床については門外漢ですが、医療関係者の間では今回の見解に肯定的な見方が多いということでしょうか。最近、統計データに対するちょっとした不信感があったので、つい書き込んでしまいました。が、臨床調査ではバイアスが掛からないよう当然厳格にやっているはずでしょうから、私の疑念は的外れなものかも知れません。
となると、ニュースの片端を眺めて素人があまりコメントしないほうがよいですね。いずれ発表される正式な結論を待ちたいと思います。ご教授ありがとうございました。

キャリア別の統計は出せないだろうか。

2GHz帯のDoCoMoやSBの方が800M帯のauより
やばい気がするんだけど。

> http://www.springerlink.com/content/x88uu6q103076p53/
>
> どうやらソースはこれかな?

それは一年以上前に出ているし、調査方法について述べているだけみたい。結局隊長の奥さんは何を読んだんだろ……?

仮に脳腫瘍リスクがあったとして、携帯電話の利便性を考えたら携帯あったほうがいいでしょ?

毎年1万人死んで何十万人も怪我してる自動車だって、害よりも利益のほうが大きいから禁止されないんだし

>>仮に脳腫瘍リスクがあったとして、携帯電話の利便性を考えたら携帯あったほうがいいでしょ?

無くせないんだからリスクがある(かも知れない)のは承知しておきましょうねって話でわ?
車みたいなのはあんなデカイ鉄の塊が高速でぶっ飛んでいれば危ないのは知識以前に本能的に分かるだろうし、分かりにくいからタバコはデカデカと警告が出ている訳で。

ラット研究とかでは電磁波の健康への悪影響も徐々に分かりつつあるので、まぁ予測しうる内容ではある

 かつて「医学生が出入りする産科の病棟で、妊婦の死亡率が以上に高い」ことから医学生が何らかの病原を持ち運んでいるのではないかと考え、産科に入る前に手を洗う事を推奨した人がその意見が認められず精神病院で没した人がいましたからね。
 確かな統計結果を元に因果関係が解明する前に対策をとるのは割と正しいのですよ。

>http://www.iarc.fr/en/content/download/8384/61101/file/Interphone8oct08.pdf
>にざっと目を通してみたけど、これだけじゃなんとも。

電磁波をキーワードにこのブログを拝見しました。
切込隊長は、その昔、Niftyのパソコン通信盛りの頃に
掲示板などで意見交換をさせていただいた方ではないでしょうか。 BEMSJはその当事からの私のハンドルです。

継続して電磁波の健康影響を探求しています。
電磁波の健康影響のサイトも開設しています。
2004年には東京電機大学から「電磁界の健康影響」という本も出しました。

ところで、このブログでの討論ですが、
IARCが中心となって、携帯電話の使用と脳腫瘍の関係の国際共同研究プロジェクト「インターフォン研究」が
行われました。

日本も参加しています。
各国別のデータはとり終わっています。
各国別のデータを基にした論文は幾つかは公刊済みです。
上のURLは、各国から提出されたデータの概要です。

日本語の論文としては、インターフォン研究に参加した日本の研究者の1人 山口直人先生が、現時点での状況を解説した論文を書いています。

IARCは各国のデータを合算して、統一的な研究報告を出すことになっています。
多分、合算しての数値の結果は出ているのでしょう。
また、それらをもとに論文のドラフトは作成されているはずです。
でも、なかなか刊行されません。

一説によれば、13カ国?にも及ぶ多数の研究者の共同研究なので、統一した結論を出せないでいるようです。

明白に、シロクロをつけることが可能な数値結果であれば、
参加した研究者は容易に合資し、論文になるでしょう。

どうやら、シロクロの判定が簡単ではない数値結果になっている模様です。
したがって、クロと考えるべきという研究者と
いや、シロだ という研究者に分かれて、論争が続いているようです。
そのために、最終報告が刊行されない と見られます。

クロと思う研究者のグループは、待ちきれずに、携帯電話の使用は脳腫瘍を増加・・・・と、積極的にマスコミに話を流してる、そうした話がサイトにも紹介されているのでしょう。

あと1年かもしれませんが、インターフォン研究として最終報告が刊行されるまでは、静かに、待っているしかないのでしょう。

>あと1年かもしれませんが、インターフォン研究として最終報告が刊行されるまでは、
>静かに、待っているしかないのでしょう。

最近のイギリスのテレグラフ(新聞)のサイトにある情報によれば、インターフォン研究の第1陣は、2009年末までにはどこかの学術雑誌に掲載される見込み と
ありました。

インターフォン研究の論文がようやく刊行されました。

Int. Journal of Epidemiologyのアドバンストアクセスで、研究論文の全文が
PDFファイルで読めるようになっています。
残念ながら、Abstract以外は有料(32ドル)です。
私はダウンロードしました。
これから読んでみる予定です。

この研究プロジェクトでは、13カ国の研究者の間で論争が起こり、今回の研究論文は、研究者の中で比較的意見の一致を見た部分だけのものとされます。

今回の研究論文に含まれなかった部分に、グレィなデータが残っているとされます。

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    著書に「ネットビジネスの終わり (Voice select)」、「情報革命バブルの崩壊 (文春新書)」など多数。

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