« サイバーエージェント、口コミ効果でブログ「番付」 | Main | 大沼 »

2007.04.11

「日本経済新聞社」の役職記者が「あるある大事典」の捏造に「花王」と「電通」が加担と発言?

 表題のように読める内容が木走日記に掲載されていまして… 少々困惑しています。読みようによっては、あまり合法的とは言えない収益モデルを電通がテレビ局などを通じて構築し、社員個人の収益にしたり「事実などに無頓着」であると指弾しています。


http://d.hatena.ne.jp/kibashiri/20070410/1176173712


 ついでに魚拓でもここに置いておきますね。


http://megalodon.jp/?url=http://d.hatena.ne.jp/kibashiri/20070410/1176173712&date=20070410210259


 で、例としてテレビ東京の旅行番組の話が出ているわけですが… これは書き方が悪辣なだけで、別に糾弾される筋合いのものでもないように読めます。むしろ、昼間の電波を満足に活用できないテレビ東京の制作力編成力のなさの問題を電通がカバーしているだけのようにしか読めません。


 政府関連のプロジェクトで電通が35億円の受注の話が出ていますけど… 政党広報も併せて考えれば分かるとおり、プラップジャパンとか他の代理店はどうなっているんでしょう。


 「あるある」に限らず、生活情報番組に対して商流を確保するためにある種のお願いをすることは常態で存在していたとは思うのですが、スポンサーや広告代理店が局や制作会社に対して捏造を指示したということであれば話は違います。それはヤバい。ただし、滅茶苦茶に都合の悪いデータは使わないでくれと言うことはあっても、まったく違う調査結果をでっち上げて放送内容を誘導するということは、あまり耳にしません。だからこそ、陰謀があるんだ、なんて流れなのかもしれませんが…


 ただ、(それほど問題でないように思える)スポンサーの意向を重視する件や、例示された温泉旅館の件が、これら「花王が番組内容の捏造を指示した」件と並列で書かれていることを考えると、さすがに疑問を感じずにはいられません。事情をあまり詳しく分かっていないのではないでしょうか。


 はてブとか読んでたら、普通に「へー」という話になってるし。いや、どうなんでしょうか。さすがに心配になって、ブログの書き手さんに質問メールを昨日送ってみましたがまだ返答はありません。


http://b.hatena.ne.jp/entry/http://d.hatena.ne.jp/kibashiri/20070410/1176173712


 まだ明らかになっていない事実関係があるのであれば、ぜひこれを機会に公開して欲しいと思います。私たちの健康エコナはどうなってしまうのでありましょうか。皆さん、漠然と何かを感じておられるようには思いますが、裏のカラクリがあるのであれば知りたいですし、続報を正座して待ちたいと思います。


http://www.google.com/search?num=50&hl=ja&q=%E3%81%82%E3%82%8B%E3%81%82%E3%82%8B%E3%80%80%E5%81%A5%E5%BA%B7%E3%82%A8%E3%82%B3%E3%83%8A&lr=lang_ja


 どこまでがスポンサーや関係先への「配慮」であって、どこからが「やらせ」や「捏造」などの問題行為なのか、そろそろきちんと切り分けるべき日が来たのかもしれません。ここで池田信夫氏が登場して話がぐちゃぐちゃになる展開を希望します。


« サイバーエージェント、口コミ効果でブログ「番付」 | Main | 大沼 »

Comments

がんばれお酒飲み過ぎる

頑張ってお酒飲み過ぎる

素晴らしいブロガ絶賛したい

素晴らしいブロガ

日本人って空気読みすぎる事があるよね。

つーか、働け。

旅番組の話は、マージン部分は?ですがそれ以外はむしろ、広告に携わっている人間としては「それぞやり手」という印象。あるある問題と並列なのも確かに?ですが、戦後からある電通の話を思い出すと実際はどうなんだろうってちょっと気になります。

とりあえず不二家問題をほじくりかえして
なんだNHK以下みんな同罪じゃんを再確認しようぜ。
つうかなんであんなにスルーすんの。

地球ヤバいくらいの話じゃないと満足しないもーん

こんにちは。

池田信夫キターーーーーーーーーーー

電通と言えばこんな話も。w

http://plaza.rakuten.co.jp/beijing/diary/200704110000/

↑そのエントリは全然的外れだよ。少なくとも中国に関しては

隊長!
ネトラジ復活はいつですか?

魚拓見たんだがなんか普通にこれ代理店の仕事のような…

電通様云々よりもやっぱりあるあるなんぞ見ている視聴者の方が駄目なんだと思うな。

強さ必要ビックリブロガ素晴らしい

これ、書き方が電通にネガティブなだけで、
我々からすれば電通はちゃんと仕事をしている、
もしくはいい電通マンにあたって良かったね、という
話になるだけだと思う。

むしろ、日経広告社なんてたいした企画出してこないし、
そっちの方が問題なのでは?

電通が嫌ならテレビや新聞、雑誌を読まなければいい。

どう見ても人類をダメにする感じのTwitterを
必死で売り込む電通様についてはいかがですか?
つうかなんか意味あんのかあのゴミサービス。

リンク先の記事って単なるPR否定にしか読めんのだが。雑誌の記事広告とか広告企画とか全部駄目じゃないか。なんでビジネスなり金儲けをそこまで嫌うのかわからん。

マスコミが電波独占してっから、あぐらかいて高給もらって嘘たれながしちゃうの。

製作能力のないテレビも、コネだけで仕事ひっぱってくる広告代理店も、中間搾取業者なんだから、顧客と依頼主を繋ぐ仕組みがネットで組めれば、消えてなくなるでしょ。まっ、消えないけど。

くそ!隊長も電通派の人間なんだな!
この電通人間め!!

荷担は前から噂になっていた様な気がする

リンク先が物凄い釣堀でワラタ
少なくとも旅番組に関しての電通の行動は普通の商売じゃん

エコナが不健康なのはガチ

なんか政治的集団ヒステリーなのか、
あるいは主権意識の成長のための混乱なのか…

どんどん醜くなっていくだけなようで、
見ていられないなぁ。とくにネット。
なので、時間潰しなら、セカンドライフの方が気楽そうなので、
そのうち、状況をみて、乗り換えようっと。

いい加減、政治経済でなく、経済政治になってほしいよ。


ついでに、食用油について言えば、
どこの銘柄が毒だか、どうだかというより、
油脂の摂取量が、現代の日本は異常すぎる。
油脂は、動物性だろうが植物性だろうが、ほんの少しとっていればいい。
ほんの少しなら、どれもが健康に役立つというものだ。


というわけで、サイレントマジョリチーに突入!

今週発売

●ワイド/TBS不祥事3連発、井上社長のウソつき会見 ◆週刊文春 2007-04-19
●新聞不信/新聞も他人事でない「朝ズバ」の手法 ◆週刊文春 2007-04-19
●平成バトル・ロワイヤル/【四面楚歌】みのもんた、田中絹代旧宅隣りに豪邸建設中◆週刊新潮(4/19)
●みのもんた「涙の夕張ルポ」にも「歪曲」証言! ◆週刊ポスト 2007-04-20
●TBS「サンデー・ジャポン」街頭インタビューやらせ疑惑 ◆週刊朝日 2007-04-20
●「おもいッきりテレビ」不適切放送-みのもんたさん大丈夫ですか? ◆週刊朝日 2007-04-20
●テレビの大罪/発覚!TBS「サンデージャポン」に「やらせ」疑惑 ◆週刊現代 2007-04-21
●TBS「サンデー・ジャポン」仕込み&やらせ証拠映像 ◆フラッシュ 2007-04-24


今日の朝ズバのみのさんは尋常じゃない元気のなさだった…。

とりあえず旅行番組のくだりがなんでそんな悪意の見え隠れする「巧みなビジネス展開」扱い受けるのかさっぱり理解出来ない大手旅行代理店元社員の俺

まあみなさん既におっしゃってることではありますが、
え、別にそれって合法じゃね?って結論だね。まあ、寡占は避けたいよねってぐらいかなぁ

先のやらせタウンミーティングみたいなのを
プロモーションすると、あんまり良くない方向に
行っちゃうんだろーね。

宣伝は普遍的に演出的要素を持つでしょうよ。
付加価値の必要に迫られた結果なんだから。

あーでも納豆の謝罪番組見た限りでは、なぜにそこまで大豆に拘るの?
という疑問は最後まで残った。初めから大豆が決まってての番組制作にはなにか理由が有ったと思う。
確かに旅番組とごっちゃにしてしまうのはどうかと思うが。
郵政民営化時のアリコの膨大なCM量とかうんざりするね。

課金できるほどのコンテンツ力がなく、
広告収入(アフィリとかも含め)に頼っている
ブログが広告モデルを批判するってどうよ?

だって民放はタダなんだぜ。
視聴者が文句を言えた筋合いではなかろう。
NHKでこういう番組をやったら糾弾すればいいのだ。

あの、免許更新のときに渡される誰も読まない印刷物も
実は電通が作ってるんだよ。こっちのほうがよっぽど
大問題のような気もするが。

The comments to this entry are closed.

TrackBack

» 日本企業の中国ビジネスがうまく行かないのも電通(等)のおかげで... [北京ビジネス最前線改め中国ビジネス後方基地]
NIKKEINETの『中国ビジネス特集』に富士通総研の金堅敏さんという上席主任研究員のインタビュー記事が掲載されていました。タイトルは、「日本企業が中国でつまずく4つのポイント」。金さんのご意見の多くに、私は共感を得ました。まず日本企業の中国ビジネスは、自動車...... [Read More]

» 実名報道:タウンミーティングの"請負業者"は電通と朝日広告社です。 [ぺきん日記-中国/北京より- (live door版)]
中国ネタではないのですが、国会で取り上げられるようになり、ようやくテレビや新聞などのメディアでも騒がれ出した「タウンミーティング」について、取り上げてみたいと思います。 質問者への謝礼、常識はずれなハイヤー手配、破格の"調整費"など、良識的な日本国民にとっ....... [Read More]

» 「日本経済新聞社」の役職記者が「あるある大事典」の捏造に「花王」と「電通」が加担と発言? [ソーシャルニュースサービス - PixNews]
元記事は木走日記のようですが、切り込み隊長のところでエントリされてました。業界すべて巻き込んで、壮大な捏造だった、でFA? [Read More]

« サイバーエージェント、口コミ効果でブログ「番付」 | Main | 大沼 »

メルマガ

  • メルマガ広告
    やまもといちろうによる産業裏事情、時事解説メルマガの決定版!ご登録はこちら→→「人間迷路」
    夜間飛行
    BLOGOS メルマガ

漆黒と灯火バナー

  • 漆黒と灯火バナー
    真っ暗な未来を見据えて一歩を踏み出そうとする人たちが集まり、複数の眼で先を見通すための灯火を点し、未来を拓いていくためのサロン、経営情報グループ「漆黒と灯火」。モデレーターは山本一郎。詳細はこちら→→「漆黒と灯火」

プロフィール

  • Profile

    やまもといちろう

    ブロガー・投資家・イレギュラーズアンドパートナーズ代表取締役。
    著書に「ネットビジネスの終わり (Voice select)」、「情報革命バブルの崩壊 (文春新書)」など多数。

My Photo
無料ブログはココログ