ジェシー・ノーマン 『ヨーロピアン・ライブ』 (1987年)
2013-05-31(Fri)
20年ほど前に声楽曲を聴き始めた頃に買ったCDが、ジェシー・ノーマンの『ヨーロピアン・ライブ』。
1987年の欧州ツアー・リサイタルのライブ録音で、ピアノ伴奏はジェフリー・パーソンズ。
シュヴァルツコップの伴奏者として有名なパーソンズが伴奏しているので、この欧州ツアーにはかなり力を入れてようだ。
アルバムの収録曲はかなりユニーク。古典派のハイドン、ヘンデル、時代を飛び越して後期ロマン主義のマーラー、ベルク、シュトラウス。
オランダと西ドイツの2つのリサイタルから収録。同じプログラムらしいので、実際の演奏順もこの通り、マーラーとベルクを交互に歌い、リサイタルの締めくくりはシュトラウス。
ベルクの《私の眼をとざしておくれ》は、1907年と1925年の2バージョンを歌っているので、20年近い歳月の間にベルクの作曲技法が大きく変わったことがよくわかる。
どれがアンコールかCDには書かれていないけれど、多分16曲目の黒人霊歌以降はアンコールではないかと。
ノーマンの歌う後期ロマン主義の曲がかなり気に入ったせいか、ベルクのピアノ・ソナタやマーラー歌曲を聴くきっかけになったという思い出のあるアルバム。
<収録曲>
1. ナクソス島のアリアンナ(ハイドン)
2. 歌劇「リナルド」~わが泣くがままに(ヘンデル)
3. 主よ、汝に感謝す(ヘンデル)
4. ラインの伝説(マーラー)
5. 愛(ベルク)
6. 私の眼をとざしておくれ(1907年第1作)(ベルク)
7. この歌をひねり出したのはだれ(マーラー)
8. 私の眼をとざしておくれ(1925年第2作)
9. うき世の暮らし(マーラー)
10. 夜うぐいす(ベルク)
11. ミニヨン(ベルク)
12. 別離(マーラー)
13. 愛を抱いてop.32-1(R.シュトラウス)
14. あなたの眼が私の眼に見入った時からop.17-1(R.シュトラウス)
15. 鳴りひびけ!op.48-3(R.シュトラウス)
16. 大いなる日(黒人霊歌)
17. ぼくらは踊りだしたい気持ちだ(R.シュトラウス)
18. すべては主の御手に(黒人霊歌)
19. ヴォカリーズ=エチュード(ラヴェル)
このアルバムの曲はほとんどが好きだったのでよく聴いたし、今聴き直してもやっぱり飽きることなく何回でも聴ける。
特に好きなのは。ヘンデルの「主よ、汝に感謝す」、ベルクの「愛」「夜うぐいす」「ミニヨン」、シュトラウスの「愛を抱いて」。
マーラー・ベルク・シュトラウスの歌曲集は昔から好きだったけれど、最初に聴いたのがノーマンの歌だったこともかなり影響しているかも。
主よ、汝に感謝す(ヘンデル)
このアルバムの中では最も好きな曲。歌詞も旋律もシンプルで感動的なくらい。
主への感謝の気持ちや喜びが、ノーマンの伸びやかな声と堂々とした歌から伝わってくる気がする。
<歌詞>
主よ、汝に感謝す
汝に感謝す
汝は汝の民を汝とともに導き
今は、約束の地にあり
我らの前に敵が現れ我らを攻めても
汝の手は我らを護り
汝の慈悲により我らに
救いをもたらさん
Handel: Dank sei dir, Herr
歌劇「リナルド」~わが泣くがままに(ヘンデル)
この曲は、映画『カストラータ』でも使われていた。
Handel: Rinaldo, HWV 7a / Act 2 - "Lascia ch'io pianga"
夜うぐいす(ベルク)
「夜うぐいす」(ナイチンゲール)は《初期の7つの歌》のなかの一曲。
Berg: Sieben frühe Lieder - Die Nachtigall
愛(ベルク)
Berg: Liebe
ミニョン(ベルク)
Berg: Mignon
愛を抱いて(R.シュトラウス)
R. Strauss: Ich trage meine Minne, Op. 32, No. 1
<過去記事>
ジェシー・ノーマン~アルバン・ベルク/7つの初期の歌
※右カラム中段の「タグリスト」でタグ検索できます
1987年の欧州ツアー・リサイタルのライブ録音で、ピアノ伴奏はジェフリー・パーソンズ。
シュヴァルツコップの伴奏者として有名なパーソンズが伴奏しているので、この欧州ツアーにはかなり力を入れてようだ。
アルバムの収録曲はかなりユニーク。古典派のハイドン、ヘンデル、時代を飛び越して後期ロマン主義のマーラー、ベルク、シュトラウス。
オランダと西ドイツの2つのリサイタルから収録。同じプログラムらしいので、実際の演奏順もこの通り、マーラーとベルクを交互に歌い、リサイタルの締めくくりはシュトラウス。
ベルクの《私の眼をとざしておくれ》は、1907年と1925年の2バージョンを歌っているので、20年近い歳月の間にベルクの作曲技法が大きく変わったことがよくわかる。
どれがアンコールかCDには書かれていないけれど、多分16曲目の黒人霊歌以降はアンコールではないかと。
ノーマンの歌う後期ロマン主義の曲がかなり気に入ったせいか、ベルクのピアノ・ソナタやマーラー歌曲を聴くきっかけになったという思い出のあるアルバム。
![]() | ヨーロピアン・ライブ (1994/09/05) ノーマン(ジェシー),パーソンズ(ジェフリー) 試聴ファイル(別盤にリンク) |
<収録曲>
1. ナクソス島のアリアンナ(ハイドン)
2. 歌劇「リナルド」~わが泣くがままに(ヘンデル)
3. 主よ、汝に感謝す(ヘンデル)
4. ラインの伝説(マーラー)
5. 愛(ベルク)
6. 私の眼をとざしておくれ(1907年第1作)(ベルク)
7. この歌をひねり出したのはだれ(マーラー)
8. 私の眼をとざしておくれ(1925年第2作)
9. うき世の暮らし(マーラー)
10. 夜うぐいす(ベルク)
11. ミニヨン(ベルク)
12. 別離(マーラー)
13. 愛を抱いてop.32-1(R.シュトラウス)
14. あなたの眼が私の眼に見入った時からop.17-1(R.シュトラウス)
15. 鳴りひびけ!op.48-3(R.シュトラウス)
16. 大いなる日(黒人霊歌)
17. ぼくらは踊りだしたい気持ちだ(R.シュトラウス)
18. すべては主の御手に(黒人霊歌)
19. ヴォカリーズ=エチュード(ラヴェル)
このアルバムの曲はほとんどが好きだったのでよく聴いたし、今聴き直してもやっぱり飽きることなく何回でも聴ける。
特に好きなのは。ヘンデルの「主よ、汝に感謝す」、ベルクの「愛」「夜うぐいす」「ミニヨン」、シュトラウスの「愛を抱いて」。
マーラー・ベルク・シュトラウスの歌曲集は昔から好きだったけれど、最初に聴いたのがノーマンの歌だったこともかなり影響しているかも。

このアルバムの中では最も好きな曲。歌詞も旋律もシンプルで感動的なくらい。
主への感謝の気持ちや喜びが、ノーマンの伸びやかな声と堂々とした歌から伝わってくる気がする。
<歌詞>
主よ、汝に感謝す
汝に感謝す
汝は汝の民を汝とともに導き
今は、約束の地にあり
我らの前に敵が現れ我らを攻めても
汝の手は我らを護り
汝の慈悲により我らに
救いをもたらさん
Handel: Dank sei dir, Herr

この曲は、映画『カストラータ』でも使われていた。
Handel: Rinaldo, HWV 7a / Act 2 - "Lascia ch'io pianga"

「夜うぐいす」(ナイチンゲール)は《初期の7つの歌》のなかの一曲。
Berg: Sieben frühe Lieder - Die Nachtigall

Berg: Liebe

Berg: Mignon

R. Strauss: Ich trage meine Minne, Op. 32, No. 1
<過去記事>
ジェシー・ノーマン~アルバン・ベルク/7つの初期の歌
※右カラム中段の「タグリスト」でタグ検索できます