放浪息子　１話

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これが今期大本命のオーラッ…！

放浪息子１話、「おんなのこって　なんでできてる？」。

コミックビームに連載中、志村貴子原作の漫画作品のアニメ化。
「青い花」原作者の作品を、「喰霊 -零-」のあおきえい監督がアニメ化！
と聞くと、もう期待せずにはいられない。
制作のAIC Classicは、一応これが初作品。
AICの子会社（？）は、会社によって作品の出来が全然違うので、
制作会社だけからは何とも判断しづらい。

第一話は、導入としてはかなりいい出来だった。
作品の根底に流れる「優しさ」が、それを強調するような作画、
そして音楽と相まって、観ていて本当に心地よい。
人物の描写が秀逸というか非常に丁寧で、登場人物が「記号」では
表現できない人間らしさにあふれている。
逆に丁寧すぎて、にとりんのなよなよした性格が若干気持ち悪く見える、
ということもあるのだけれども、そういう平凡でなよなよした主人公が、
迷い、葛藤しながら自分の道を見つけていく、というのが、
この作品のテーマの一つでもあると思うので、まあいいんだろうと思う。

個人的に目を見張ったのは、最後のにとりん姉の、
「自分の分のエビフライを一つくれた」のシーン。
ここまで、にとりん姉はなよなよしている弟に厳しくあたっていて、
それは現代的な言葉だと「ツンデレ」という言葉に集約されるのだろうが、
実際、ここでのにとりん姉の感情は、冷たくあたったことへの罪悪感、
弟の趣味に対する心配、その趣味を受け入れてあげたいという思いやり、
でも簡単には割り切れない、人と違うことを認めることへの恐れなど、
非常にいろいろな感情が混ざっていたのだと思う。
その複雑な感情が、会話も無く、ただ「エビフライをあげる」
という行動で絶妙に表現されていて、うまいなあと感心してしまった。

開始前から今期一の期待作だったのだが、その期待に応えるデキの良さ。
来週以降も、感想書いていこうと思う。

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Category: 放浪息子

Thread: 放浪息子 - Genre: アニメ・コミック

2011/01/14 Fri. 14:06 [edit] TB: 14 | CM: 2

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この記事に対するコメント

すごい。「エビフライをあげる」でそこまで表現されてるとは思ってなかったｗ
マホは一番中学生らしいし、現実感があるキャラだなぁ・・・

#- | URL | 2011/03/12 Sat. 16:57 * edit *

真穂のキャラを知った今となっては、妄想だったんじゃないかと若干思いますがねw
ただ、少なくとも「いろいろごめん」的な気持ちはあっただろう気がして、
それを言語化せず、エビフライで表現するのは、やっぱり自分の間違い認めたがらなそうな
真穂っぽいなあと今でも感じます。

彼女の、どこにでもいそうな等身大な感じは結構好きです。

おぐりきゃっぷ #- | URL | 2011/03/13 Sun. 03:29 * edit *

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