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シューティング千夜一夜 ~第214夜~ キャリバー50

キャリバー50 タイトル

第214夜。
今回は戦争物を一つ。

セタの「キャリバー50」を紹介します。

****************************

キャリバー50 ゲーム画面その1

キャリバー50 ゲーム画面その2

ベトナム戦争をモチーフにした任意スクロール型シューティング。
幽閉された小屋から飛び出して脱出するまでを描く逃走劇です。

ループレバーと2ボタンで主人公を操作。二人同時プレイが可能です。

ループレバーのデバイスは回転させることで銃口の向きを変えることができます。
全16方向に攻撃方向を展開可能。

これにより、移動しながら移動先以外の方向の敵を倒すことができるようになっています。

2つのボタンによるショットは、マシンガンと手榴弾の発射に使用。
マシンガンは連射可能な通常ショットの扱いで、手榴弾は弾数制限のある威力と攻撃範囲が大きな爆弾の扱いになります。


キャリバー50 ゲーム画面その3

敵を倒したり箱を壊したりすることで、弾薬を取得することができます。
弾薬を取れば取るほど自機のショットパワーが上がり、ショットがマシンガンからロケットガン、火炎放射能までパワーアップしていきます。

また、時々出現するアイテムには手榴弾をパワーアップさせるものや、手榴弾の弾数を増やすものなど様々な効果があります。アイテムの出現率はランダムの模様。

また、途中に飛行機に乗ることも可能になるポイントもあります。
飛行機は備え付けのバルカン砲をループレバーで回しつつ、ショットで撃ちまくることができます。
ただし飛行機については、一定の軌道を描くと勝手に自爆します(ミスではない)。

目的はただ前に進み、最後に控える味方のヘリのもとまで辿り着くこと。
それまでの道のりの中で森林や洞窟、敵前線基地などを進むことになります。

見事、最終地点に辿り着くことができればエンディングです。


****************************

キャリバー50 ゲーム画面その4

キャリバー50 ゲーム画面その5


このゲームを表現するなら「退廃的な雰囲気が売りの戦争シューティング」。

ベトナム戦争という実在の歴史をモチーフにしたシューティングになるのですが、ゲームの中に含まれるテーマや背景の色使いなど、実に土臭い雰囲気を醸し出してくれる作品でもあります。

セタは「スーパーリアル麻雀」シリーズという華やかでエロティックなシリーズをリリースする傍ら、「ツインイーグル」といった硬派なシューティングをリリースする事でも定評があるメーカーです。

今回の「キャリバー50」は、硬派なセタ作品の一端とも言えます。


キャリバー50 ゲーム画面その6

硬派とはいえでも、キャラクターはデフォルメ表現されてるのがメイン。
兵士一人一人の動きが妙に細かく、動きが細部まで行き届いているのがわかります。

敵の動きも味方の動きも実に細かい造りが好印象で、よく動きます。
オープニングデモで味方を揺さぶる動きや、そこら中にいるニワトリや牛・亀といった動物の類、銃を構えて突進する敵の動きに至るまで、小さいながらもアニメーションが細かいのがわかります。

そういったキャラクターが何十何百と登場し、物量で魅せてくれます。
モブの魅力とでも言うべきなのでしょう。


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キャリバー50 ゲーム画面その7

キャリバー50 ゲーム画面その8

基本デフォルメで表現されているため、退廃的な雰囲気ではあれポップな一面も垣間見えてきそうなものです。しかし、このゲームが硬派たる所以は、戦場を生々しく表現しているその世界観にあると思います。

こんなに生き生きとしたキャラクターがあたり一面にいるのに退廃的に感じるのは、「ベトナム戦争がモチーフだから」というのも理由の一つ…
なのですが、それ以上に怖いのは、敵の屍が消えずにその場に残るという、一種のグロテスクともとられかねない仕様になるでしょう。



↓この屍の群れ・・・
おびただしい屍の量


まさに地獄絵図


大抵のゲームにおいては、日本というお国柄のソフト表現によって、敵の屍が半透明になって消えるという仕様がなされたりするもの。ほとんどのゲームはそうなっているのではないでしょうか。

ところが、この「キャリバー50」では敵が死んだら、そのまま死体が残ってしまいます。一定時間で消えることもあるにはあるのですがその場からなかなか消えてくれないのが怖い。
大量に敵がいる場所にはその分だけ屍の数が残ることに。

しかも屍のグラフィックも様々な種類があるために、すさまじいほどにリアリティが増してます。
本当に怖い。

少ない数の屍だったらまだいいものの、このゲームでは敵が普段から物量で攻めてくる傾向にあるので、撃ちまくっているとおびただしいほどの屍に晒されることになります。
敵の外形がソフトながら、あたり一面に広がる死屍累々な状況は、ちょっとしたホラー映画でも見ている雰囲気。

キャリバー50のある意味「セールスポイント」です。

正直、人によっては生理的にうけつけないほどのインパクトになるでしょう。
個人的に、自分もこういったゲームは受け付けない傾向にあるのですが、雰囲気作りには一役買っていた点では評価してもいいのではないかと思います。


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キャリバー50 ゲーム画面その9

キャリバー50 ゲーム画面その10

ゲームとしては乱雑ではあれ、ただただ敵を撃ちまくる事に終始している感があります。物量で四方八方から攻めてくる敵の群れを、いかに手持ちのマシンガンで叩きまくれるかが長生きできるポイント。

すさまじい物量なので、いつの間にか攻撃を喰らっていることも忘れるかもしれません。事実「敵の攻撃」という観点で見ると、攻撃方向がてんでバラバラだったりするので、喰らっている実感がわかりにくいです。

スクロールを戻すといきなり大量の敵軍団が復活してたり、猛スピードでヘリコプターがかっ飛んできてマシンガンをぶっ放されたり、敵を捌きながら歩いてると突然落とし穴に落ちてたり。
ミス上等のゲーム性ゆえに、1コインクリアとかの要素はあまり考えられてないのかもしれないです。

むしろ敵の攻撃に重点を置くよりも、自機の撃ちまくりに爽快感が凝縮されているような気がします。それこそ理屈抜きで、大量に攻めてくる敵を撃ちまくり。
ただひたすらに撃ちまくって「ストレス発散!」みたいなゲーム。

ある意味、シューティングの正しい形を提示してくれてるようなゲーム性になっているのが興味深いです。


キャリバー50 ゲーム画面その11

ところで、このゲームはディップスイッチの設定次第でスコアの表示を無くすことが可能になっています。うちの近所のゲーセンでは、スコア無しがデフォルトになって置かれておりました。

撃ちまくりの爽快感があるにもかかわらず、自分はそんなにこのゲームをやり込まなかった方。実はその原因になっていたのが「スコア無しがデフォルト」だと思い込んでいた事ではないかと思っています。

不気味な表現もあるにはあるのですが、それ以上にスコアが無いせいで思ったようにハマれなかったのも事実だったりします。

確かに今も昔もスコアがあまり意味をなしていないゲームというものは存在していましたし、稼ぎとなると本来のゲームから逸脱するようなプレイを強いられるゲームもあったために、それ自体が意味を成していない事も多々あります。

撃ちまくりの爽快感を強めたいがために、こういった設定を加えたのかもしれません。


でもスコアが無ければ無いで、逆に味気無いというか。
いつもあるものが無いとなると、妙に違和感が生じるものなんですよね。

スコアの無いゲームは個人的にはあまりやらない方で(タイムアタックがあれば別ですが…)、理由としては成果が目に見えてわかり辛いからというのがあります。

スコアの概念は目を奪われすぎると危ないものの、自分のプレイの成果を視覚的にわかりやすくするためにも必要不可欠だと思うんですよね。個人的には。
つまらないスコアであっても、これからの成長の糧にするための基準にもなりえるものですから。


なお、このゲームではデモ画面にランキングが出てきません。
エンディングに辿り着けば必ずネーミングできるのですが・・・
(ドッグタグに刻むという形)

ひょっとしたらスコア無しが前提だったのかも。


****************************

キャリバー50 ゲーム画面その12

「キャリバー50」は何も考えずにスカッとしたい人向けのゲームだと言えます。
とはいえ、独特の表現で引いてしまう要素もあるので、万人向けという訳ではないゲームの印象があると思います。

この辺の割り切りが難しいところになりそう。


それにしても、途中で出てくる「人喰い猿」のインパクトはすさまじいですね。
なんでこんなところにいるんだ…


人喰猿軍団

| シューティング千夜一夜 | Comments(14) | Trackback(0) |

コメント

これも出回り悪かったような

2008年03月16日(日)02:35 メガ炉どん #- URL 編集
細かいグラフィックでしたね。ただ難易度がハンパじゃなくてコンティニューまではしなかったですね。
どうもセタはリアル麻雀が難易度の物指しになっているような気がしてしょうがないです。あとこれの死体は後味悪いですが目撃もなんか集団リンチにされたり警察からも殺されかかったり嫌な気分にさせられるゲームでした。

つか、人食い猿って・・・・

2008年03月16日(日)10:10 しろっち #nmxoCd6A URL 編集
なんか某キ○○コ○グよりひ弱だな・・・・・ループレバーゲーム(特に「怒」)は最初射撃方向を変えるやり方が分からなかったけど何度かプレイしてみてすんなり進めるようになったのが良い思い出でしたなぁ・・・

このゲーム自体は数回しかやったことがないのですが、音楽が妙に印象に残ったなぁ・・・・にしても、得点表示がディップスイッチで表示/非表示できるとは(しかもハイスコアランキング出ないって・・・・)・・・・ゲーメストのスコアラー泣かせの仕様だな・・・・
つか、敵の屍が残るというのはトラウマ来そうだな・・・今だと倫理上の検閲に引っかかりそうだな(メタルスラッグとかは屍はすぐ消えるけどやられ方が・・・・_/ ̄|○ )

庭には二羽鶏がいる。

2008年03月16日(日)16:19 芸夢人 #- URL 編集
 1,2度プレイした事あります。
グラフィックがよいのが好印象でした。
ループレバーの扱いがイマイチわからず
すぐなくなった言って記憶があります。
 あのレバーに慣れればもう少し長く
プレイしていたかも。

操作もちょっとクセがありました

2008年03月17日(月)23:03 K-HEX #xHucOE.I URL 編集
>メガ炉どんさん
セタのゲームはほとんどが連コインを前提にしたような造りになってましたね。

そういえば「目撃」もセタでしたっけ。
犯人と警官の両方から追われる身になった悲しい主人公が印象的。


>しろっちさん
スコア表示有りだったらそこそこハマったと思うんですけどね(ちなみにこのゲームって、スコア非表示が本来の姿らしいです…)

セタの音楽は無駄にいいものばかりですね。ツインイーグルしかり。
キャリバーは、今出そうとすると絶対に検閲モノでしょうね。


>芸夢人さん
ループレバーは動かし方にクセがあるので、使いこなすのは結構キツイところがあるかも。
細長い形なので、指を酷使しすぎて痛めちゃったりとか。

デモ画面のランキング

2008年03月19日(水)01:50 izki #ms3NajEc URL 編集
初めて書き込みます。

このゲームでのランキング画面、自分は見た覚えがあるのですが…。
『無事戦場から帰還し、家族に迎えられる主人公』のセピア色のCGを背景に、1位~50位の名前とスコアがドッグタグで表示されていました。
画面の半分ほどもある大きなドッグタグが50人分(!)スクロールして表示されるため、やたら時間のかかるランキング画面でした。
これもディップスイッチなどで表示・非表示の設定ができたのでしょうか。

それにしてもスコア非表示がデフォというのは驚きですね。

ご報告ありがとうございます

2008年03月21日(金)01:11 K-HEX #xHucOE.I URL 編集
>izkiさん
どうもはじめまして。
コメントありがとうございます。

調べてみると、これランキングはありますね。ドッグタグが確かに流れてました。
初期状態では全く見られないだけで。
このあたりは修正を加えようと思います。
ありがとうございました。

あとスコア非表示がデフォなのかは、実際にはよくわからないのですが、うちの近所はスコア無しで置いてありました。
開発中はスコアの概念が無かったようで、ゲーメストの記事に載った時もスコアが無かった気が。

セタ・・・

2008年03月21日(金)01:59 ぷらむ #o3FgimTE URL 編集
>セタは「スーパーリアル麻雀」シリーズという華やかでエロティックなシリーズをリリースする傍ら、「ツインイーグル」といった硬派なシューティングをリリースする事でも定評があるメーカーです。

これも、過去形なんですよね・・・orz

アルゼのバカヤロウ・・・
セタのゲームクリエイターはとうの昔に四散しました・・・

ちなみに、うちの近所ではスコアありでした

過去の話なんですね

2008年03月21日(金)02:21 K-HEX #xHucOE.I URL 編集
>ぷらむさん
スーパーリアル麻雀はそれなりに定評があったはずなのに。

>ちなみに、うちの近所ではスコアありでした
あ、スコア有りでしたか。
結構他の場所でもスコア有りがデフォだったりして。

すごく・・・死屍累々・・・

2008年03月22日(土)01:34 sakamata219 #- URL 編集
初カキコ、このゲームは人食い猿の他に
殺人トラクターとか爆弾抱えて
こっちに来るベトナム娘
(地獄の黙示録のオマージュ!)
とか、色々な意味でイヤすぎ・・・
いや!やりすぎなゲームでしたね。
 
そういえば、同じループレバーを
使った ”目撃 ”なんてゲームも
セタは出してましたね・・・。

この世界観は異常

2008年03月22日(土)02:12 K-HEX #xHucOE.I URL 編集
>sakamata219さん
はじめまして。コメントありがとうございます。

やたらとベトコン魂宿ってたゲームで、雰囲気も非常に殺気がみなぎってきてたような気がしますよ。

屍が残るフィーチャー考えた方は変な意味で天才でしょうね。
やりすぎてる感もありますがw

>目撃
セタ出してましたねー。
警察からも犯人からも追われるって、どんだけ不幸なんだよと。

あれはあれでまたショッキングなゲームでした。
タイトルのシンプルさからして、怖さを感じます。

ベトナムの悪夢

2008年03月29日(土)01:12 武紳 #BikgAKP6 URL 編集
ゲームタイトルの原意は50口径。ベトナムが舞台だとM2重機関銃の事でしょうか。

地元にはほんの一時入荷したきりで、未プレイに終わってしまいましたが、絶大なインパクトを残す屍の山には、言い知れぬリアリティに戦慄を覚えたものです。
密林に潜む敵に対する恐怖と、その反動とも取れる過剰なまでの火力は、アメリカから見たベトナム戦争の縮図のようで意味深長。

キャラクターの細かい演出は、後年のショックトルーパーズ2ndに通じるものがあります。致命傷の敵兵に撃ち込んでも点が入る仕様は、いささかやりすぎの感はありますが。

CAL50って機関銃らしいですね

2008年03月30日(日)20:19 K-HEX #xHucOE.I URL 編集
>武紳さん
あのゲームの屍の山はすごいものがありますよ。
リアリティを出そうと思うが故の演出でしょうけど、でもやりすぎ感もあったような。

>ショックトルーパーズ2nd
マニアックなボーナスと巨乳が印象的なゲームですなw

2008年11月25日(火)12:58 天安 #- URL 編集
質問なんですが、これって家庭用ゲーム機で出てないんでしょうか?
というか、池袋のサンシャイン60の中でやってたゲームショー(みたいな奴)で見た記憶があるんです。ちなみに開発中でした。
ハードは覚えてないんですが、スーファミはすでにあった時代だと思います。

アーケードですごく印象に残ってて、大好きなゲームだったんです。
結局発売されなかったのかなぁ。

2009年11月05日(木)23:05 岩崎六時郎 #- URL 編集
>天安様

約1年後の亀レスで申し訳ありませんが
『キャリバー50』はメガドライブに移植される予定でしたよ。
しかし、グラフィックがファミコンを彷彿とさせる程に貧弱だったせいで
各ゲーム雑誌のレビューで散々叩かれてしまい
発売寸前になってグラフィックの修正と称して
約1年間延期したものの、これがまたグラデーションを
若干強化しただけのレベルに留まっていたので
再度レビューで叩かれた後、発売日リストから
タイトルが消えてしまいました(汗)。

ちなみに海外ではグラフィック修正前のバージョンで
正式に発売されています(笑)。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm7165040

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