あたっく系

第64夜は「サイコソルジャー」。
SNKの作品の中でも、かなりの有名どころでしょう。

ただ、麻宮アテナを知ってても、本作品を知らない人は多いかも。

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ＳＮＫを代表する、横スクロールシューティングアクションゲームとして有名な本作。

麻宮アテナ（１Ｐ）と椎拳崇（シイケンスウ：２Ｐ）を操って、６ステージ目にいる「屍愚魔」のボス、「ジグ・ド・ダビデ」を撃破するのが目的です。

アテナ・ケンスウはキングオブファイターズ（以下KOF）でもお馴染みのキャラクターですが、この頃の衣装は、アテナがセーラー服、ケンスウがなんだかよくわからないパンクスタイルと、KOFでのいつものスタイル？を見慣れていると、案外違和感があるかもしれません。

特にケンスウの変わりようにはKOFを見た時に、逆にこちらが違和感を覚えたほどですが…

操作体系は、１レバー２ボタンのスタイル。
ショットとサイコボールに使用します。

ショットは電撃を浴びせるタイプで、画面上に存在する数が３発と決まっています。連射は有効ですが、不用意に連打すると、ショットが撃てなくなって隙ができるので注意です。

KOFでもお馴染みのサイコボールは、左下のパワーゲージ（アテナの場合）を減らして射出する、いわゆるパワーショット的な存在。
サイコボールアイテムを取った数に応じて、射出できる攻撃が異なってきます。

サイコボールをまとっている時はシールドの役割も果たしており、敵の炎などをゲージを減らしつつ消してくれます。
飛び道具は比較的嫌らしい飛び方をするので、案外バカになりません。

壁を壊すと、中からパワーゾーン、又はアイテムが出てきます。
その中でも強いのが、KOFの武器にもなったサイコソードで、破壊できる地形を一撃で壊し、ショットが地形を貫通して飛ぶようになります。

逆にアンチアイテムも多く、サイコゲージを減らすゾーンや敵を進化させるアイテムなどが代表例。
一人プレイだと、アテナがフェニックスに変形するアイテムもアンチアイテムの代表と化します（変身後はボールとサイコゲージが０に…）。

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出回りこそ、そこそこレベルなのですが、このゲームはかなり話題になりました。

まずはこのゲームが「アテナ」の続編であること。
赤ビキニの王女様を操るファンタジー世界が、一転して荒廃した街が舞台になったのもすごいのですが、アテナの姿形もそれに応じてセーラー服になっているのもすごいところ。

オフィシャルイラストに案外萌えた燃えた人も多いかもしれません（笑）

そして、ゲームもそれに伴って変化しており、「アテナ」が純粋なアクションゲームで、その続編「サイコソルジャー」は強制横スクロールアクションシューティングに変貌しました。

サイコソルジャーのゲーム性は、カプコンの「ソンソン」をやや派手にしたようなタイプに見えます。




しかしこのゲームといえばやはり「歌」でしょう。

音声合成の珍しい時期にリリースされているだけに、この歌うアクションシューティングは、かなり話題になったように思います。
実際にゲームの基盤から歌が流れるのは、当時としては非常にレア扱いなだけに、注目度はグンバツに良かったでしょう。

今でも「歌」のあるゲームは少ないですから。

サイコソルジャーを知っていれば
「ファイヤーファイヤー」
とタルそうな（笑）声で歌うのが通というものでしょう。

歌っているのは清水香織さん。

今ではプロ雀士の「清水香織」が有名かもしれませんが、その方とは全然別人で、当時鳴り物入りで登場したアイドルにこういう方がいました。

知っている人なら、佐々木主浩の前妻と言えばわかるかもしれません。
ホストにハマっていると、三流雑誌等にゴシップ記事を書かれたあの人です。

ちなみにアイドルとしては泣かず飛ばずだったようですね。
こんな事情があるせいで、黒歴史っぽい扱いになりそうな気が…

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でも、ゲームとしては、逆につまらない部類に入るかもしれません。


原因はやはり難易度の高さ。

当時のSNKのゲームといえば、やや雑に作られているようなきらいがあり、どうも難易度のバランスを取っていないのではないか？という状態でリリースされたものが多かったような気がします。

前作の「アテナ」もその類で、知らないとほとんど抜けられないようなトラップ＆攻撃が多すぎて、ほとんど初心者の入り込む余地の無いゲームに思えます（攻略できれば良ゲーって人もいるけど）。

その続編の「サイコソルジャー」でも、そうしたSNKの悪い点が見受けられ、わからないと避けられないようなトラップが満載です。
１回ミスすると、最弱状態で放り出される格好になり、復活はかなり難しいものでした。また、場所によってはそのまま一直線でミスになるところも少なくありません。

もっとも、ノーミスで進んでちゃんとした攻略法を作れば１コインクリアも不可能ではないのですが、それでも最終面は凶悪な難易度だと感じました。

前半面からかなり敵配置がいやらしいのですが、最終面のそれはさらにひどくなり、敵のいやらしい動きから、復活する壁、ラスボスの動きのパターンなど、ほとんどクリアさせる気が無いほど。

バランスさえ良ければ名作になり得ただけに、ちょっと残念なところです。

しかし、大分たってKOFのブレイクがあり、麻宮アテナが認知される結果になったので、「これはこれで良し」ということかもしれませんが…

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いろんな意味でSNKの歴史を刻んだ「サイコソルジャー」。
麻宮アテナの変遷を見る上でも、重要なゲームであることは間違いありません。



P.S.
そういえばプレステにもアテナ主役のアドベンチャーがあったような。