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Kazu'Sが感じたことを遠慮無しに書き込む為のBlog。気分が悪くなっても知りません(笑) 自己責任で。 基本アニメレビュー。「シムーン」「RED GARDEN」。最近はひたぎ蕩れでミナ蕩れです。

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結局各エピソードは断片的になってしまいましたが、それでもシリーズを通してのテーマはそれなりに見えたように思えるし、その視点というのはなかなか鋭いなと感じました。ラストのフミカの話は、特にテンポや構成が秀逸で、最終回である今回は、緊張感が高く、情報が詰まった良い回だったと思います。

この社会で一番醜く、薄汚く、かつ無責任なのは大衆。そして、その脇で、片棒を担いでいるのがマスコミ。この二つが社会の2大悪であることは真実でしょう。そして、そんな社会で最も卑下すべき制度が家族制度。そんな社会になんの疑問もなく生きていけるのは、鈍感で従順な大衆予備軍である家畜達。犠牲になるのは常に繊細な精神をもった子供達であるというのは現実です。

フミカは偶然にも救われた形になりましたが、彼女のように救われず落ちていく子供達は、何人もいるでしょう。何故そういう子供達は救われないのか、某インチキ団体が主張するような児童ポルノなどぶっちゃけ大した問題ではありません。問題があるとされる虐待ですら、最後の最後の行き場としてフミカは選択しました。

特定の価値観の押しつけ、とそれに便乗する無責任。もし本当に子供を救いたいと思うならそれを撲滅するべきです。常識や倫理を口にする連中から権限を奪い去る。それが一番の近道ってことでしょう。にも関わらず、子供にとって本当の敵が一番子供の為になどと声を上げるという、滑稽な世の中が現在です。

結局、フミカは自分の力で自分の存在を肯定する以外に無かったわけです。勿論究極的にはそれは絶対条件な訳ですが、彼女のような家族制度の犠牲者は、自らの存在を定位させることが困難になっている場合があります。だからこそ彼らは未成年であり、保護すべき対象となり得る訳です。彼らに必要なのは、悪と称されるモノから隔離することでもなく、また悪意と称されるものから隔離することでもない。そんなことをしても未成年というモラトリアム期間が延長されるだけでしかありません。年齢が全てを解決するわけでは決して無い。知識と経験と意志が揃えば、年齢に関わらず自立は出来るし、それが揃わない限りいつまで経っても自立は出来ない。

そんなエグイ部分を露骨に表現した痛快な作品であったと思います。これを見て苦々しく思えればまだ芽があるかもしれません。けど、客観的には見えてもそれを自分に投影出来ないのが大衆の特徴でもあります。だから、大衆というのは大衆としてこれだけ長い期間存在し続けました。なかなか救われない世の中です。
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