SMAPの木村拓哉(31)が宮崎駿監督(63)の最新作「ハウルの動く城」(東宝配給で今秋公開)に声優として出演することが12日、発表された。詳細はSANSPO.COMの記事を参照してほしい。
で、この配役、はっきり言って不評である。Bulkfeeds Searchで検索をかけてみても分かるが、期待よりも落胆の声が圧倒的に多い。私もこのままキムタクを使った場合、失敗する確率がかなり高いと感じている。なぜならキムタクにはアニメの声優で美青年を演じる上で三つの要素が欠けているからである。
1.実写においては映えるが、アニメにおいては押しが強いだけになる。
2.キムタクは美青年だが美声ではない。
3.演技力の問題。とくに独特の言い回しがアニメには使えない。
1に関してはアニメにおいてはあまり映えない声の方がよいという意見もあるはずだが、それも程度問題である。普通にしゃべった場合、通りの悪い映えない声であるのはデメリットにしかならない。むしろあの独特のしゃべり方がキムタク臭を強く感じさせることになり、役のイメージよりもキムタクのイメージが前に出すぎてしまうことになりかねない。イメージが全面に押し出されない声という意味ではSMAPの稲垣吾郎の方が向いている。
2で指摘しているように、彼の声はいわゆる美青年を連想させるような声質ではない。むしろダミ声に近い声質である。言い換えると美中年の声といえばいいのかもしれない。見た目は美青年であっても、声は綺麗でないのだ。SMAPの中で言えばおっさん声の系統に入るといっても良い。同じSMAPならばむしろ草なぎ剛の声が美青年のイメージに近い。草なぎの声ならばでしゃばりすぎず、上手く使えば非常に良いトーンに仕上がるはずだ。
3は多くの方が指摘しているが、キムタクの演技力には以前から疑問符がつけられている。特にどの役をやっても「キムタクがやっている」ということが前面に出てしまい、役の印象よりもキムタクの印象が残るという状態である。また棒読みに近いしゃべり方や間を外す言い回しなど、アニメにおいて使うことが出来ないやり方を多用しており、役者としてはともかく、声優として考えた場合明らかに能力が不足している。いわゆる声色を変えることが苦手なタイプである。ちなみにSMAPの中で声色を変えることが得意なのはリーダーの中居正広だが、彼はかなり汚い声なので残念ながら美青年の役には無理がある。
以上のような条件を考えると、キムタク採用は明らかな失敗であり、営業面での話題性を勘案したとしてもかなりの冒険であることは言うまでもない。
私見なSMAPの美声年ランキング
1.草なぎ剛
2.稲垣吾郎
3.木村拓哉
4.香取慎吾
5.中居正広
見た目の人気ランキングとはだいぶ異なるがだいたいこんな感じではないだろうか。評価する人によっては1位2位が入れ替わるかもしれないが、あとはさほど変わらないだろう。
個人的にはキムタクから草なぎ剛あたりにバトンタッチさせたほうがいいように思える。同じ事務所であり、SMAPのメンバーでもある。代役という形にはなるだろうが、根回しなどを考えれば同じグループから選択するほうがいいように思える。既に述べた通り、草なぎの声ならばキムタクよりも美声年に近く、アニメにおいてはむしろ適役だろう。さらに海外での展開を考えるならば、韓国版でも草なぎ剛に声優を勤めさせるというのもありえるのではないだろうか。韓国においては、草なぎ剛はチョナンカンの名前で知られており、日本人としても認知されている。ある意味博打になることは否めないが、日本の映画として認知させる意味でも、韓国版で日本の俳優を使う意味はあるのではないだろうか。
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