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葛飾北斎が描いた波は、ハイスピードカメラでとらえた波と酷似していた。

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 日本が誇る江戸時代後期の浮世絵師、葛飾北斎は、荒々しい波の描写を描いた「神奈川沖浪裏」が、海外の芸術家に高く評価され、ゴッホや、ドビュッシーなどに影響を及ぼしたといわれている。

 そのダイナミックな波頭が崩れる描写は、一見抽象的にも見えるが、ハイスピードカメラで撮影された波と比較すると、写実的であり、北斎の洞察力のすばらしさを実感することができるのだ。

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 フランス人写真家のピエール・カローは、過去10年に及び、パワフルな波の様子をハイスピードカメラで撮影するプロジェクトを実行している。

 ピエールの撮影した波はそれはそれですばらしいのだが、それがまさに北斎の絵、そのものであるとしてネット上で話題を呼んでいた。

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via:thisiscolossal

 ハイスピードカメラの波の写真も素晴らしいものがある。ピエール氏は、波のハイスピード写真は時として二次元のように視覚化されることがあると述べている。湾曲する波が浴びた光の反射は実に美しく、飛び散る泡と相まって、時にパワフルで、時に静けさを感じさせる。その海のもつ二面性を北斎は江戸時代に忠実に描写していたようだ。以下は北斎の描いた波の絵である。見比べてみてほしい。

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この記事へのコメント、98件

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  1. 動体視力がかなり優れていたという伝えは有名だよね(・∀・)
    あとダ・ヴィンチも水の流れを正確に把握する画家だったとか
    近代化されてない昔の人のが身体能力高かったんだろか??

    1. ※1
      イチローを例にとって現代の全人類の動体視力が高いっていうのと同じ

  2. トンデモ歴史本で「宇宙人だったんじゃないか」って言われるくらい謎の多い人らしいね
    そこ痺

  3. 生物学者とかも絵の素養ないとやってられなかったらしいね
    まあ考えてみれば、写真とかないから当たり前なんだが

  4. 記事タイトル「酷似していた(こくじしていた)」ならわかるけど
    「激似していた」って「げきにしていた」って読むのかい
    それも面白いけどw
    にしても北斎の波の勢いの筆致は真に迫るものだったんだね!

    1. >>6
      そんなくだらねーことに突っ込むなよ。
      わかればいいんだよ言葉なんて。

  5. (何万枚と撮った中で北斎っぽいのをピックアップしたのでは?という邪推)

  6. 有名な漫画家とか宮﨑駿とかも街に繰り出して人間の動きを観察してたらしいし
    描くものをよく知るのが重要なんだろうね

  7. 船の大きさから北斎の方は大波だから
    ハイスピードカメラの方は普通の波の一瞬でしょ

  8. 人間の目は確かに優秀だけど絵としての波の表現を追求していって結果的にカメラの映像に似たのかも

  9. ほんとだ!北斎さんすごいな!
    小布施にある北斎の美術館もいいよ!

  10. ホントに絵の上手いひとは表現力より観察力が凄いんだよね。
    マンガ家の某浦沢氏は登場人物のネタに困るとカフェ等に居座って
    ひらすら人を観察&スケッチしてるらしい。
    もしかしたら、みんな知らない間にキャラにされているかも?w

    1. ※14
      某浦沢の漫画に登場するもモブはほとんどが有名な俳優や政治家のトレースだよ
      わからないのがどうかしてる

  11. ネットってやっぱり凄いよね
    家に居ながらにして、人の芸術であったり、自然の芸術を目にすることが出来るんだから
    それでいて、実際に見るとまた色が違うんだろうしw

  12. これが本当の『絵師』。
    今の人達は簡単に絵師とか言い過ぎ。

  13. 北斎はダ・ヴィンチと一緒の目を持っていたのかもな~
    でも個人的には歌川広重の方が好き。

  14. このハイスピードカメラ画像よりも、
    以前テレビで、波の超スロー映像だったか静止画像だったかを見た際に
    「波頭」の「しぶき感」がまんま北斎のそれですげーと思ってた個人的に

  15. 絵画も写真も現実を自分自身のレンズを通して徹底的に観察して初めて、オリジナルを作ることができる
    どんなにデフォルメされた世界でもそれは同じこと

  16. 今みたいに便利な文明の利器が無いからこそ優れた人が出てきたんだなと思う。
    人間の足で東京大阪間走るのが当たり前の時代なんだぜ…

  17. う~ん、北斎に限らず水墨画等でも使用される伝統的な技法だと思うんだけどねえ

  18. これだけ天才なのに90になるまで自分は立派じゃないと自己評価できるのがすごい

    1. ※30
      慢心したらそこが行き止まりだからな
      「天才は1%の才能と99%の努力」を体現してる人だと思う

  19. さすが墓石に「画狂老人卍墓」と刻まれただけある
    88歳の人生であらゆるジャンルの絵を描いて
    ペンネームを30回も変えたり93回引っ越したり
    きっと脳の回転というか運動量がチート級に速かったんだろうなぁ

  20. 北斎の娘も凄いよね。初めて娘の応為の浮世絵見たときは衝撃うけたなぁ。
    それにしても激似じゃなくてやっぱり酷似っていうべきじゃないのかな?

  21. ものすごく集中力と想像力もすごかったのでは?と思いたい!北斎大好きです!生き方も!なんかおおらかな感じも好き!また美術館で北斎展やってほしい!

  22. 波の内側からの映像とか見てると
    脳みそで処理しきれない動きしてるんだよなあ

      1. ※83
        それは1%の閃きがないと99が無駄になるって解釈が正しいって話を聞いたが

  23. 絵心野郎「波がこんな形になるかよw浮世絵とかマンガだよマ・ン・ガ」

  24. 神奈川沖浪裏の元ネタは
    「波の伊八」
    でググれば出てくるで。
    元ネタの欄間彫刻といい、版画の彫師もそうだけど、あの時代の彫刻技術がすごすぎる。

    1. ※47
      テレビで見た
      北斎の作品より先に作られた寺の欄干にあれと同じ波の表現があって、場所的に北斎もそれを見た可能性があるってやつ

  25. つまり、北斎はハイスピードカメラを持った未来人だったという事なんだよ!

  26. 日本人はイメージの認識はあっても描写するには一般人にはむずかしい
    海外は大雑把なのが多いから無理だろう
    勤勉で職人気質の高い日本人の中から特に優れた北斎たから掛けたモノ
    産業でもそんな一面が日本を世界有数の国としている

  27. これって「マンガ」の表現だよね
    北斎も「北斎漫画」なんてものを残してるぐらいだし

  28. ハイスピードカメラというか普通にシャッター速度が速いだけだよね。ハイスピードカメラとか言うから動画かと思った。

  29. 結構有名な話だけど、これも実は一言注釈しないといけないことがある。
    北斎の描いた絵のスケールは数メートルから数十メートルの大きさだけど、カメラの写真は数センチから数十センチていどのスケール。実は想定してる大きさが全然違う。

  30. 俺みたいな凡人とは見えている世界が全然違うものだったんだろうな

  31. 北斎漫画とか見てると、火をヒの文字を連ねて書いて表現してたり、煙や風を描いてたり、エフェクトの表現の追求を普段からしてたことが分かる 西洋の絵描きが驚いたのは、水のような形が曖昧なものを、毛筆の筆致でくっきり輪郭を切り取って表現する発想そのものなんじゃないかな 油彩は輪郭を描くというより色を積み重ねるイメージだから

  32. 確か波浦図は、欄間にあった同じ構図を摸倣したんじゃないかという学説あるよ。

  33. >59
    47が言ってるやつだよね。
    確かに欄間を模倣したんじゃないかってテレビでやってた気がする。

  34. 波ってあんなに筋状なんだな。
    だから光の反射が細やかで綺麗に見える。
    写真であらためて見ると綺麗なもんだ。
    北斎の波の描写は、洞察力ではなく観察力から来るものだろう。
    観察して頭に入れた波の形状を、デフォルメして描いていると思う。

  35. 無理があるだろ。しぶきやらその人の作風だし。構成能力はあるとおもうが。

    1. >>63
      絵は自由なんだよね。
      スケールって後づけできるだよ。特に絵は表現としてわかりやすく、大げさに描く。
      個人的には元ネタになった波やは結構小さくて、絵面がいいように他の背景を平面的においてわかりやすく、かつあそびとして足したんだと思う。
      申し訳ないけど絵心ない人の揚げ足取りって面白味がない。
      見りゃわかるようなことまで嬉しそうに言うからね。

  36. 現代人もTVもゲームも車が周りに一切ない環境で生活してたら感覚が研ぎ澄まされそうだ

    1. ※64
      北斎とイチロー比べたら北斎の方が(動体視力)凄いんじゃね?って話だろ。

  37. 玉鋼を知った時も思ったんだけど、昔の日本人スペックおかしいだろw

  38. 昔の人がすごいのではなく、今も昔も、すごい人はすごいんだよ。
    昔はすごかったとか言う人は視野が狭い。

  39. 北斎の描いた波の比率が黄金比の近似値だったってのは見たことあるな

  40. 北斎の才能は
    まず人生にある
    それは漫画的作法をわきまえていることだ
    知り尽くしている
    それが現れていて、それだけを頼りにしている汚い清さがある
    北斎の生活を見れば家が汚くなれば引越し、また引越し、あるとき前汚くした家にそのままきて、掃除をするようになったという
    直感僧などではなく、雑感僧である あればあるほどよいごみのような感覚
    それをきれいに並べる江戸の完成である。今でこそ文明は満ち、バブルははじけ人類は最大 何でも飽きる
    江戸は満ち始め そこで飽きてどうするごみですら力 生きるちから 
    漫画の心

  41. 現代の職人さんにもたまにいるよね。相当高価な機械を使わないと検出できないような凹凸を指先の感覚だけで分かっちゃう人とか。
    畑は違うが、むかし長嶋茂雄がスポーツのバラエティ番組かなにかで、ホームランを打った打者のVTRを見た時に「ほら、打球の角度が73度くらいでしょう。あれだったら入るんですよ」みたいなことを言ってた。その時共演者一堂は「73?なんでそんな中途半端な数字?」みたいな表情になってたが、実際にVTRをもとに打球の角度を測定したら本当に73度だったのを見たことがある。
    何ごとか極めちゃうと知覚力が常人とは違う次元に行ってしまうんじゃないのかね。

  42. わざわざハイスピードカメラで撮影して静止画を抜き出さなくても
    ある程度大きな波が来たらこう見えてるでしょ
    見えたものをそのまま且つ、要らない部分を削ぎ落として絵にできるってホント才能だねぇ

    1. ※84
      一流の鍛冶職人は、鉄の気配が分かるのが当たり前とも言われてたからね。
      だから、餅鉄の様に不思議なエピソードを持つ最高級の鉄を、フラッと山の中で見つけたりもしていたぐらい。

  43. 山下清も一度見た風景を家に帰ってから明確に再現できてたようだから、似たような能力かもね。

  44. 浮世絵という独特の線や画法による注目度もあるんだろうけどさ
    明治大正のあたりの日本人は「洋画」を学ぶために必死だったんだよね。そこんとこ相互理解したいなぁ。

  45. 版画よりむしろ油絵の具で描きやすそうだな?
    印象派画家達はなぜあれを描けなかった? まあゴッホはアスペっぽいからな動体視力悪そう。
    でもゴーギャンなら、ゴーギャンなら、、

  46. これ大地震なんだけどね、誰も気付かないね
    和性イルミナティ予言カードだよ照合してみ

  47. カメラの写真は一瞬の光景をとらえたものだけど
    北斎の絵は動作の起こり始め→動作中→動作の終わりまでの時間軸が一光景として折りたたまれてるね
    観察した光景が脳内で摩訶不思議に変換されたのか、鍛錬のたまものなのか

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