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うれしいニュース、亡き我が子を17日間抱いて泳いでいたシャチの母に新たな赤ちゃんが誕生!

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(著) (編集)

公開:更新:

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Center for Whale Research/Facebook

 2018年、生まれてすぐに死んでしまった我が子を17日間も手元から放さずに1600kmも泳いでいた、悲しみにくれた母シャチの話を覚えているだろうか?

その母シャチの名はタレクア(J35)だ。だが彼女は2020年に続き、新たに赤ちゃんを出産した。

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 2024年12月20日、ワシントン州北西部の入り江、ピュージェット湾で、タレクアがJ61と名付けられた新しいメスの子シャチと一緒に泳いでおり、それが彼女の子であることが確認されたという。

亡き我が子を抱えながら泳ぎ続けた母シャチが新たに出産

 クジラ研究センター(Center for Whale Research)が初めてこの子シャチの存在に気付いたのは、2024年12月20日だった。

 12月23日、科学者やNOAA北西漁業科学センターの研究チームが観察を続けた結果、子シャチの母親がタレクア(シャチの識別番号:J35)であることを確認した。

 この子シャチが、授乳または授乳を試みている兆候として長時間水中に留まる様子も確認された。

 生まれたばかりの子シャチには、J61という識別番号が与えられた。また、研究チームはその腹部を撮影し、J61がメスであることを確認した。

 研究チームは今後も追跡観察を続ける予定だ。

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タレクアが産んだ生まれたばかりの子、J61 Center for Whale Research/Facebook

生まれたばかりの子シャチは危険がいっぱい

 タレクアが2018年に産んだ子どもは生まれてわずか30分ほどで死んでしまった

 だがその後の2020年、タレクアは再び子シャチを出産。当時の専門家はこれをビッグニュースと評した。シャチの妊娠の最大70%が流産か出産直後の子シャチの死亡で終わるからだ。

 今回の子、J61は今のところ生きているようだが、幼少期のシャチは常に危険と隣り合わせだという。

 特に最初の1年間の死亡率は非常に高いため、まだ楽観視はできない。

 シャチは流産や死産も多い。今回のJ61は未熟児で生まれた可能性もあり、タレクアに押されて泳いでいる様子も見られたという。

 クジラ研究センターは「タレクアは経験豊富な母親であり、この困難な時期を乗り越えて、J61を生き延びさせてくれることを願っています」とFacebookで述べた

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タレクアと生まれたばかりのメスの子 Center for Whale Research/Facebook

米南部定住型シャチは絶滅の危機

 南部に生息するタレクアのようなシャチは、米国で唯一絶滅の危機に瀕している群れだという。

 2020年の個体数調査ではわずか72頭しか観察されていない。2005年以降、10%
以上減少しているという。

 「南部のシャチの個体数を増やすには、とくにサケなどの十分な食糧供給が必要です」クジラ研究センターは述べている。

シャチ一頭一頭の出産が大切で、自分自身と子どもを養うための十分なエサがなくてはなりません

私たちは、サケの生息地の回復、ダムの撤去、大平洋北西部の漁業の合理的な管理などで、サケの数の回復を推進していきます(クジラ研究センター)

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追記:(2025/01/ 05)本文を一部訂正しました。

References: Center for Whale Research / Center for Whale Research

本記事は、海外で報じられた情報を基に、日本の読者に理解しやすい形で編集・解説しています。

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この記事へのコメント 5件

コメントを書く

  1. シャチの赤ちゃんて茶色っぽいんだね
    生存率がそんなに低いとは思わなかった
    元気に育って欲しいな

  2. 自然界が厳しいのは仕方ないとはいえ2回連続の悲劇は起きないで欲しいなあ
    健やかに育ちますように

  3. 亡くなってしまったそうですね。また頭に乗せて泳いでいるとか……。お母さんシャチのことを思うととても悲しいです。

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