監獄のお姫様 ネタバレと感想 第9話 娑婆(シャバ)の風は冷たかった?
宮藤官九郎さん脚本の【監獄のお姫さま】、第9話は「娑婆」です。う~ん、ますます分からなく=面白くなってきましたね~。以下ネタバレのあらすじです。
今回は、ずっと気になっていたこと~果たしてしのぶは本当にユキを殺害した(させた)のか、それともやっぱり冤罪だったのか~が明らかになったかのように見えました。しのぶは、面会に来た吾郎から、犯罪者の母親には勇介を会わせられないと言われた際、ふと、自分が沖縄でプリンスに吾郎を殺すよう命じたことを思い出したのだそうです。しのぶはかなり酔っていたためにずっと忘れていたらしい。
一方のふたばは、カヨを最後におばさんたちが皆出所してしまったためにすっかり孤独になったしのぶを可哀想に思ったらしく、しのぶの母の民代に匿名で手紙を書いたそうです。吾郎には内緒で勇介を面会に連れてきてやってほしいと。
が、民代はこの手紙を持って刑務所にクレームをつけに乗り込んできます。ふたばは最初ばっくれようとしましたが、紙で折った手裏剣が同封されていたことから足がついてしまいました。
鬼教官と呼ばれたふたばがそこまでお節介を焼くのは余程のことだという護摩のとりなしもなんのその、ふたばは民代の一言にブチ切れてしまいます。民代は、しのぶが無実を訴えていたのをこれっぽちも信じずに、あれは考えないことにした、と抜かしたのです。
おまえが諸悪の根源だっ!!
ふたばは民代をさんざん怒鳴りつけ、もう刑務官を辞めると言い放ちました。お節介はやめられないからっ!!
とまあここまでは良しとして問題はその後です。しのぶはそんなふたばに、どうやら自分がやったらしいと告げたのですよね。
それなのになぜふたばは「復讐」を決行しようとしたのでしょうか。当時の裁判では、確かしのぶは自分が故意に殺したことを認めた、否認めさせられたのでしたよね。だからもしあれがたとえ冤罪ではなかったとしても、故意ではなく偶然?によるものだったなら、再審請求すれば情状酌量の余地がある=減刑されるということなのでしょうか。
その後ふたばは宣言通り刑務官を辞め、カヨの前に現れたそうです。
そのカヨは、出所後最初の1年間を更生施設で過ごしながら美容院で働き、皆からのメールを待っていました。
~「[email protected]」の後半=数字の部分がいったい何を表しているのか気になって仕方ないのはおばさんだけでございましょうか~
どうやらリンちゃんからのメールだけは届いたそうですが、他からは待てど暮らせど、うんともすんともなかったそうです。スーパーで見かけて声をかけた「おばけ」には知らん顔され、財テクこと千夏も雑誌に写真が掲載されているのだから元気でいるはずなのに、なしのつぶてだったそう。
やっぱり娑婆に出たら皆忘れてしまうんだ~先生の言うとおりだった、と寂しく思いながらも、カヨもまた姫のことを忘れるよう努力したのだそうです。
その後、小シャブが店長を務める美容院=原宿駅から徒歩35分で働くことになったカヨのもとに、あれからずっと髪を伸ばしていたらしいふたばがやってきて「角刈りにして」とオーダーしたのだそう。
最初はそれが誰だか分らなかったカヨでしたが、その正体に気づき、しかも、ふたばがカヨの「復讐ノート」に細かく赤を入れて策を練り直したものを置いていったのを見てはもうじっとしていられません。ちなみにここにも手裏剣が挟まっていたそうです。
その手裏剣の裏に書かれていた「アジト」が、皆が吾郎を監禁していた場所のようです。カヨがドキドキしながらやってくると、そこには既に(ふたばを除く)皆が顔を揃えていました。
そこでカヨはとんでもない失敗をやらかしたことに気づかされます。カヨは自分のメルアドを「babakayo」(ババカヨ)ではなく「bakakayo」(バカカヨ)と登録していたのだそうです。無事メールが届いたリンちゃんはもともと「バカカヨ」だと思っていたらしい。
千夏はカヨが自分をブロックしていると誤解し、明美は娑婆に出たら忘れたのだとガッカリしていたのだそうです。明美はもともと堅気じゃないから余計にそう思ったのでしょうね~。
その明美が出所後は何でもやったのその何でもの中に「フーターズ」という言葉を聞いて、洋子がこっそり検索していたのも可笑しかったですね~。おばさんも負けずにググりました(=知らなかった)。
それでもうまくいかなくていっそ刑務所に戻ろうかと万引きを仕掛けたところを「わけえの」(結局わけえの)に止められて、元ダンの見舞いに行かされたそうです。その結果、遺産の20億!を受け取ることとなり、一躍億万長者の未亡人となったのだそうです。
それでも明美は、そして千夏も洋子も、決して復讐を忘れなかったのだそう。
こうしておばさんたちは再び結束し、勇介の誘拐に及んだそうです。勇介の顔は見たらわかると豪語していた洋子が見事に間違えたのにも大笑いでした。やはり最初の予感?通り、今ではすっかり女優が大好きになったおばさんです。
そして吾郎誘拐から6時間42分が経過した今、ふたばは晴海や長谷川たちも加えて「プレ裁判」の開廷を宣言いたしました。その頃マスコミでは、ふたばの関与はもちろんのこと、千夏も事件に関わっているらしいとの報道がなされています。
プレ裁判では、しのぶを犯人と断定することになった証拠が提示されました。ちなみに当時の裁判での検事=金城は満島真之介さんが演じていました。できれば姉弟対決も見たかったですね~。
当時決め手となったのはプリンスとしのぶの肉声が録音されたテープと、吾郎が刺されたナイフに付着していたプリンスの指紋だったそう。
一方で吾郎は自分の隠し口座からタイの口座に月々1万ドルを振り込んでいるのだそうです。吾郎はタイに土地を買って学校を建てるためだとうそぶきましたが、真実かどうかわかりません。
そんなしぶとい吾郎の口を割らせるために、おばさんたちはとっておきの作戦=(また)ハニートラップを用意していました。「女優」ではなく「財テク」の千夏が、亡きユキを演じて当時の様子を再現してみせたのです。もちろんそこでは吾郎が犯人の設定です。
ユキは、吾郎のためにさんざん体を張って貢いできたのに、吾郎はさっさと逆玉に乗り換えたとせせら笑ったのだそう。いやいやスゴイ想像力と演技力です。もしかしたら吾郎と寝た時にそう直感したのでしょうか。
その想像は的を射ていたらしく、吾郎は、自分を最後まで信じると言ってくれた晴海に、もう見捨ててくれていいと言い放ちました。俺は君が思っているような立派な人間じゃないんだっ!!
吾郎は、勇介を育てることはしのぶの了解済みだと晴海に嘘をついていたそうです。
う~ん、やっぱりますます分らなくなってきましたよね~。前回もそう感じましたが、吾郎という人間は確かにス〇ベのサイテー男だけれど、殺人を犯すような人間にはどうしても見えません。
ここで「爆笑ヨーグルト姫事件」の動画を見ていた長谷川が何か気づいたらしく、沖縄に行くと言い出しました。何か「決め手」となる証拠を思いついたらしいですが、現場に行って確認するまでは話せないそうです。
またリンちゃんも「プリンス」を連れてきました。いったいどうやって見つけたのでしょうね~お手柄お手柄。
でも来週は、やっぱりみんな(一旦は?)捕まってしまうようです。いったいどんな結末になるのか、今から1週間あれこれ妄想して楽しめそうです。
- 関連記事
-
- 監獄のお姫様 最終回ネタバレと感想 おばさんバンザイ!
- 監獄のお姫様 ネタバレと感想 第9話 娑婆(シャバ)の風は冷たかった?
- 監獄のお姫様 ネタバレと感想 第8話 刑務官若井ふたばの葛藤
- 監獄のお姫様 ネタバレと感想 第7話 「女優」が女優になった日
- 監獄のお姫様 ネタバレと感想 第6話 あなたは「奇跡」を信じますか?
- 監獄のお姫様 ネタバレと感想 第5話 おばさんのおばさんによるおばさんのための刑務所子育て日記
- 監獄のお姫様 ネタバレと感想 第4話 Back to the Past(過去へ戻る)
- 監獄のお姫様 ネタバレと感想 第3話 ケ〇ミルフィーユはポリグラフ?
- 監獄のお姫様 ネタバレと感想 第2話 友情の証はケ〇で作ったミルフィーユ
- 監獄のお姫様 ネタバレと感想 第1話 次回以降に期待です