ハイアット財団から優れた建築家に対して授与される、
「建築界のノーベル賞」と称されるプリツカー建築賞。
今年は日本人建築家の、山本理顕氏が選出されました。
日本人のプリツカー建築賞受賞者は丹下健三氏、
槇文彦氏、安藤忠雄氏、妹島和世氏+西沢立衛氏、
伊東豊雄氏、坂茂氏、磯崎新氏に続き9人目で、
日本は単独で、プリツカー賞受賞最多の国となりました
(アメリカ8人、イギリス4人、フランス3人)。
なお、山本氏の作品の特徴の1つに「開放性」があり、
境界線があえて曖昧になるように設計されています。
それを踏まえた上で、今回の選考で高く評価されたのが、
「建築を通じたコミュニティ創出」
の観点だと伝えられています。
今回の山本氏の受賞、そして日本人建築家に対して、
外国人から様々な意見が寄せられていました。
その一部をご紹介しますので、ごらんください。
「1300年って嘘だろ…」 世界最古の木造建築物 法隆寺の歴史に外国人が衝撃
翻訳元
■■■■■■ 山本氏のデザインは本当に目を見張るものがある。
彼の受賞は当然の結果だ!
+19 ニューヨーク■ 驚異的で、思慮深く、優れたアーティスト!
私たちを啓発してくれてありがとう。
+82 アメリカ■ この賞は文字通り建築界のノーベル賞だもんなぁ……。
+3 ■ 山本さんと横浜にあるオフィスの皆さんのことを、
元インターンとしてとても嬉しく思っています。
彼の作品とコミュニティの概念に関する研究は、
この栄誉に値すると信じています。
+24 フランス■ ピクサー映画「ウォーリー」に登場する宇宙船は、
この山本氏の作品から着想を得たと俺は踏んでる。
+7 アメリカ■ ようやくプリツカー賞が、
控えめな建築を称えたことに賛辞を贈りたい。
この受賞が他のデザイナーたちに、
冷静になり、エゴイズムを捨て、
大衆を尊重するよう促すことを期待する。
+12 ニューヨーク■ 光、自然、コミュニティ、
双方向性を組み合わせた建築の巨匠。美しい!
+21 ■ 実は彼のプロジェクトの1つを見た時は、
正直あまり期待を抱く事はできなかったんだ。
だけど実際に彼の作品群を見た時にようやく、
なぜ彼が称賛されているのかを理解した。
+2 ■ おめでとうございます。
今回の受賞は日本にとって、他国を上回る、
9回目のプリツカー賞受賞となった。
+67 ■ ミシュランで星を獲得したお店の数も、
日本は世界で一番多かったはず。
日本人は技巧を非常に重視してるね。
+20 (※ミシュランの星獲得数都市別ランキングトップ5は以下。
1位:東京 183店 2位:パリ 130店 3位:京都 97店
4位:大阪 93店 5位:香港 78店
東京は一ツ星、二ツ星、三ツ星全てで世界一)
「東京のお店は本場を超えてる」 CNN『なぜ東京は世界の食の都なのか』■ 山本氏のことは耳にした事がなかった。
今すぐ調べないと。
追記
今見てみたが、彼の作品は非常に興味深い。
そして彼の以前の指導者である、
原啓之氏にスポットライトを当てる、
いい機会なのかもしれない。
+12 ■ 個人的には大部分の作品には興味が持てなかった。
現在人気があるガラスとコンクリートの使用法と、
ほとんど同じに見えるから。
−17 ■ 建築で重要なのは素材の使い方だけではないよ。
+16 ■ だって、美しいじゃないか。
+3 ■ この賞を受賞する建築家の話を読むのを、
毎年楽しみにしている人間がここにおります。
+10 ■ 日本人は建築の傑作をいくつか生み出してるね。
これは日本人建築家の特徴なんだけど、
歴史の感覚と空間概念の使用を維持しながら、
モダニズムの教えを総合してるんだ。
+32 「日本が世界基準を作った」 避難所のウクライナ人を救う日本発のアイデアに称賛の嵐 ■ モダニズムの多くの原則は、
フランク・ロイド・ライトを経由した、
日本の伝統から来てる部分もあるから。
例えば京都の桂離宮の配置は、
ライトやアアルトの建築と似てるが、
桂離宮は17世紀に建てられている。
+10 ■ その上、彼らの建設労働者の職人技術は、
匹敵するのはスイス人しかいないほどだ。
たとえ素晴らしい設計があっても、
その設計に見合った技術を持たない請負業者では、
建築する事は出来ないわけだから。
+5 ■ 山本氏の言葉。
「空間を認識することは、
コミュニティ全体を認識することです」
自分にとってこの山本氏の言葉は、
建築の専門職全体を、簡潔に表現している。
+10 イスラエル■ 僕も建築に対する思いは彼と同じ。
建築が人と人とを繋ぐ架け橋となるように……。
つまりそう、社会関係を促進する建築だ……。
+4 フィリピン■ 山本さんにお会いできたのは、
自分にとってとても大きな出来事だった。
+4 バングラデシュ■ 日本建築の多くは、タタミを比率の目安としてる。
多くの家庭用住宅や自治体の建築物では、
このタタミが設計プロセスの調整役となり、
統一感のある秩序と比率を生み出している。
山本氏は優れたデザイナーであり、
そして多くの才能ある日本人に共通している事だが、
非常に謙虚な人柄だ。
+14 イギリス「布団にしたら腰痛が治った」 日本の布団にハマった外国人女性が語る利点が話題に■ 優秀な建築家、みんなタートルネックを着てる説。
+3 ■ 私は山本氏の設計した建物から建築の奥深さを学んだ。
社会のつながりを刺激するような住宅や施設が、
これからの時代にはもっと必要なんだ。
建物は街の雰囲気を変える事さえ可能だ。
+7 ■ 山本さんは半世紀にわたってこの仕事を続けてきた。
こういった賞の目的は、
優れたアイデアの再現を促す事では?
ちょっと受賞が遅すぎるよ。
+2 タイ■ 山本さんの作品は見事だね。
もう1人の素晴らしい日本の建築家である、
手塚貴晴さんの作品を思い起こさせる。
その素晴らしい使い勝手の良さから、
手塚さんが手がけた「ふじようちえん」は、
OECD(経済協力開発機構)によって、
「世界で最も優れた教育施設」に選ばれたんだ。
+2 オーストラリア■ もちろん受賞に値するさ。
彼の建物は人々を孤立させるのではなく、
コミュニティと結びつけるものなんだ。
ブラボー、山本さん!
+6 アメリカ■ 日本人のプリツカー賞受賞者が多いのは、
さすが建築の王国だと言える!
あまり知られてないことかもしれないけど、
日本の建築は技術だけじゃなくて、
デザインの面でも世界トップクラスなんだ。
+4 「どうやって造ったんだ…」 日本の建築技術の凄さが分かる1枚の写真に驚きの声 ■ あまり知られてないって事はないでしょ。
建築に対する興味の度合いもあるけど。
+3 ■ いつか山本理顕さんの師である、
原広司さんにプリツカーを贈ってほしいものだ。
+10 ■ どんな建物でも、デザインは行動を決定する。
人間のエゴのために聳えるモニュメントではなく、
より地に足のついた成果、
つまりコミュニティの創造が世界に認められたのは、
なんて喜ばしいことだろうか。
+14 イギリス■ 建築家の中の建築家。
一般庶民のための建築家。
それが、山本理顕と言う建築家なんだ。
+12 アメリカ
先日のコメント欄のゴタゴタに関してですが、
あの後にかなりの数のメールを読者の皆様からいただきまして、
しかも長文の励ましの内容が多く、色々と考えさせられました。
「そもそもコメント欄は必要ないのでは」
というご意見もあり、それも納得のいくものでした。
その上で、新たな気づきや知見が得られる事が多い、
コメント欄ならではの面白さがあると考えています。
そもそも今回のゴタゴタの一番の反省点は、
管理人が一部の声に過剰に反応してしまったことです。
寄せられたコメントの殆どがポジティブな物だったのに、
ネガティブな声に影響を受け過ぎてしまったことです。
今度は私がコメント欄の管理にあまり関わる必要がない形で、
近日中にまたコメント欄を復活させる予定です。
引き続き弊ブログをよろしくお願い致します。
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