風刺、4コマ、短編、長編などなど、
様々なスタイルで漫画作品を作り上げる漫画家の人々。
近年はWEB漫画などが増えている事もあり、
日本で活動する漫画家の正確な数は分かりませんが、
ダイヤモンド社「情報メディア白書2010」によると、
2010年に紙媒体で新刊の単行本を発刊した漫画家は、
6000人近くにのぼるそうです(2011年以降の情報はなし)。
その中で、日本では女性の漫画家が多数活躍していますが、
世界的に見ると女性のコミック作家は非常に稀。
今回の翻訳元の投稿者さんは、米国のジャーナリストなどは、
「コミックの世界では女性が十分に活躍出来ていない」と、
男女間で差がある事を指摘するが、なぜそういった人たちは、
女性も第一線にいる日本という例を無視するのかと憤っています。
コメント欄では、投稿の本筋とはずれる部分もあるのですが、
女性でも活躍出来る日本の漫画界の環境について、
様々な意見が寄せられ、大いに盛り上がっていました。
その一部をご紹介しますのでごらんください。
翻訳元■ 日本には本当に女性マンガ家が多いよね。
そして活躍してるのは作品の質がいいからで、
「女性だから」という理由で支えられてるわけでもない。
+11■ 日本では60年代にかなりの数の女性マンガ家が誕生したんだ。
少女/女性の読者層がより真剣に扱われるようになったのもこの頃。
今では女性が少年向け漫画を描いて成功してるね。
それは本当に素晴らしい事だと思う。
+9■ 日本で女性のマンガ家が活躍してるのは、
彼女たちはファンが求めてる事を理解していて、
物語を不必要に政治化しないからだと思う。
+100■ セーラームーンの作者も女性だしね。
■ アメコミ界に衝撃を与えた「鬼滅の刃」は、
女性作家によって生み出されたという事実。
+422 ■ 最も人気のあるマンガ作品の1つである、
「鋼の錬金術師」の作者も女性だね。
+29 ■ 「マンガは男の人によって画かれている」
って思い込みにはいつも困惑してるよ。
それこそまさに偏見なのにね。
+13■ インディーコミックの世界には女性作家が大勢いる。
だけどマーベルやDCではないから、
ジャーナリストは見向きもしないんだ。
+2■ 欧米のコミック業界じゃよっぽどのドラマを起こさないと、
女性作家が表舞台に上がる事はまず出来ない。
そしてそんな状況は最悪だと私は思ってる。
+8■ マンガがアメコミを圧倒している現状は好ましい。
+1■ 「セーラームーン」の作者は女性だけど、
最も人気の高いマンガの1つだもんね。
+1■ ナオコ・タケウチ(セーラームーン)、
ヒロム・アラカワ(鋼の錬金術師)、
CLAMP(カードキャプターさくら)、
コヨハル・ゴトウゲ(鬼滅の刃)。
他にも多くの女性マンガ家たちが、
素晴らしい作品を世に送り出してる。
+18■ 日本ではCLAMPだって大人気なのにね。
+12 ■ アンジェラ・ギッサーニとシアーナ・ギッサーニ。
60年代、70年代に人気を博したイタリアのコミック、
「Diabolik」を作った姉妹の作者なんだけど、
作品は今でも続いてるし、今年には映画化もされる。
+13■ 俺が名前を言える日本の女性のマンガ家の数は、
両手じゃ足りないくらいなんだが。
+4■ うん、日本には偉大な女性作家やマンガ家が多いね。
人は特定の性別の人が作った作品じゃなくて、
優れたストーリーとアートを求めてるんだ。
欧米のコミックが日本のマンガに負けたのも当然だよ。
+17■ アメコミ業界を活性化させるためには、
恒常的な公的資金の流れを断ち切るべきだ。
そうすれば読者の需要だけに頼る事になるから。
+3■ ルミコサンが紡ぎ出す作品は革命的で、
時代を超越していて、素晴らしい。
「らんま1/2」、「犬夜叉」、「うる星やつら」……。
もし彼女の作品を知らないなら、絶対に読んだ方がいい。
+7■ 欧米でも女性コミック作家の増加は不可能ではないと思う。
問題は、マーベルやDCに参加しないと成功しない、
この国のコミック業界のシステムにあると思う。
+9■ 「犬夜叉」と「らんま」って同じ女性作家が描いた作品なの?
自分の子供時代の一部なんだ。凄い人だなぁ。
■ 日本の場合、単に「女性マンガ家が存在する」って次元じゃなくて、
最高クラスの人気を誇るような作品を女性が作ってるからな。
+4■ 日本には多くの女性作家がいるが、
それは流行りとかトレンドですらない。何ら珍しい事じゃないんだ。
■ 日本では女性作家が少な過ぎるなんて問題は一度も起きてないぞ。
■ 「鋼の錬金術師」という日本最高の少年漫画は、
女性によって描かれたという事実は特筆すべき点だと思う。
日本の場合、構造が欧米とは違うんだろうな。
+5■ でも「女性作家が少ない」って、結局何が言いたいんだろう?
無理やり女性にコミックを描いてもら訳にはいかないでしょ。
+14■ 欧米のコミックは日本のマンガの真似をしようとして、
日本の絵のスタイルだけを取り入れてしまった。
それでダメになっちゃったんだよ。
絵のスタイルはストーリーのジャンルに関係なく、
文化や国のアイデンティティを表現するものなのに。
+9 ■ 日本の真似をするなと言ってももう手遅れだ。
+8 ■ 最高の仕事をする準備が出来てる女性作家が、
今ほど大勢存在する時代はなかったはず。
だけどこの国の出版社は彼女たちに機会を与えない事で、
そういった機運を台無しにしてるんだ。
+523 ■ ちなみにマンガには何十年も前から「ショウジョ」っていう、
若い女性に特化した市場が存在してるんだ。
男の人も読むけど、メインは10代の女の子。
+3 ■ 日本では恋愛漫画は男女双方にかなり人気だけど、
アメリカでは恋愛系は失われた芸術だからなぁ。
+2■ そもそもの話、全ての作家は女性から生まれるのだ。
+14■ 日本の女性マンガ家の数は、欧米のコミック全体よりも多い。
日本人は女性作家を信用していると言うより、
作品を読む上で、性別なんて気にしてないんだろうね。
+4
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