日本における古い時代の機械的仕組みを指す「からくり」。
国際的なオートマタの研究においてもその独自性から、
「karakuri」とローマ字表記されています。
からくりは特に江戸時代にその技術が大きく進歩しましたが、
その起源は古く、日本における最古の記録は「日本書紀」にあり、
斉明天皇4年(658年)の指南車がそれにあたります。
17世紀頃の戦国時代には歯車を応用したからくり人形が作られ始め、
縁日などに見世物として人気を博すようになり、
江戸時代前期、寛文2年(1662年)には、
大坂の道頓堀で初代竹田近江がからくり芝居を興行。
機械仕掛けのからくりを用いた見世物で、
100年近く大衆から支持されました。
寛政9年(1796年)には、細川半蔵の著書、
「機巧図彙」(からくりずい)が出版され、
1800年代前半には「筑波のからくり伊賀」こと飯塚伊賀七が、
人力飛行機や道を歩いて酒を買いに行くからくり人形を制作。
その後大野弁吉や田中久重(東芝の前身の創業者)などが、
精巧なからくりを生み出していきます。
NHK WORLDが、日本のからくり人形と、
その歴史にスポットを当てた投稿を何度かしており、
世界中に驚きを与えています。
寄せられていた反応をまとめましたので、ご覧ください。
「こんな進んだ国だったのか…」 江戸時代の日本の先進性に驚きと感動の声