2018
08/11
08/11
22:37:40
アルジャナン・ブラックウッド『いにしえの魔術』を購入。
まさかアトリエサードからブラックウッドの本が新たに出るとは思わず、嬉しさもひとしおです。
表題作と「獣の谷」は既読につき、未読の三作品の感想など。
「秘法伝授」
収録作では一番のお気に入り。のっけから最後まで大自然神秘主義全開の話で、まるで『ケンタウロス』を短く凝縮した様な内容に満腹。これぞ私の求めているアルジャナン・ブラックウッド。素晴らしい!
そして、一度大自然の神秘を体験して変化を得た人間は、都会の日常生活へ戻っても神秘の自然観を失うことはない。どこにいようとも、それこそ舗装されたアスファルトの上であろうとも、そこから地球を感じられるのだから。
「神の狼」
得体のしれない神の狼と呼ばれるものにおびえるホラー色の強い短編だが、情報があまりにも断片的すぎて、なにより人間同士のやりあいが中途半端に拍車をかけている。謎の怪異におびえる「ウェンディゴ」「柳」といった名作にはとても及ばない。
「エジプトの奥底へ」
100ページある中編だが、その半分までひたすら「やばい。エジプトやばい。マジやばい(r」的な語りが延々と続いて、最後までこの調子だったらどうしようかと不安になった。が、しかし、中盤から登場する第三の人物により話は一転し、後半の儀式に入ると、魔術的としかいいようがない読者をぐいぐい引き込む昂揚感あふれる文章は、「アーニィ卿の再生」のクライマックスと似たような狂熱の勢いがある。
まさかアトリエサードからブラックウッドの本が新たに出るとは思わず、嬉しさもひとしおです。
表題作と「獣の谷」は既読につき、未読の三作品の感想など。
「秘法伝授」
収録作では一番のお気に入り。のっけから最後まで大自然神秘主義全開の話で、まるで『ケンタウロス』を短く凝縮した様な内容に満腹。これぞ私の求めているアルジャナン・ブラックウッド。素晴らしい!
そして、一度大自然の神秘を体験して変化を得た人間は、都会の日常生活へ戻っても神秘の自然観を失うことはない。どこにいようとも、それこそ舗装されたアスファルトの上であろうとも、そこから地球を感じられるのだから。
「神の狼」
得体のしれない神の狼と呼ばれるものにおびえるホラー色の強い短編だが、情報があまりにも断片的すぎて、なにより人間同士のやりあいが中途半端に拍車をかけている。謎の怪異におびえる「ウェンディゴ」「柳」といった名作にはとても及ばない。
「エジプトの奥底へ」
100ページある中編だが、その半分までひたすら「やばい。エジプトやばい。マジやばい(r」的な語りが延々と続いて、最後までこの調子だったらどうしようかと不安になった。が、しかし、中盤から登場する第三の人物により話は一転し、後半の儀式に入ると、魔術的としかいいようがない読者をぐいぐい引き込む昂揚感あふれる文章は、「アーニィ卿の再生」のクライマックスと似たような狂熱の勢いがある。
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