
17:47:52
イアン・マクドナルド「火星夜想曲」を購入。

時空間を移動する謎の緑の人と出会い、火星の砂漠のオアシスに取り残された博士が細々と暮らしていると、運命に導かれるように次々とわけありの人々がやって来て居住をはじめ、やがてひとつの町になっていく。やがて町に訪れる危機を救うため、博士は時間巻取機を使ってタイムとラベルに出ることで歴史を変え姿を消した。様々な人々の思惑に覆われた町は年月を経て労働闘争、テロリストの戦争にまで発展し、崩壊して元の塵芥の荒涼な地に戻る。ひとつの町の誕生と終焉の半世紀を描いた、科学と魔法と宗教と社会問題とテロを盛り込んだ栄枯盛衰の年代記でした。
個人的には博士が姿を消すまでの第一期移住者たちの日常を描いた序盤がよかったです。登場人物が死にまくる中盤以降の労働闘争と後半のテロ戦争は読んでいてしんどかった。これも期待していたものとは違いました、残念。
なんかアシジの聖フランシスコにおいて、初期の十数人で活動していた頃が一番幸せで、人が増えてきて巨大になると哀しみに向けて傾斜していくのを思い起こさせました。

時空間を移動する謎の緑の人と出会い、火星の砂漠のオアシスに取り残された博士が細々と暮らしていると、運命に導かれるように次々とわけありの人々がやって来て居住をはじめ、やがてひとつの町になっていく。やがて町に訪れる危機を救うため、博士は時間巻取機を使ってタイムとラベルに出ることで歴史を変え姿を消した。様々な人々の思惑に覆われた町は年月を経て労働闘争、テロリストの戦争にまで発展し、崩壊して元の塵芥の荒涼な地に戻る。ひとつの町の誕生と終焉の半世紀を描いた、科学と魔法と宗教と社会問題とテロを盛り込んだ栄枯盛衰の年代記でした。
個人的には博士が姿を消すまでの第一期移住者たちの日常を描いた序盤がよかったです。登場人物が死にまくる中盤以降の労働闘争と後半のテロ戦争は読んでいてしんどかった。これも期待していたものとは違いました、残念。
なんかアシジの聖フランシスコにおいて、初期の十数人で活動していた頃が一番幸せで、人が増えてきて巨大になると哀しみに向けて傾斜していくのを思い起こさせました。

