スタパ齋藤の「スタパトロニクスMobile」
クルマで使うスマートフォンホルダーを探して
2017年5月8日 06:00
クルマで使うスマートフォンホルダーを探して
クルマで使っていたスマートフォンホルダーが壊れまして。関節部分がポキッと。てなわけで、便利に使えるクルマ用スマートフォンホルダーをアレコレ試し中の最近なんですが、ひととおりイイ感じのホルダーが見つかったのでまとめてレポートしてみます。
合計4個使いましたが、それぞれの機能性はさておき、数年前と比べると「コナレたつくりの製品」が増えたように思います。率直なところ、スレート型のスマートフォンが普及し始めた2010年あたりの「スマートフォンホルダー」とか「ケータイホルダー」とかって、大半がハズレだったような気がします。
まあ「ハズレ」は言い過ぎかもしれませんが、吸盤の吸着力は弱いし、アームは緩んで傾くし、端末は落ちがちだし、みたいな。ユーザー自身が部分的にテープ固定したり、針金で緩み止めを施したりしないと、安定的に使えない製品が多かったような記憶があります。結局、より高い安定感を求めてゴツい「RAMマウント」(関連記事)ばかり使ったりして。
その点、最近の製品は実用性のレベルがしっかりと底上げされているといった印象です。けっこう頑丈ですし、吸盤も強力。さておき、以下、最近試した各種「クルマ用スマートフォンホルダー」を見ていきましょう。なお、ホルダーとともに写真に写っているスマートフォンはiPhone 6s Plusです。
自動保持式ホルダーが便利な2関節アームタイプ×2種
クルマ用のスマートフォンホルダーを探し始めて、最初に使ったのがサンワダイレクトの「iPhone 7/7 Plus対応スマートフォン車載ホルダー 200-CAR041」(公式ページ)です。詳細はリンク先をご覧いただければと思いますが、コレ、2関節のアーム式ホルダーで、ダッシュボードへの装着は粘着吸盤式、ホルダー部は360度回転し、しかも「端末を押しつけるだけで自動的に挟んで固定する」という便利な機構を備えています。サンワダイレクト価格は税込2280円でした。
このアーム式ホルダー、粘着吸盤式の吸着力が非常に強く、アームの自由度も高く、各部の強度も十分で、しかも端末を押し当てるだけで自動的にホールド! 片手で端末をセットできて超便利! サイコー! とか思いました。関節の固定力なんかも高くて非常に良いです。
ただ、使っていたら「ココがなあ」という残念感も少々。ひとつは、片手で端末を置くだけで自動的にホールドしてくれるのは便利ですが、端末を外す時は両手で扱う必要があります。コツを掴めば片手でもイケるのですが……。もうひとつ、ホルダーとアームを接続する関節部分が硬く、やや扱いにくいという点。
これらが解消されればさらにナイスなのに……と思いましたが、もしかしたら、そういう製品が既にあるのかも? と思って探したら、Amazonにて発見。スマートタップの「EasyOneTouch2 HLCRIO121」(Amazonへのリンク)です。Amazon価格は税込2490円。
で、結論から言いますと、コッチのほうがちょっとイイ! と感じられました。ただ、粘着吸盤式の吸着力は、コチラの製品のほうが少し弱いかもしれません。試したクルマはダッシュボードが深めのシボ加工でしたので、ダッシュボード表面を十分脱脂しつつ、丁寧に吸着させないと「少し剥がれやすいことがある」という気がします。吸盤用プレートだとバッチリと固定されます。
シンプルな1~2関節タイプ×2種
前出の2関節アームタイプは、アームが長めであるぶん少々嵩張ります。設置場所によっては邪魔になることも。というわけで、よりシンプルでコンパクトな1~2関節タイプも試しました。
ひとつはサンワダイレクトの「iPhone 7 Plus/6s Plus・スマートフォン車載ホルダー 200-CAR036」(公式ページ)です。粘着吸盤式のホルダーで、ホルダー部はバネによる自動保持式で、片手での脱着も可能です。サンワダイレクト価格は税込2480円。
モノとしてはシンプルな「iPhone 7 Plus/6s Plus・スマートフォン車載ホルダー 200-CAR036」ですが、端末の自動脱着機構が快適です。その快適さは「EasyOneTouch2 HLCRIO121」と同レベル。一度使うと「自動脱着じゃないとイヤ!」という気分になったりもします。わりと小型でシンプルな構造ながら、ネジ類が締めやすく緩めやすく、粘着式の吸盤も十分強力など、要所要所の完成度が高いのも好印象です。
さて、シンプルなやつを、もうひとつ。サンワダイレクトの「iPhone・スマホ車載ホルダー 200-CAR008N2BK」(公式ページ)です。クリップ式・粘着吸盤式のホルダーで、1関節式。サンワダイレクト価格は税込2580円でした。
このクリップ式のホルダー、片手での端末脱着もでき、なかなか便利。ただ、端末の向きや角度を調節する関節部分が細めで壊れやすそうに見えるのと、関節の硬さ調節リング(締めたり緩めたり)に力を込めにくく扱いにくいのが少し残念です。サイズを考慮せず、税込2580円という値段および使用感を考えると、前出の「EasyOneTouch2 HLCRIO121」(税込2490円)や「iPhone 7 Plus/6s Plus・スマートフォン車載ホルダー 200-CAR036」(税込2480円)のほうがイイかも、です。
粘着吸盤式ホルダーをドリンクホルダーにガッチリ固定
粘着吸盤式のホルダーが主流になっている「クルマ用スマートフォンホルダー」製品群。今回装着したクルマのダッシュボードの場合、各ホルダーとも比較的にシッカリと固定できましたが、ダッシュボードなどのシボ加工の状態や表面材質により、強力な粘着吸盤式でも「剥がれやすい」ということがあると思います。
そんな場合は、ダッシュボード上に強力な両面テープなどで平滑な「吸盤用プレート」の類を貼ってしまうのが良いと思います。そういうプレートを使えば、今時的な粘着吸盤式ホルダーならガッチリと固定できます。ただし、プレートが剥がれにくい~剥がれない~無理矢理剥がしたらダッシュボードが痛んだ、ということにもなりがち。
そういう場合に便利なのが、ドリンクホルダーを利用して粘着吸盤式ホルダーを固定するという製品。以前からイロイロと出ていますが、今回はサンワダイレクトの「ドリンクホルダー用アタッチメント 202-CAR038SET」(公式ページ)を使いました。サンワダイレクト価格は税込2280円。
てな感じで、粘着吸盤式もしくは吸盤式のホルダー類が剥がれやすくて困っているなら、こういうグッズがイイかもしれません。レンタカーでスマートフォンホルダーを使いたいという場合にも良さそうです。クルマで出掛けるのが楽しい季節になってきましたので、これらスマートフォンホルダー類、ご参考にしていただければ幸いです。