本日の一品
軽さたった4g! 「ペーパーウォッチ」を大人買い
(2013/3/19 06:00)
紙の製造技術や材料開発の進歩、その応用範囲の広がりには眼を見張るものがある。筆者の持ち物も、昨今は素材が紙的なモノが結構増えてきている。愛用の財布(札入れ)は米国デュポン社のTYVEKという、防水かつ簡単に破ることができない特殊な紙でできている。
筆者がタブレットPCを収納しているブリーフケースも同じ素材の商品だ。毎日、重いガジェットを一杯収納して持ち歩いているブリーフケースは国産の「SIWA」というブランドの和紙+ナイロン繊維のハイブリッド紙でできており、ブリーフケースだけならたったの170gと文庫本1冊と同じくらいの軽さだ。
軽いが破れやすく、水に弱いというのが昔から紙素材の特徴であり、同時に欠点でもあった。そんな紙も時代とともに研究開発が進み、いまや、以前は別の素材で占められていた市場を徐々に侵食し始めている。
今回、筆者が大人買いした「PAPER Watch」は、“suckUK”というおもしろ文具やパロディ雑貨をグローバルに市場展開している、ロンドンに本拠を置く企業が扱っている「紙でできた腕時計」だ。
紙の素材は、おそらく筆者愛用の財布と同じデュポン社のTYVEK紙だろう。水にも強く、引っ張っても破れず、それでいて、作業用の防塵ジャンパーなどにも使われているだけあって極めてデュラブルだ。TYVEK紙には特性によって印刷可能な種類の特殊紙もあり、PAPER Watchに使われている紙はその筆記可能なタイプだ。
液晶のデジタル文字盤以外はホワイトな紙で、それなりに何もせずにこのままシンプルな腕時計として使っても抜群だ。しかし、まったく無地なキャンパスがそこにあると何か落書きしてみたくなるのが人情というもの。PAPER Watchはそういう人の為の落書きウォッチでもあるのだ。
絵心の無い筆者は、筆者が非常勤講師をしていた大学の未来のアーティストの1人に、PAPER Watchを2個渡して、1個は好きなように使って、もう1個は何か絵を書いて戻してくれるようにお願いした。
約1か月後、真っ白だったただのPAPER Watchは、表面だけでなく背面まで全身フルカラーで戻ってきた。凝った着色などをする気力や才能がなければ、クイックに仕上げられるカラフルな油性ペンやボールペンでも結構楽しい創作のキャンバスになるだろう。
学校を卒業して以来、絵など描いたことがないという貴方も、この際、PAPER Watchを買って、自分専用の腕時計を作ってみたり、思いを込めて作った手描きの腕時計を誰かにプレゼントしてみてはいかがだろうか。筆者は、いろんなことを考えて少し安くなったPAPER Watchを、ちょっと高価な画用紙を買う感覚で両手ほど大人買いしてしまった。(^_^;)
製品名 | 購入場所 | 購入価格 |
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PAPER Watch | Sincere Ink Store(楽天内) | 1050円 |