Pocket WiFiとHT-03Aの組み合わせは実用に耐えうるか

2009年12月3日 11:00
(甲斐祐樹)

 XPERIA X10を取り扱うキャリアが発表されなかったこともあり、まだまだ絶賛愛用中のHT-03Aですが、イー・モバイルの3G回線を無線LAN経由で利用できる「Pocket WiFi」を導入しました。パケット費用をどれだけ抑えられるか、そしてイー・モバイルの回線でどこまで使えるかをテストするため、HT-03Aの3G回線を使わずPocket WiFi経由で利用してみました。

 まずは余計な通信が発生しないよう、「APNdroid」というアプリで3G回線を利用しないように設定を変更。あとは無線LAN機能をオンにし、自分のPocket WiFiにつなぐだけでOK。最大5台まで接続できるPocket WiFiのディスプレイに数字が1つ追加されれば接続は完了です。

 HT-03A自体はほぼすべての機能が無線LAN経由で使えるので、使い心地はほとんど変わりません。Gmailも無線LAN経由でプッシュ受信でき、AndroidマーケットもGPSも使えます。細かな違いでいうと無線LAN接続していることで、YouTubeが自動的に高画質再生されますが、Pocket WiFiの回線でも十分再生できました。

 ただし、連続通信時間が公称4時間のPocket WiFiはこまめに充電が必要。そのため会社と家に充電環境を用意し、家か会社に着いたらすぐに充電することを心がけています。また、外出が長時間にわたる場合は、手持ちのノートPCとPocket WiFiをカバンの中で接続し、ノートPCを巨大なバッテリー代わりにして運用しています。

 また、HT-03Aのほうは無線LAN接続のままでも、頻繁に操作しなければそれほど電池は減りません。会社から帰宅して充電せずに次の日を迎えたときも、電池はほとんど減っていませんでした。充電環境がそれほど充実していない場合は、Pocket WiFiの充電を優先したほうがよさそう。

 料金面ではいざというときに備えてHT-03Aの回線自体は残しつつ、HT-03AのBiz・ホーダイ ダブルが月額390円、mopera U ライトプランの月額315円に、イー・モバイルのデータプラン月額4980円の合計5685円と、Biz・ホーダイ ダブルの上限よりちょっと安い価格で運用できます。地下鉄などで使えないなどエリアが狭かったり、充電をこまめにする手間もかかるためベストな選択とは言い切れませんが、イー・モバイル回線を契約しているユーザーであれば、月額1000円にも満たない追加投資でHT-03Aが便利になる、と考えてもいいかもしれません。