2025年は十二支で言うと「巳年(みどし)」となる。ヘビは「み(巳)を立てる」として立身出世や商売繁盛につながり、金運をもたらす存在とされてきた。2025年は、古代中国の陰陽五行説に基づく十干(じっかん)と十二支の組み合わせでは60年に1度の「乙巳(きのとみ)」に当たる。木の陰のエネルギーを表す「乙」が再生や変化のシンボルである「巳」と結び付くことで、困難を乗り越えての「成長と結実」の年になる可能性が大きいという。そんな強い年運を取り入れ、実り多き年にするための初詣先をご紹介しよう。
(森田 聡子:フリーライター・編集者)
強気の展開とされる「巳年相場」
日本の株式相場には「辰巳(たつみ)天井」という格言がある。文字通り、辰年や巳年には株価が天井を打ち、巳年の翌年は「午(うま)尻下がり」となって下落しやすいという意味だ。
36年前の1989年はバブルのピークであり、12年前の2013年はアベノミクスで株価が5割以上上昇した。巳年相場は強気の展開となると言われ、筆者の取材先の専門家の見解を集約すると次のようになる。
「日経平均株価が34年ぶりに高値を更新した辰年の2024年に続き、巳年の2025年は4万5000円の新高値をつける」
確かに、その可能性はあるだろう。
しかし、海外に目を向ければ中東やロシア、中国、朝鮮半島などで地政学的リスクが依然として高く、米国はドナルド・トランプ氏の再登板で日本の企業や市場がまたぞろ振り回される可能性もある。
欧州の右傾化や米国を中心とした自国第一主義の復権で好調な企業業績にも陰りが見え始めている。株価の天井が意識されるのであれば、むしろ投資については出口戦略も想定しておいた方がいいように思える。
さて、そんな2025年を迎えるにあたり、巳年の金運パワーにあやかりたいなら、正月に初詣に訪れたいのがヘビとゆかりのある神社だ。
東京23区内にも有名なヘビの神社がある。品川区の蛇窪神社(天祖神社)だ。