米DellとRed Hatは米国時間12月12日、OpenStackをベースとした、大規模企業向けプライベートクラウドサービスを共同で開発すると発表した。
この提携で、DellはOpenStackディストリビューション「Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform(RHELOSP)」でOEMを展開する最初の企業となる。DellとRed Hatは、協力してOpenStackコミュニティーにコードを提供し、現在のベータ版となっているRHELOSP 4の開発などで協業を進める。
RHELOSP 4には、2月にリリースされた「OpenStack 2013.2」(開発コード名は「Havana」)やRed Hat仮想化技術専用のハイパーバイザ「Red Hat Enterprise Virtualization Hypervisor(RHEV-H)」、最新版の企業向けLinuxディストリビューション「Red Hat Enterprise Linux 6.5」が含まれている。
DellとRed Hatは、OpenStackに含まれるコンポーネントのプロジェクトでも協業を進める。具体的には、仮想ネットワークを管理するための「OpenStack Networking」(開発コード名「Neutron」)、OpenStack上のサービスを監視し、リソースを計測するための「OpenStack Telemetry」(開発コード名「Ceilometer」)で協業する。