マカフィーは7月14日、データセンター向けセキュリティスイート製品「McAfee Server Security Suite」を発表した。初年度ライセンス費用と保守1年を含めた税別価格は、1~25ノード導入でOSインスタンスあたり20万7840円から。国内のマカフィーの販売代理店を通じて7月28日から提供する。
Server Security Suiteは、プライベートやパブリック、ハイブリッドといったクラウド環境、仮想マシンや物理マシンなど、さまざまな環境で運用されるデータセンター向けに包括的、一元的なセキュリティを保持することが狙い。パブリッククラウドと社内システムのセキュリティポリシーを一元的に管理するための連携ツールを日本で初めて提供する。
仮想マシンと物理マシンの両方を対象にした包括的なセキュリティ機能、社外と社内を問わないシステム全体のセキュリティ統合管理機能を利用できるという。ユーザー企業は自社データセンターに加え、普及が進むハイブリッド環境での脅威の監視、情報資産の保護、社外環境へのセキュリティポリシーの拡張を一元的に管理、制御できるとしている。
スイート製品に同梱される統合管理ツール「McAfee ePolicy Orchestrator」でユーザーが利用する社内外のデータセンターで稼働する物理マシンと仮想マシンの両方のセキュリティ対策状況を自動的に監視し、脅威を検知する。
Windows/Linuxのマルウェア対策や脆弱性対策に加え、物理サーバ向けにIntelと共同で開発した、ハードウェア支援型ルートキット対策でOSより下の階層であるCPUと連携して高度な潜伏型攻撃からハードウェアレベルでインフラを保護するという。アプリケーション制御機能で社内システムだけではなく、社外のパブリッククラウドにもリソース消費を抑えられるホワイトリスト型セキュリティ対策を拡張、適用して、ハイブリッドクラウド環境での保護を強化できるという。
ハイパーバイザ「VMware vSphere」やパブリックのIaaS/PaaS「Amazon Web Services」、IaaS環境構築管理ソフトウェア「OpenStack」の各環境とePolicy Orchestratorの接続コンポーネントを新たに提供する。これらの環境をベースにしたパブリッククラウドや外部データセンターに自社システムのセキュリティポリシーを拡張できる。
従来は管理や制御ができなかったパブリッククラウドなどの外部データセンター上でも、企業ごとの要件に応じたセキュリティを管理できることになる。パブリッククラウド上にシステムを追加した場合にも、自動的にセキュリティポリシーが適用される。
Essentials | Advanced | |
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VirusScan Enterprise Windows向けウイルス対策 | ● | ● |
VirusScan Enterprise for Linux Linux向けウイルス対策 | ● | ● |
MOVE Anti-virus for Servers 仮想サーバ向けウイルス対策 | ● | ● |
Host Intrusion Prevention for Servers 脆弱性対策・不正侵入防御 | ● | ● |
Deep Defender for Servers ハードウェア支援型ルートキット対策 | ● | ● |
Data Center Connector for VMware vSphere vSphere環境連携ツール | ● | ● |
Data Center Connector for AWS AWS環境連携ツール | ● | ● |
Data Center Connector for OpenStack OpenStack環境連携ツール | ● | ● |
ePolicy Orchestrator 統合管理ツール | ● | ● |
Application Control for Servers アプリケーションセキュリティ管理 | ● | |
Change Control for Servers 不正変更防止 | ● |