IBMとTwitterが提携を発表した。企業の意思決定に変革をもたらすべく、IBMがソーシャルネットワークであるTwitterのデータにアクセスし、IBMのエンタープライズアプリケーションで利用できるようになるという。両社が発表した今回のデータ提携により、コグニティブコンピューティングシステム「Watson」もTwitterデータにアクセスできるようになる。Twitterはブログに次のように記した。
今回の発表は、数年前から検討してきたものである。Twitterは、当社の公開データを初めて分析に利用できるようにした時から、データに取り組んできた。それ以来、ソーシャルデータを意思決定者に手渡すという点において、目覚ましい進歩を遂げてきた。2014年に入ってGnipを買収したことは、重大な節目となった。それによって、1日あたり150億件を超えるソーシャル活動を、そのデータを活用して革新を進める顧客とパートナーで構成される活気あふれるエコシステムに提供する、エンタープライズクラスのプラットフォームを手に入れたためである。
両社が連携する分野は以下のとおり。
- 「Watson Analytics」などのIBMのクラウド型分析サービスへのTwitterデータの統合。
- 両社によるエンタープライズアプリケーション。最初の取り組みとして、TwitterデータをIBMの顧客エンゲージメント用スイート「ExperienceOne」に統合する。
- 銀行、小売、旅行、輸送などの業界を対象とする、Twitterデータの業界固有の活用方法を実現するコンサルティングサービス。
提携条件は公表されていない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。