Yellowfin Japanは12月1日、ビジネスインテリジェンス(BI)プラットフォーム製品の新版「Yellowfin 7.3」を発表した。仮想化されたデータ準備モジュールを搭載している。業界で初めてという。
データ準備は、データを検証、分析し、レポート作成に適した一貫性のある書式に変換するためのプロセス。これまでのデータ準備と分析作業は、それぞれ別のソフトウェアで実行され、二重にデータを準備する必要がある。
Yellowfin 7.3では、1つのプラットフォームから直接データソースに接続し、データを準備、分析できようになる。データ準備モジュールの1つであるデータプロファイリング機能で目的の分析タイプにあわせて、一度にデータセット全体や選択した行、列を簡単にプロファイリングできるという。
このため、複数のアプリケーションを別々に活用することなく、必要なデータを準備でき、分析作業を短縮できる。ある環境から別の環境へのデータを移行することがなくなるので、データと分析コンテンツのガバナンス、セキュリティ、一貫性を維持することにもつながる。
新版では、プロファイルされたデータの数と分布はビジュアル化され、各列に含まれる最小、最大、中間値、平均、Null値、外れ値などの統計も提供される。レポート作成のためのデータ準備プロセスは、1つのプラットフォームへ統合され、メタデータモデリング機能でデータに基づいた推奨アクションが提案される。
データ準備モジュールのほかに、SET分析やより自由度の高いコンテンツ作成キャンバスなどを強化した。SET分析機能では、高度な技術やサブクエリを利用することなく、簡単かつ迅速に比較分析できる。強化されたコンテンツ作成キャンバスは、簡単にコンテンツ作成や書式適用ができるようになり、目的にマッチしたインフォグラフィックをドラッグ&ドロップで作成できるようになっている。