Googleは欧州に、機械学習に関する課題の研究を専門とする、新しい研究グループを作った。
この研究グループの名称は「Google Research, Europe」で、同社のチューリッヒオフィスに設置される。
Googleは米国時間6月16日に公開したブログ記事によれば、同グループは欧州の機械学習を専門とするソフトウェアエンジニアや研究者に対し、研究を進めると同時にGoogleの製品を開発する機会を提供する。
Googleの最高経営責任者(CEO)Sundar Pichai氏は4月、将来デバイスが完全になくなり、あらゆる場所にある人工知能がそれに取って代わる世界が来ることを同氏は予想しており、同社のAIに対する投資は、そのような世界に向けた備えだと発言している。
この新しい研究グループは、Pichai氏のビジョンと足並みをそろえるように、機械知能、自然言語の処理および理解、機械知覚をテーマとしている。
Google Research, Europeの責任者であるEmmanuel Mogenet氏は、「これらの領域を追求するため、この研究チームは積極的に機械学習インフラを改善する研究を進め、学術コミュニティの研究を幅広く後押しし、研究の成果を実用に供することを可能にする」と述べている。
Mogenet氏によれば、チューリッヒはGoogleが米国外に持っている最大のエンジニアリングオフィスの拠点で、「Knowledge Graph」のエンジンや、同社の新アプリ「Allo」の「Google Assistant」で使用されている会話エンジンなどの開発を担当している。
新しく設置されるグループは、Googleとこの地域の大学に所属する計算機科学研究者との連携や、それらの研究者の雇用も進める。ただし、Googleが雇用する研究者の人数は明らかになっていない。
提供:Google
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。