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Fluxbox

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
Fluxbox
テーマをカスタマイズしたFluxbox
開発元 Henrik Kinnunen
最新版
1.3.7[1] ウィキデータを編集 / 8 2月 2015
リポジトリ ウィキデータを編集
プログラミング
言語
C++[2][3]
対応OS Unix/Unix系[note 1]
種別 スタック型ウィンドウマネージャ
ライセンス MIT
公式サイト fluxbox.org
テンプレートを表示
Debian GNU/Linux 7で起動中のFluxbox 1.3 Xsession

Fluxboxは、Blackbox[2] 0.61.1のフォークとして2001年に開始された[4]X Window Systemスタック型ウィンドウマネージャであり、Blackboxと同じく軽量化を目的としている。ユーザインタフェースタスクバーと、デスクトップ上で右クリックアクセスできるポップアップメニュー[2]のみで、グラフィカルなアイコンは最低限しかサポートされない。メニュー構築やキーバインディングのマッピングなどの基本的な設定は、全てテキストファイルにより行う[5]。FluxboxはExtended Window Manager Hints規格に良く準拠している[6]

Fluxboxの外観は必要最低限であるが、色、勾配[2]、境界など、見栄えを改善するために指定可能な外観の基本属性がいくつか存在し、最近のバージョンでは丸舞ったコーナーやグラフィカル要素をサポートしている。xcompmgr、cairo-compmgrやtransset-dfなどのエフェクトマネージャにより、デスクトップ要素やウィンドウに真の透過性を追加できる。さらにiDeskやfbdesk、SpaceFM英語版PCMan File ManagerまたはROX Desktop英語版を利用して強化することもできる。Fluxboxにはタブウィンドウや設定可能なタイルバーなど、Blackboxにはない機能がいくつかある[7]

Fluxboxはその少ないメモリー・フットプリントと高速なロード時間により、GPartedなど多くのLive CDで普及している。FluxboxはDamn Small LinuxおよびantiXのデフォルトウィンドウマネージャであったが、2007年から2009年にかけてJWMに置き換えられた。現在Fluxboxは、PCLinuxOSのリマスターであるPCFluxboxOSと、Linux Mint Fluxbox CEのデフォルトウィンドウマネージャである。2007年10月には、軽量アプリケーションを搭載したUbuntu派生である、Fluxbuntu[8]がリリースされた[9]

2019年12月12日、MX LinuxはMX Linux 19との完全統合オーバーレイであるMX-fluxboxをリリースした。それ以前は2014年よりパッケージインストーラー経由でFluxboxを利用することができた[10]。デフォルトでFluxboxを使用するFluxboxエディションはMX-21シリーズより追加された[11]。FluxboxはantiXのウィンドウマネージャとしても機能する[12]

TrueOS用として作られたデスクトップ環境Luminaの初期バージョンは、Fluxboxをベースとしていた[13]

2021年12月現在、Fluxboxを何らかの形で使用しているLinuxは22フレーバー存在する[14]

機能

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  • デスクトップ上における右クリックでのルートメニュー表示
  • カスタマイズ可能なルートメニュー
  • 壁紙
  • タスクバーの起動中アプリケーション表示
  • デスクトップテーマのサポート[2]
  • カスタマイズ可能なキーボードショートカット
  • タブウィンドウ
  • システムモニターなどのアプリケーション用スリット

カスタマイズ

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カスタマイズは、ユーザーホームディレクトリ配下の.fluxboxサブディレクトリ内にある設定ファイルを編集して行う:

  • キーボードショートカットは~/.fluxbox/keysファイル内に保存される。
  • メニューレイアウトは~/.fluxbox/menuファイル内に存在する。
  • スタートアップ時に起動されるものは全て~/.fluxbox/startupファイル内に保持される。
  • Fluxbox設定ファイルは~/.fluxbox/initに保持される。

関連項目

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注釈

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  1. ^ 以下が該当する:

脚注

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  1. ^ Fluxbox 1.3.7 - Bam! Zero Bugs!!11!” (8 2月 2015). 24 1月 2022時点のオリジナルよりアーカイブ。24 1月 2022閲覧。
  2. ^ a b c d e Saunders, Mike (March 2008). “Lightweight window managers”. Linux Format (UK: Future plc英語版) (103). オリジナルの2010-06-24時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20100624140837/http://linuxformat.co.uk/archives?issue=103 2010年3月3日閲覧。. 
  3. ^ Сондерс, Майк (March 2008). (ロシア語)Linux Format (Russia: Mezon.ru) (103): 19. オリジナルの2011-10-08時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20111008151510/http://www.linuxformat.ru/download/103.pdf+2010年3月3日閲覧。. 
  4. ^ Fluxbox - Browse /fluxbox atSourceforge.net、2013年7月13日取得
  5. ^ Jordan, Michael J.. “Using the Fluxbox Window Manager”. Linux Online Inc.. 2007年10月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2007年9月26日閲覧。
  6. ^ Fluxbox EWMH Support”. 2009年8月19日時点のオリジナルよりアーカイブ2009年9月9日閲覧。
  7. ^ Eye candy - Fluxbox-wiki”. 2007年10月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2007年9月26日閲覧。
  8. ^ DistroWatch.com: Fluxbuntu Linux”. distrowatch. 30 September 2021閲覧。
  9. ^ Fluxbuntu Home Archived 2007-09-26 at the Wayback Machine.
  10. ^ MX-fluxbox released as fully integrated overlay – MX Linux” (英語). mxlinux.org (December 14, 2019). 30 September 2021閲覧。
  11. ^ MX-21 Fluxbox beta 1 iso images for testing – MX Linux” (英語). mxlinux.org (August 20, 2021). 30 September 2021閲覧。
  12. ^ antiX Linux – Proudly anti-fascist "antiX Magic" in an environment suitable for old and new computers.”. antixlinux.com. 30 September 2021閲覧。
  13. ^ Moore, Ken (September 2015). “Basis Of The Lumina Desktop Environment”. BSD Magazine. オリジナルの2016-11-24時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20161124091722/https://bsdmag.org/lumina_desktop/ 23 November 2016閲覧。. 
  14. ^ The following distributions match your criteria: Desktop interface = Fluxbox”. distrowatch. 26 December 2021閲覧。

参考文献

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  • Shingledecker, Robert; Andrews, John; Negus, Chris (2007). The Official Damn Small Linux Book: The Tiny Adaptable Linux That Runs on Anything 

外部リンク

[編集]
便利なツール