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秋華賞

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秋華賞
Shūka Sho
第26回秋華賞(2021年10月17日)
優勝馬:アカイトリノムスメ 鞍上:戸崎圭太
開催国 日本の旗 日本
主催者 日本中央競馬会
競馬場 京都競馬場
創設 1996年10月20日
2023年の情報
距離 芝2000m
格付け GI
賞金 1着賞金1億1000万円
出走条件 サラ系3歳牝馬(国際)(指定)
負担重量 馬齢(55kg)
出典 [1][2]
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秋華賞(しゅうかしょう)は、日本中央競馬会(JRA)が京都競馬場で施行する中央競馬重賞競走GI)である。

「秋華」とは、中国の詩人である杜甫張衡が「あきのはな」として詩のなかで用いた言葉。「」は大きな実りを表し、「」は名誉・盛り・容姿が美しいという意味がこめられている[3]

正賞は京都市長賞、日本馬主協会連合会会長賞[1][2]

概要

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1996年に新設された、4歳(現3歳)牝馬限定のGI競走[4]。その後エリザベス女王杯へ向かう馬も多く、エリザベス女王杯へ向けた前哨戦としての意味合いも持っている[4]。施行距離は創設以来、京都競馬場・芝2000m(内回り)で変わっていない[4]

1995年まではエリザベス女王杯が4歳(現3歳)牝馬三冠の最終戦として行われていたが、1996年よりエリザベス女王杯が古馬にも開放され4歳(現3歳)以上の牝馬限定戦となったため、新たな4歳(現3歳)牝馬限定のGI[注 1]競走として新設された[4]

創設時から外国産馬地方競馬所属馬が出走可能で、2009年からは外国馬も出走可能な国際競走となった[5]

競走条件

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以下の内容は、2023年現在[1][2]のもの。

出走資格:サラ系3歳牝馬(出走可能頭数:最大16頭)

  • JRA所属馬(外国産馬含む)
  • 地方競馬所属馬(後述)
  • 外国調教馬(優先出走)
  • 未出走馬・未勝利馬は出走できない。

負担重量:馬齢(55kg)

出馬投票を行った馬のうち、優先出走権をもっている馬から優先して割り当て、その他の馬は収得賞金の総計が多い順に出走できる(残る1枠が複数の同収得金額馬だった場合は抽選で出走馬が決まる)。

優先出走権

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出馬投票を行った外国馬は、優先出走できる[6]

JRA所属馬は、下表のトライアル競走で所定の成績を収めた馬に優先出走権が付与される[6][7]

競走名 競馬場 距離 必要な着順
紫苑ステークス GII[8] 日本の旗中山競馬場 芝2000m 3着以内
ローズステークス GII 日本の旗阪神競馬場 芝1800m 3着以内

地方競馬所属馬は上記トライアル競走で所定の成績を収めた馬のほか、桜花賞優駿牝馬(オークス)で1着となった馬に優先出走が認められている[6][9]。また、桜花賞・優駿牝馬(オークス)で2着となった地方競馬所属馬、および皐月賞東京優駿(日本ダービー)・NHKマイルカップで2着以内に入着した地方競馬所属馬にも出走資格が与えられる[4][6]

なお、本競走で2着以内の成績を収めた地方競馬所属馬はエリザベス女王杯の優先出走権が与えられる[9][6]

賞金

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2023年の1着賞金は1億円で、以下2着4000万円、3着2500万円、4着1500万円、5着1000万円[1][2]

歴史

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年表

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歴代優勝馬

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距離はすべて芝コース。

優勝馬の馬齢は、2000年以前も現行表記に揃えている。

回数 施行日 競馬場 距離 優勝馬 性齢 タイム 優勝騎手 管理調教師 馬主 単勝オッズ 単勝人気 1着本賞金
第1回 1996年10月20日 京都 2000m ファビラスラフイン 牝3 1:58.1 松永幹夫 長浜博之 吉田和子 18.8[14] 5 8900万円
第2回 1997年10月19日 京都 2000m メジロドーベル 牝3 2:00.1 吉田豊 大久保洋吉 メジロ商事(株) 1.7 1
第3回 1998年10月25日 京都 2000m ファレノプシス 牝3 2:02.4 武豊 浜田光正 (有)ノースヒルズマネジメント 2.9 2
第4回 1999年10月24日 京都 2000m ブゼンキャンドル 牝3 1:59.3 安田康彦 松田博資 (株)上田牧場 57.6 12
第5回 2000年10月15日 京都 2000m ティコティコタック 牝3 1:59.9 武幸四郎 松田正弘 (有)バンブー牧場 27.1 10
第6回 2001年10月14日 京都 2000m テイエムオーシャン 牝3 1:58.5 本田優 西浦勝一 竹園正繼 2.4 1
第7回 2002年10月13日 京都 2000m ファインモーション 牝3 1:58.1 武豊 伊藤雄二 伏木田達男 1.1 1
第8回 2003年10月19日 京都 2000m スティルインラブ 牝3 1:59.1 幸英明 松元省一 (有)ノースヒルズマネジメント 3.2 2
第9回 2004年10月17日 京都 2000m スイープトウショウ 牝3 1:58.4 池添謙一 鶴留明雄 トウショウ産業(株) 5.0 2
第10回 2005年10月16日 京都 2000m エアメサイア 牝3 1:59.2 武豊 伊藤雄二 (株)ラッキーフィールド 2.5 2
第11回 2006年10月15日 京都 2000m カワカミプリンセス 牝3 1:58.2 本田優 西浦勝一 (有)三石川上牧場 3.6 2
第12回 2007年10月14日 京都 2000m ダイワスカーレット 牝3 1:59.1 安藤勝己 松田国英 大城敬三 2.8 2
第13回 2008年10月19日 京都 2000m ブラックエンブレム 牝3 1:58.4 岩田康誠 小島茂之 田原邦男 29.9 11
第14回 2009年10月18日 京都 2000m レッドディザイア 牝3 1:58.2 四位洋文 松永幹夫 (株)東京ホースレーシング 3.2 2
第15回 2010年10月17日 京都 2000m アパパネ 牝3 1:58.4 蛯名正義 国枝栄 金子真人ホールディングス(株) 2.3 1
第16回 2011年10月16日 京都 2000m アヴェンチュラ 牝3 1:58.2 岩田康誠 角居勝彦 (有)キャロットファーム 3.1 2
第17回 2012年10月14日 京都 2000m ジェンティルドンナ 牝3 2:00.4 岩田康誠 石坂正 (有)サンデーレーシング 1.3 1
第18回 2013年10月13日 京都 2000m メイショウマンボ 牝3 1:58.6 武幸四郎 飯田明弘 松本好雄 5.2 3
第19回 2014年10月19日 京都 2000m ショウナンパンドラ 牝3 1:57.0 浜中俊 高野友和 国本哲秀 10.1 3
第20回 2015年10月18日 京都 2000m ミッキークイーン 牝3 1:56.9 浜中俊 池江泰寿 野田みづき 3.0 1
第21回 2016年10月16日 京都 2000m ヴィブロス 牝3 1:58.6 福永祐一 友道康夫 佐々木主浩 6.3 3 9200万円
第22回 2017年10月15日 京都 2000m ディアドラ 牝3 2:00.2 C.ルメール 橋田満 森田藤治 6.3 3
第23回 2018年10月14日 京都 2000m アーモンドアイ 牝3 1:58.5 C.ルメール 国枝栄 (有)シルクレーシング 1.3 1 1億円
第24回 2019年10月13日 京都 2000m クロノジェネシス 牝3 1:59.9 北村友一 斉藤崇史 (有)サンデーレーシング 6.9 4
第25回 2020年10月18日 京都 2000m デアリングタクト 牝3 2:00.6 松山弘平 杉山晴紀 (株)ノルマンディーサラブレッドレーシング 1.4 1
第26回 2021年10月17日 阪神 2000m アカイトリノムスメ 牝3 2:01.2 戸崎圭太 国枝栄 金子真人ホールディングス(株) 8.9 4
第27回 2022年10月16日 阪神 2000m スタニングローズ 牝3 1:58.6 坂井瑠星 高野友和 (有)サンデーレーシング 5.7 3 1億1000万

第28回 2023年10月15日 京都 2000m リバティアイランド 牝3 2:01.1 川田将雅 中内田充正 (有)サンデーレーシング 1.1 1
第29回 2024年10月13日 京都 2000m チェルヴィニア 牝3 1:57.1 C.ルメール 木村哲也 (有)サンデーレーシング 2.3 1

秋華賞の記録

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  • レースレコード - 1:56.9(第20回優勝馬ミッキークイーン)[15]
    • 優勝タイム最遅記録 - 2:01.2(第26回優勝馬アカイトリノムスメ)[16]
  • 単勝支持率 - 72.0%(第7回優勝馬ファインモーション)[17]
  • 最多優勝騎手 - 3勝
    • 武豊(第3回・第7回・第10回)、岩田康誠(第13回・第16回・第17回)、クリストフ・ルメール(第22回・第23回・第29回)[18]
  • 最多優勝調教師 - 3勝
    • 国枝栄(第15回・第23回・第26回)
  • 最多優勝馬主 - 5勝
    • (有)サンデーレーシング(第17回・第24回・第27回〜第29回)
  • 最多勝利種牡馬 - 5勝
  • 親子制覇
    • アパパネ - アカイトリノムスメ
  • 姉妹制覇
    • なし

[19]

  • 騎手・調教師の両方で優勝
    • 松永幹夫(第1回、第14回)

フォトギャラリー

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脚注・出典

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注釈

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  1. ^ a b 当時の格付表記は、JRAの独自グレード。

出典

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  1. ^ a b c d 重賞競走一覧(レース別・関西)” (PDF). 日本中央競馬会. p. 28. 2023年9月12日閲覧。
  2. ^ a b c d 令和5年第2回京都競馬番組” (PDF). 日本中央競馬会. 2023年9月12日閲覧。
  3. ^ 2022年度第4回阪神競馬特別レース名解説” (PDF). 日本中央競馬会. p. 3. 2023年9月12日閲覧。
  4. ^ a b c d e f g レースについて:秋華賞 今週の注目レース”. 日本中央競馬会. 2023年9月12日閲覧。
  5. ^ a b 第4回 京都競馬成績集計表” (PDF). 日本中央競馬会. pp. 3230-3231 (2009年). 2016年10月6日閲覧。(索引番号:29047)
  6. ^ a b c d e 競馬番組一般事項” (PDF). 日本中央競馬会. 2023年9月11日閲覧。
  7. ^ 平成28年度の重賞競走の主な変更点について - 日本中央競馬会、2016年7月21日閲覧
  8. ^ 紫苑ステークスのGⅡ格付けと新潟牝馬ステークスのリステッド格付け日本中央競馬会、2023年1月19日配信・閲覧
  9. ^ a b 「地」が出走できるGI競走とそのステップ競走について【令和5年度】” (PDF). 日本中央競馬会. 2023年9月11日閲覧。
  10. ^ 2003年の成績表参照。
  11. ^ 第4回 京都競馬成績集計表” (PDF). 日本中央競馬会. pp. 3136-3138 (2007年). 2016年10月6日閲覧。(索引番号:29059)
  12. ^ 令和3年度の重賞競走の主な変更点について”. 日本中央競馬会 (2020年10月19日). 2020年10月20日閲覧。
  13. ^ 令和4年度の重賞競走の主な変更点について” (PDF). 日本中央競馬会 (2020年10月18日). 2021年10月18日閲覧。
  14. ^ https://db.netkeiba.com/race/199608040610/
  15. ^ 中央競馬レコードタイム GIレース”. 日本中央競馬会. 2015年10月19日閲覧。
  16. ^ 京都開催では2:01.1(第28回優勝馬リバティアイランド)
  17. ^ https://news.sp.netkeiba.com/?pid=news_view&no=244447
  18. ^ 連覇は他に浜中俊(第19回・第20回)が記録
  19. ^ 但し騎手では、武豊・武幸四郎が兄弟制覇を達成している

各回競走結果の出典

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外部リンク

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