相生駅 (兵庫県)
相生駅* | |
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南口(2023年12月) | |
あいおい Aioi | |
所在地 | 兵庫県相生市本郷町1-10[1] |
所属事業者 | 西日本旅客鉄道(JR西日本) |
電報略号 | アイ |
駅構造 |
高架駅(新幹線)[1] 地上駅(橋上駅)(在来線)[1] |
ホーム |
2面2線+通過線2線(新幹線)[1] 2面3線(在来線)[1] |
乗車人員 -統計年度- |
3,553人/日(降車客含まず) -2021年- |
開業年月日 | 1890年(明治23年)7月10日[1][2] |
乗入路線 3 路線 | |
所属路線 | ■山陽新幹線 |
キロ程 |
112.4 km(新大阪起点) 東京から665.0 km |
◄姫路 (20.7 km) (67.9 km) 岡山► | |
所属路線 | ■山陽本線 |
キロ程 |
75.5 km(神戸起点) 大阪から108.6 km |
◄竜野 (4.5 km) (7.6 km) 有年► | |
所属路線 | ■赤穂線 |
キロ程 | 0.0 km(相生起点) |
◄**(竜野) (- km) (3.0 km) 西相生► | |
備考 |
直営駅[1] みどりの窓口 有[3] |
相生駅(あいおいえき)は、兵庫県相生市本郷町にある[2]、西日本旅客鉄道(JR西日本)の駅である[1]。事務管コードは▲610623[4]。
乗り入れ路線
[編集]山陽新幹線[2][5][6][7]、在来線における当駅の所属線[8]である山陽本線[2]、当駅を起点とする赤穂線[2][9]の合計3路線が乗り入れている[10][11]。2021年3月現在、赤穂線は山陽本線の姫路方面と運用が一体化されており、全列車が同方面へ直通している一方、日中の山陽本線上郡方面からの列車は当駅で折り返す。
歴史
[編集]年表
[編集]- 1890年(明治23年)7月10日:山陽鉄道竜野駅 - 有年駅間の開通と同時に[12]、那波駅(なばえき)として開業[1][2]。
- 1906年(明治39年)12月1日:山陽鉄道の国有化により官設鉄道の駅となる[12]。
- 1909年(明治42年)10月12日:線路名称制定。山陽本線の所属となる。
- 1942年(昭和17年)10月1日:市制施行により相生市が発足したことに伴い、駅名を相生駅に改称[1]。
- 1951年(昭和26年)
- 1972年(昭和47年)3月15日:山陽新幹線が新大阪駅 - 岡山駅間で開業し当駅に乗り入れ[7][14]。同時に駅舎を橋上化。貨物の取扱を廃止[8]。
- 1985年(昭和60年)6月1日:荷物扱い廃止[8]。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化に伴い、JR西日本の駅となる[12][14]。
- 1997年(平成9年)
- 1998年(平成10年)2月26日:在来線に自動改札機を設置し、供用開始[16]。
- 2001年(平成13年)10月1日:「ひかり」の停車が復活[7][17]。
- 2003年(平成15年)11月1日:ICカード「ICOCA」の利用が可能となる(山陽本線岡山方面以外)。
- 2004年(平成16年)3月20日:エレベーター設置[要出典]。
- 2005年(平成17年)
- 2006年(平成18年)10月1日:JR京都・神戸線運行管理システム導入。
- 2015年(平成27年)3月12日:入線警告音の見直しに伴い、接近メロディをJR神戸線標準接近メロディ「さざなみ」の音質見直し版に再び変更する[20]。
- 2016年(平成28年)
- 3月26日:ダイヤ改正に伴い、在来線のダイヤで、日中の新快速が取りやめられる。
- 8月:駅構内にあるkioskがリニューアルにより、セブンイレブンkioskとなる[要出典]。
- 2018年(平成30年)9月15日:岡山方面でICカード「ICOCA」の利用が可能となる[21][22]。
駅名について
[編集]JRのみならず日本の駅を五十音順に並べると、同名駅である岐阜県の相生駅(長良川鉄道)、同音異字駅である群馬県の相老駅(わたらせ渓谷鐵道・東武鉄道)とともに一番先頭になる[23]。
元々岐阜県の相生駅は美濃相生駅を名乗っていた。これは越美南線がかつて国鉄の路線で、同じ国鉄駅で先に開業していた当駅との名称重複を回避する意図があったためと思われる[要出典]。その後、越美南線は国鉄路線としては廃止され、第三セクターの長良川鉄道に転換されるが、その際に美濃相生駅は相生駅に改称された。
また群馬県の相老駅もかつて旧国鉄足尾線(現在のわたらせ渓谷鐵道わたらせ渓谷線)が乗り入れた駅で、開業時の名称は「相生駅」であった(駅の所在地名は「相生」。現在の桐生市相生町にあたる)。「相老駅」と改称されたのは翌年である(ただし足尾線は開業当初は足尾鉄道による運営で、同社が国有化されたのは相老駅改称よりも後である)。
駅構造
[編集]1階が在来線用地上ホーム[2]、2階が改札・コンコース、3階が新幹線用高架ホームである[2]。在来線は橋上駅となっている[2]。新幹線専用の独立した改札口は設置されておらず、一度在来線改札口を通る必要がある[2]。
直営駅であり[1]、みどりの窓口は改札外と新幹線乗り換え口に設置されている[3]。また、駅スタンプが設置されている[3]。
-
在来線改札
-
新幹線乗換改札
-
自由通路(写真にあるKioskは、現在セブンイレブンKioskになっている)
在来線
[編集]単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線、合計2面3線[24]のホームを有する地上駅(橋上駅)である。1番のりばが山陽本線下り本線、2番のりばが山陽本線中線、3番のりばが山陽本線上り本線となっている。ただし、赤穂線の線路は1番のりば側からのみ分岐しているため[24]、赤穂線からの上り列車は3番のりばへ入線できない。よって、赤穂線に入る列車については下りは1・2番のりば、上りは2番のりばへの停車に限定されている。2番のりばからはすべての方面への発車が可能である。1番のりばの南側には保線基地が併設され、赤穂線方面と直通した配線となっている。[25]
新幹線接続駅だが、特急「スーパーはくと」は通過する(主に冬のかにカニ日帰りエクスプレス設定時に一部臨時停車が行われる[26] 。
のりば | 路線 | 方向 | 行先 | 備考 |
---|---|---|---|---|
1 | 山陽本線 | 下り | 上郡・岡山方面[27] | 姫路方面からの直通 |
赤穂線 | - | 播州赤穂方面[27] | 朝夕のみ | |
2 | 日中と、朝晩の一部列車 | |||
山陽本線 | 上り | 姫路・三ノ宮方面[27] | 赤穂線からの直通 | |
3 | 上郡・岡山方面からの直通(一部2番のりば) | |||
下り | 上郡・岡山方面[27] | 当駅折返しのみ |
- 付記事項
- 日中時間帯は赤穂線播州赤穂方面と、山陽本線の姫路方面は直通運転をしている。その系統が上下とも2番のりばから発車し、上郡・岡山方面は当駅発着で3番のりばで折り返す。増設された渡り線を利用する。姫路方面から上郡方面、上郡方面から播州赤穂方面へ上下とも対面乗換可能なダイヤが組まれている。1番のりばは、基本的に通過列車専用となる。
- 朝・夕時間帯は姫路方面行きの列車については、赤穂線からの列車が2番のりばに、山陽本線からの列車が3番のりばに入る(一部例外あり)。
新幹線
[編集]相対式2面2線の高架ホームを持ち[2][11]、内側に通過専用線(本線)が2線ある[11]。なお、上下停車線をさらに1線ずつ増やして2面4線とすることも考慮に入れられている[28]。
のりば | 路線 | 方向 | 行先 |
---|---|---|---|
11 | 山陽新幹線 | 下り | 岡山・広島・博多方面[27] |
12 | 上り | 新大阪・名古屋・東京方面[27] |
- 付記事項
- 1972年(昭和47年)3月15日に山陽新幹線が開業した当時は、東京駅 - 岡山駅間運転の「ひかり」[注釈 1] が1時間に1本停車していた。朝晩時間帯を中心に「こだま」が運転される場合もあった。1975年(昭和50年)3月10日の山陽新幹線全線開通に伴い、当駅に停車の「ひかり」は広島駅まで延長された[注釈 1]。
- 1980年(昭和55年)10月1日改正において、停車本数が1時間2本に増やされた。これは、従来の東京駅 - 広島駅間「ひかり」に加えて、東京駅 - 博多駅間「ひかり」[注釈 1] もしくは新大阪駅 - 博多駅間「こだま」の、どちらかが運行されるようになったためである。
- 民営化前後から平成初期にかけては山陽新幹線の「こだま」が増発され、「ひかり」の停車本数が順次削減された。1997年(平成9年)11月29日改正以降「ひかり」の停車駅からはずされたが、2001年(平成13年)10月1日に「ひかり」1往復(東京駅 - 岡山駅間)の停車を復活して[7][17]、2003年(平成15年)10月1日改正以降、姫路駅 - 博多駅間の「こだま」が岡山駅 - 博多駅間に短縮されたことを受けて、1時間1本の岡山駅発着の「ひかり」が停車するようになった[29]。
- 停車列車としては「ひかり」(岡山駅発着、一部は広島駅発着)[29]と「こだま」(時間帯によって設定なし)[29]がそれぞれ1時間に1本設定されている。
利用状況
[編集]「兵庫県統計書[30]」によると、2022年(令和4年)度の1日平均乗降人員は7706人である。
近年の1日平均乗降人員は以下の通り[31] 。
年度 | 1日平均 乗車人員 |
---|---|
2011年(平成23年) | 8,846 |
2012年(平成24年) | 8,972 |
2013年(平成25年) | 9,265 |
2014年(平成26年) | 8,952 |
2015年(平成27年) | 9,238 |
2016年(平成28年) | 9,132 |
2017年(平成29年) | 9,198 |
2018年(平成30年) | 9,080 |
2019年(令和元年) | 8,710 |
2020年(令和2年) | 6,746 |
2021年(令和3年) | 7,106 |
2022年(令和4年) | 7,706 |
駅周辺
[編集]周辺は谷間のため、住宅や商店が密集している。南口には電車利用者のための時間貸し駐車場が数多く存在する。
バス路線
[編集]路線バスは南口の乗り場から出ている[2]。発着路線はウエスト神姫#相生地区を参照。
隣の駅
[編集]- 西日本旅客鉄道(JR西日本)
- 山陽新幹線
- 山陽本線
- 赤穂線
- ■新快速・■普通(赤穂線内はすべて各駅に停車)
- (竜野駅 - )相生駅 - 西相生駅
- ■新快速・■普通(赤穂線内はすべて各駅に停車)
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b c d e f g h i j k l 『兵庫の鉄道全駅 JR・三セク』神戸新聞総合出版センター、2011年12月15日、62頁。ISBN 9784343006028。
- ^ a b c d e f g h i j k l 『旅と鉄道』(2022年3月号増刊)山と渓谷社、2022年3月1日、31頁。
- ^ a b c 相生駅 駅情報 - JR西日本 おでかけネット.2021年12月12日閲覧
- ^ 日本国有鉄道旅客局(1984)『鉄道・航路旅客運賃・料金算出表 昭和59年4月20日現行』。
- ^ a b c d “知っトクひょうご〜「へえ」な話題あります 非常時の車両待避用”. 読売新聞オンライン. (2021年6月6日). オリジナルの2021年6月6日時点におけるアーカイブ。 2022年2月28日閲覧。
- ^ a b c d e “駅から始まるエトセトラ~ (1) 相生編 新幹線通学、障害乗り越え夢を追う”. 神戸新聞NEXT. (2022年1月1日). オリジナルの2022年1月1日時点におけるアーカイブ。 2022年2月28日閲覧。
- ^ a b c 石野 1998, p. 220.
- ^ a b “JR赤穂線開業70周年 赤穂高生が記念ヘッドマークデザイン ステッカー配布には100人が行列”. 神戸新聞NEXT. (2021年12月15日). オリジナルの2021年12月15日時点におけるアーカイブ。 2022年2月28日閲覧。
- ^ a b ““相生ダッシュ”回避なら赤穂線 備前福河駅の秘密”. 日刊スポーツ (2020年3月26日). 2020年3月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年2月28日閲覧。
- ^ a b c 新幹線 2022, p. 39.
- ^ a b c d e 関西JR 2021, p. 44.
- ^ 「日本国有鉄道公示第311号」『官報』1951年12月1日(国立国会図書館デジタルコレクション)
- ^ a b 新幹線 2022, p. 49.
- ^ “列車接近をメロディーで JR神戸線塚本-姫路間”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 3. (1997年3月11日)
- ^ 「JR年表」『JR気動車客車編成表 '98年版』ジェー・アール・アール、1998年7月1日、186頁。ISBN 4-88283-119-8。
- ^ a b 平成13年秋 ダイヤ改正について I. 東海道・山陽新幹線 (インターネットアーカイブ) - 西日本旅客鉄道プレスリリース 2001年7月27日
- ^ 「山陽新幹線の兵庫県内4駅 改札口を自動化 21日から順次 「Jスルー」対応機も」『神戸新聞』神戸新聞社、2005年2月19日、朝刊、25面。
- ^ 平成17年春 新快速ネットワーク拡大 (インターネット・アーカイブ) - 西日本旅客鉄道プレスリリース 2004年12月3日
- ^ 琵琶湖線・JR京都線・JR神戸線・大阪環状線の駅のホームで使用している「入線警告音」の音質を見直します
- ^ “「ICOCA」で近畿から北陸・岡山へ 9月15日、利用エリアが一体化 JR西日本”. 乗りものニュース (2018年5月30日). 2022年2月28日閲覧。
- ^ “岡山)ICOCA、空白地の備前市9駅で利用可能に”. 朝日新聞デジタル. (2018年9月16日). オリジナルの2018年9月17日時点におけるアーカイブ。 2022年2月28日閲覧。
- ^ “50音順「最後のJR駅」廃止へ 2017年3月ダイヤ改正で”. 乗りものニュース (2016年12月20日). 2022年2月28日閲覧。
- ^ a b 関西JR 2021, p. 34.
- ^ “ジョルダン : 相生駅の構内図”. ジョルダン. (2019年1月1日) 2024年11月14日閲覧。
- ^ “日本旅行 : JR西日本協同企画 かにカニ日帰りエクスプレス”. 日本旅行. (2024年5月1日) 2024年11月14日閲覧。
- ^ a b c d e f “相生駅|構内図:JRおでかけネット”. 西日本旅客鉄道. 2023年2月5日閲覧。
- ^ 『東海道 山陽新幹線二十年史』日本国有鉄道新幹線総局、1985年、p.244
- ^ a b c 新幹線 2022, p. 51.
- ^ 兵庫県統計書 - 兵庫県企画県民部ビジョン局統計課
- ^ “統計情報リサーチ : 相生駅(JR西日本)の乗降客数”. 統計情報リサーチ. (2024年1月1日) 2024年11月15日閲覧。
- ^ “Aioi観光なび : あいおい情報ラウンジ”. Aioi観光なび 2024年11月15日閲覧。
参考文献
[編集]- 『都市鉄道完全ガイド 関西JR編 2021-2022年版』双葉社、2021年6月22日。ISBN 978-4-575-45881-7。
- 『全国新幹線完全ガイド』双葉社、2022年1月14日。ISBN 978-4-575-45900-5。
- 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 II』(初版)JTB、1998年10月1日。ISBN 978-4-533-02980-6。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 相生駅|駅情報:JRおでかけネット - 西日本旅客鉄道