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水無田気流

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
水無田気流
水無田気流講演会
ペンネーム 水無田気流、田中理恵子
誕生 1970年3月(54歳)[1]
日本の旗 日本 神奈川県 相模原市
職業 詩人、社会学者
言語 日本語
国籍 日本の旗 日本
最終学歴 早稲田大学大学院社会科学研究科博士後期課程単位取得満期退学。学位(修士)。
活動期間 2002年 -
ジャンル 現代詩
代表作 『音速平和 sonic peace』
主な受賞歴 中原中也賞(2006)
晩翠賞(2008)
配偶者 田中人
子供 1人
公式サイト Being-in-the-WIREDWORLD
ウィキポータル 文学
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水無田 気流
(みなした きりう)
人物情報
別名 田中 理恵子(本名)
生誕 (1970-03-04) 1970年3月4日(54歳)
日本の旗 日本神奈川県相模原市
国籍 日本の旗 日本
出身校 早稲田大学大学院社会科学研究科
学問
研究分野 文化社会学
家族社会学
ジェンダー論
研究機関 國學院大學
学位 修士(学術)
修士哲学
学会 経済社会学会
障害学会
日本家族社会学会
日本社会学会
日本女性学会
脚注
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水無田 気流(みなした きりう、女性[1]、1970年3月4日 - )は、日本詩人社会学者國學院大學経済学部教授。主な研究分野はジェンダー論、文化社会学家族社会学

神奈川県相模原市出身、東京都在住。早稲田大学大学院社会科学研究科博士後期課程単位取得満期退学社会学の分野では、本名の田中 理恵子(たなか りえこ)名義の著作もある[2]。夫は社会学者の田中人(たなか まさと)[注釈 1][3][4]

主な著作に『無頼化した女たち』(2014年)、詩集『音 速 平 和 sonic peace』(2005年)など、本名の田中理恵子名義で『平成幸福論ノート』(2011年)がある。

略歴

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1970年神奈川県相模原市ベッドタウンサラリーマンの父と専業主婦の母との間に産まれた[5]

2002年から水無田気流の筆名で『現代詩手帖』(思潮社)に詩作品の投稿をはじめ、2003年に第41回現代詩手帖賞を受賞。2005年に第一詩集『音速平和 sonic peace』(思潮社)を上梓、翌年同作で第11回中原中也賞受賞[6]2008年、第二詩集『Z境』で第49回晩翠賞受賞[6]。 なおこの筆名は、中原中也の「蝉」にある「水無河原」と、松尾芭蕉の「不易流行」をとり、当て字にしたものである[1]

また詩作と並行して社会学の研究を続け、早稲田大学大学院社会科学研究科地球社会論専攻、および中央大学大学院文学研究科哲学専攻の修士課程を修了し、それぞれの大学から修士(学術)、修士(哲学)の学位を得ている[7]2008年には初の単著『黒山もこもこ、抜けたら荒野:デフレ世代の憂鬱と希望』(光文社新書)を出版した。

東京工業大学世界文明センターフェロー桐蔭横浜大学スポーツ健康政策学部非常勤講師亜細亜大学経営学部兼任講師、立教大学社会学部兼任講師[8]を経て、2016年4月より國學院大學経済学部教授[9]

2013年4月~2015年3月、朝日新聞書評委員。2018年1月~2019年12月『ユリイカ』(青土社)にて新人投稿欄「今月の詩」の選者を務め、「ユリイカの新人」として小林瑞枝(18年)、ゆずりはすみれ(19年)を選出している[10]


活動・主張・エピソード

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  • 「後ろ向きの男女平等」という言葉を作った[11]
  • 選択的夫婦別姓制度導入に賛成。「選択的夫婦別姓が導入されても、恐らく多数派は選択しないと考えられる。だが、切実に必要とする人たちがいることも事実だ。だがなぜこの国では、『他人の生き方』まで拘束したいという意見が多いのか。」と述べる[12]

著書

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詩集

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社会学

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共著

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田中理恵子としての活動

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テレビ

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脚注

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注釈

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  1. ^ 田中人:山陽学園大学地域マネジメント学部准教授慶應義塾大学岡山医療専門職大学作業療法学科非常勤講師。専門は経済社会学(市民社会論、まちづくり論)。早稲田大学大学院社会科学研究科博士後期課程単位取得満期退学。主な著書に『甦るコミュニティ:哲学と社会科学の対話』(共著)文眞堂、2003年。『経済社会学キーワード集』(分担執筆)ミネルヴァ書房、2015年など。訳書にペリー・アンダーソン『ポストモダニティの起源』(共訳)こぶし書房、2002年ほか

出典

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  1. ^ a b c 水無田 (2008) p.11
  2. ^ ヒビコレセーフ! ヒビコレアウト? プロフィール欄(幻冬舎plus)。2014年5月5日閲覧。
  3. ^ 科学技術振興機構「researchmap」2024年1月2日閲覧。
  4. ^ 水無田 (2008) p.230
  5. ^ 水無田 (2008) p.14
  6. ^ a b ダ・ヴィンチ』2017年2月号. KADOKAWA. pp. 171. 
  7. ^ 科学技術振興機構「researchmap」田中理恵子2024年1月2日閲覧。
  8. ^ 「社会覆うポエム、曖昧さ危惧 責任ある言葉 発し続ける」日本経済新聞2014年5月28日夕刊18面
  9. ^ 國學院大學 研究者データベース2016年10月28日閲覧。
  10. ^ 青土社HP「ジャンル>ユリイカ>年別一覧」より。2024年1月2日閲覧。
  11. ^ 「働く女性が〈子どもを産む自由〉を得られる日は来るのか?――社会学者・水無田気流インタビュー」ハフィントン・ポスト、2014年05月13日
  12. ^ 「選択的夫婦別姓」訴訟から考える「家族主義が家族を壊す」現実、経済界、2017年12月8日。

参考文献

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  • 水無田気流『黒山もこもこ、抜けたら荒野:デフレ世代の憂鬱と希望』(光文社新書、2008年)

関連項目

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外部リンク

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