進撃的
進撃的(しんげきの jin ji de)とは、恐ろしいモノが向かってくることに畏怖する様を表した進撃の巨人由来の台湾語である。正しい用法を理解することが求められている。
概要[編集]
諫山創の漫画「進撃の巨人」は日本はおろか世界にも進撃し、台湾でも進撃的巨人として大流行した。そして、2013年日本の銀行ドラマ由来の「有仇必報。十倍奉還だ!!!」と共に台湾版の流行語大賞となり、日本より先に台湾で社会的評判を確立させた。
これを受けて台湾や日本の報道機関は相次いで「進撃的(の)~」という表現を見出しに掲げるようになった。その多くは、~の部分が「今とても流行っているもの」になっており、一見~を賛美しているようにみえる。
だが、これは間違った解釈である。特に初期の方の進撃の巨人に出てくる巨人はどこまでも恐ろしき巨悪であり、それを倒そうともがく餓鬼のように小さな子供たちの苦闘に焦点が当たっていた。それを少しでも把握していれば、進撃の~に売れているものを代入することなど畏れ多くてできないはずだ。
ここでは、正しい「進撃的」の使い方を教示してみたい。進撃は日本生まれの漢語である以上、正しい用法をアジアの民衆に伝えるのは大事なことだ。
用法[編集]
ここでは、「進撃的読売巨人軍」という言葉を具体例に用いて解説する。この言葉はどのような意味をもって使われているのだろうか?
もちろん、「この言葉を用いる者は、読売巨人軍の独走を恐ろしがっていて、復讐を胸に腹を立てている」とみるのが正しい解釈だ。今年も曇りなくペナントレースを独走する読売巨人の凶暴なまでの強さに尻込みしつつも強がり、どうみても無謀なシーズン制覇の夢を掲げて上手くいきそうもない練習に邁進する虎や、戦士役がどんどん巨人に変身していくまな板の上の鯉を思い浮かべるのが、正しい想像力だ。日本語を学ぶ台湾人も中国人もそう思ってほしい。
「巨人軍が独走しているのを喜んでいる」と解釈するのが正しいとしか思えないような用法も散見される。しかし、これはアンチ巨人の記者が呪詛を唱えているのであって、決して巨人軍を賛美している訳ではない。それは、多くの記者が正しい日本語の使い方を常に叩き込まれていることを思えば明白だ。実は巨人を敵とする「進撃的巨人」の基本的世界観が多くの記者に刷り込まれている以上、「これは呪い」とみるのが正しいのであって、決して賛美ではない。
それ以外でも、経済記事などで巨人以外の商品が「進撃的~」と使われている場合、それはその商品が売れなくなればいいんだという記者の主観が込められているのである。マスコミ担当者は警戒しておくべきだろう。
進撃的特亜[編集]
ここからは、とある台湾人留学生が日本人向けに書いた二次創作小説『進撃的特亜』のあらすじである。「進撃的」がたいへん正しい意味で用いられており、多くの読者獲得が見込まれている。
時は近未来。新興宗教に支配された日本は東亜の巨人となった中国と、第二の経済大国となった韓国に背を向けるべく、日本列島全体と属領となった台湾島全土に空をも覆う巨壁を建て、漢字やカタカナまで廃止して「特定アジア」ばかりか諸外国との交友まで頑なに拒んでいた。巨壁の外へ出ようとした者は、漢字の海の前に圧されて瞬時に溺死した。一方、韓国人は情報を提供してやるために、日本へ密航して壁を乗り越え、その起源力をますます強化していた。
とくていあじあ教が日本の国教だった。毎日大嫌いな両国の問題点ばかりを集めた出所不明の情報を読み漁り、食糧不足に陥った自分たちよりも両国人民は悲惨なんだと思い込むのが、とくていあじあ教の根幹的教義だった。「進撃的特亜」とは、とくていあじあ教におけるたった一つの漢字だった。彼らは難解な漢字を用いていた既存の寺社仏閣を破壊し、漢字起源であることを知らずひらがなのみで祭祀を行った。
主人公の美少女えれん いえかは、特定アジアの女を抑圧された「てんそくのきょじん」と信じ込み、とくていあじあ教に染めて解放してあげようと水着で漢字の海を泳ぎ切るという一般「やまとじん」にとって死ぬほどきつい「くなんのこうぐん」を行った。そして、最強の護衛術「くずしじしーるど」を体得し、漢字の海を泳ぎ切る。そして、特定アジアの人民に対して鋼鉄の漢字をも崩す「かきじゅんくずし」の必殺技を発動した。これは台湾島に紛れ込んでいた繁体字を用いる「よろいのきょじん」を倒すことには大いに貢献した。
しかし、いえかは中国で簡体字という「かきじゅんくずし」が全く効かない新たな難敵に遭遇する。戦死を覚悟したが、絶対に分からないはずだった中国語が一語も学んでいないのに話せてしまう自分に気付かされる。中国人は言った。「あなたはもう既に進撃を続ける巨人・中国の仲間なんだよ」
その通り、いえかは中国人に慰安婦にされたが故に、とくていあじあ教を信じるやまとじんに殺された日本人の娘だった。これを知ったいえかは「てんそくのきょじん」への敵意を捨てた。そして、漢字を廃止したのに大国になった韓国に行き、とくていあじあ教で「おながたのきょじん」と畏れられていたパックネと出会い、両国の和解は可能なのではないかと想起した。
ところが、和解の呼び掛けに対して「やまとごころ」は冷淡だった。電脳空間を通して燃えない火で炎上させる呪詛が繰り返された。いえかは「進撃的特亜」の憎むべきネ申として、大量の「ふぃぎゅあ」がつくられ、「やまとたましい」の名の下で連日連夜ふぃぎゅあへのいたぶりが展開された。いえかはやむを得ず和解を断念し、「十倍奉還だ」と唱えて巨人の一員となることを選択した。