志村けん
志村 けん(しむら けん、1950年2月20日 - 2020年3月29日)は、日本の僧侶、哲学者。俗名は志村 康徳。
人物[編集]
熱心でわかりやすく、従来の仏教の姿にとらわれない志村の説法に惹かれて仏門に入った者も多数存在するが、他方で、古典的な宗派から批判されることも多い。
信者は主に若い女性が多い。
かつて死亡説が流れたが、その後も健在で活躍していたことから、死後に復活したイエス・キリストの再来だとする声もある。
なお毛髪が薄い外見から「ハゲている」と誤解されやすいが、実際は釈迦に倣って頭部を部分的に剃髪している(地毛はふさふさのロングヘアー)。
来歴[編集]
1950年、東京都北多摩郡東村山町(現在の東村山市)に生まれる。厳格な父親の影響を受け、テレビで見た修行僧に憧れるようになる。
1968年、僧侶集団である「ザ・ドリフターズ」に入門。いかりや長介を師匠に、加藤茶らの付き人として修行を開始する。
ドリフターズが出演する宗教番組『8時だョ!全員集合』で、仏教の教えである四諦をわかりやすく説いた「東村山音頭」を歌ったことにより、徳のある僧として知られるようになる。その後も、仏教の教えを説いた「ヒゲダンス」、「カラスの唄」などを次々と発表した。
『全員集合』終了後も、『加トちゃんケンちゃんごきげんテレビ』、『志村けんのだいじょうぶだぁ』、『志村けんのバカ殿様』などの宗教番組に出演。仏教のみにとらわれず、世の中を生きるための心構えやあるべき姿を説く姿が、多くの者に感銘を与えた。なお志村は、『ごきげんテレビ』の中で自身が発表した宗教論「おもしろビデオコーナー」を諸外国にも紹介。アメリカで翻訳されるなど海外への布教実績もある。
晩年は、宗教番組『天才!志村どうぶつ園』において様々な動物の姿を通じて「輪廻転生」の教えを説いていた。また涅槃の追求を目的に、『志村魂』という大集会を毎年開催している。さらに庶民感覚共有のため、副業として、「志村運送」、だんごの「しむら屋」を経て、「志村軒」というラーメン屋を経営していた。(志村運送社員には弟子の上島竜兵、向かいには弟子の肥後克広がおり、彼も「肥後ちゃんラーメン」、「定食屋肥後」を経て「喫茶店ポエム」を経営する)。
2020年、非生物との対話の果てに悟りを開きそのまま涅槃した。
有名なキャラ[編集]
- バカ殿様
- 高い地位にある者が愚かな振る舞いをする姿を通じて、分け与えること、怒りを捨て堪え忍ぶこと、心を安定させることなど修行者が実践するべき六波羅蜜の教えを説いている。
- 説法の途中、家臣側からバカ殿様に対して「莫迦」と発言する場合がある。バカ殿様はこの展開になると必ず、尺八の音とともに扇子を落とし、背後にある刀でその家臣を斬る約束となっている。これは「莫迦というやつが莫迦」、すなわち、「莫迦」を叫ぶ者は道理に暗く無知であることを自ら宣言してしまうものであり、その愚かさを説くためである。
- 変なおじさん
- 女性にいたずらを仕掛けることで「欲界」、自らを"変"という存在に認識させることで「色界」、ガラスが割れる音で物質的条件を超越することで「無色界」という、三界の教えを説いている。なお一見して奇怪な容姿は、解脱を果たせない者を体現しているためであるが、同時に風狂を表しているためでもある。
- ひとみばあさん
- 三途川で亡者の衣服を奪取する「奪衣婆」をモデルとする。不安定な動作や、息を止めてもがき苦しむ様子を見せることで、三途川を渡ることの厳しさをわかりやすく説いている。
- いいよなおじさん
- 他人の物をむさぼる姿を通じて、三毒の一つとされる「貪欲」(過剰に求める心)を体現している。
主な説法[編集]
- アイーン
- 漢字で表記すると「愛印」となる。仏教では本来「愛」は煩悩として規制されるべきものであるが、志村は「愛印」という言葉により、愛は三宝印、四宝印と同じように大事なものであると説いている。志村が単なる仏教徒にとどまらず、哲学者としても評価される所以である。
- あんだって?
- 語源は「庵立つて」。修業を認められて庵(僧侶の住居)を与えられた経験に基づき、「修行にいそしんでいるか」との意味を込めて問答する。
- その問答の間のとり方が評判を呼んだことから、「アンダッテ」(Andatte)という演奏記号も生まれている。
- 怒っちゃヤーヨ!
- 三毒の一つとされる「瞋恚」(怒りの心)を克服すべきという意味。
- お前、それはないだろう
- 立場が上のいかりや長介に刃向う様子から、三毒の一つとされる「愚癡」(または「無明」。道理を正しく判断できない心)を体現する。
- カラスの歌
- 「カラス、なぜ鳴くの、カラスの勝手でしょ」という歌詞は、「他人ばかり気にして、自身の修行がおろそかになってはいけない」という戒めを表している。
- 最初はグー
- 漢字で表記すると「最初は愚」となる。つまり人間は誰しも「愚」の状態に始まり、「愚の自覚」を経ることによって本願成就することを説いている。
- 志村、後ろ!
- これは志村自身ではなく、他者が志村に対して発する言葉。ここでの「後ろ」とは光背(後光)を指しており、他者から「大物」のオーラがあるという評価を、志村が得ている根拠でもある。しかし本人はその光背を確認することはできず、また自覚しづらい。
- だっふんだ
- 漢字で表記すると「脱分陀」となる。「分陀」とは「分陀利華」、つまり蓮の花のことで、仏教では「諸法実相」、すなわち現実世界における真理を意味する。世俗を脱し、真理を得ようという教えが込められている。
- スイカの早食い
- スイカを異常なまでの速さ(平均1.5秒)で食す行いを通して、修行を短縮させる「即身成仏」の教えを説いている。コーラ一気飲みよりもはるかに難しい行いであるため、即身成仏の行程がいかに厳しいかが表されている。
- だいじょうぶだぁー、ウェ、ウェ、ウェ
- 漢字で表記すると「大乗仏陀、上、上、上」となる。修行により自らを高めることで、誰もが此岸から彼岸に渡り、仏陀に近づくことができる、という意味。
- とんでもねえ、あたしゃ神様だよ
- おぼつかない神様の姿を通じて、人格としての神は不確かであるという釈迦の教えを説いている。しかし、神様が神頼みするという展開から、人格的なものを越えた存在そのものはあるとも述べている。
- 東村山音頭
- 「東村山音頭」という歌はもともと存在していたが、志村が、仏教の教えである「四諦」を表現する内容に改めた。歌詞は四諦のそれぞれに対応しており、四丁目が「苦諦」(苦という真理)、三丁目が「集諦」(苦の原因という真理)、二丁目が「滅諦」(苦の滅という真理)、一丁目が「道諦」(苦の滅を実現する道という真理)を表している。
- なお志村の歌う東村山音頭には「二丁目」の歌詞がないが、これは、「滅諦」、すなわち解脱を表すためにあえて歌詞を置かなかったものである。
- ヒゲダンス
- 無言で踊ることにより「涅槃寂静」を、加藤茶による芸の失敗により「諸行無常」を、志村による芸の成功とその種明かしによって「因果応報」を説いたもの。
関連項目[編集]
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